趣味

2017年2月27日 (月)

HTCPCP対応コーヒーメーカー

Hyper Text Coffee Pot Control Protocolをご存知でしょうか? 日本語ではハイパーテキスト・コーヒーメーカー制御プロトコルが最も近いかと思われます。1998年4月1日に発行されたRFC 2324にて規定されていますが…

実はこれ、ジョークRFCです。

ネット界隈では鳥類キャリアによるIP[RFC 1149; IP over Avian Carriers/IPoAC]と並んで人気の高いもので、GoogleではHTCPCPを応用したエラー表示、Error 418がイースター・エッグとして仕込まれているほどです。

ところが…技術の進化は目覚ましいです。IPoACは伝書鳩の脚にUSBメモリーをくくりつけることでほぼ実用化の目処が経ちましたし、HTCPCPも形を変えて実用化の兆しが見え始めました。

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それこそ、ネスレが発表したバリスタi[PM9635]です。通常はネスレから「買って」入手しますが、今回は定期お届け便を利用するため「借りて」使うことにしました。実際に購入すると諭吉さんでお釣りができるぐらいだったかなあ。第3世代のバリスタTAMA[PM9633]のマイナーチェンジ版で、新たにBluetoothを搭載することでスマートフォンとの連携を図っています。説明書によるとBluetooth 4.0 BLEでペアリングするみたいです。

※バリスタ本体は利潤ギリギリで作られているらしく、利益の大半は詰め替えカートリッジからもたらされているそうです。これはドルチェグストにも言えることです。詳しくはこちらから。

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同時にコーヒーを必ず買わなければならなかったので、まずは「ニホンジンハ、ウルサーイ」で有名になった香味焙煎と、おなじみゴールドブレンドの「コク深め」を選んでみました。定期便は後で選び直せるのも助かります。香味焙煎って、PRサイトのためだけにドメイン[urusai.jp]を取得したのが強烈に印象に残っています。元々、筆者が自宅でコーヒーを楽しめずにいじけていたのに母親が新聞の折り込みチラシを見せてくれ、これなら自宅でコーヒーを満喫するのもはかどりそうと思いネスレ通販を利用して手に入れました。初回特典として、クリアマグとブライトが付いてきました。

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筆者はかつて初代バリスタを使っていたこともありますが、その地点では完成度が低く、手入れの仕方もよく知らぬまま使っていたためにメカニズムの固着に苦しめられました。それに、水タンクが空くのを検知するセンサーの誤作動にしょっちゅう悩まされました。それで結局、志半ばで断念した経緯があります。

ネスレはそれ以前から独自のコーヒーメーカーの企画販売を積極的に行っており、古くはネスプレッソ[NESPRESSO]、その後にドルチェグスト[Dolce Gusto]と続いています。いずれもカプセルコーヒーです。ネスプレッソはパナソニックから互換機が発売されていたのを思い出しますが、本体もカプセルコーヒーもかなり高価だったのを覚えていました。当時はネット通販も発達していなかったので、電話でコーヒーを取り寄せることになっていたようです。ドルチェグストはそれを現実的なレベルで楽しめるようにしたものでしょう。実際に、カプセルもスーパーで手に入るのでいい時代になったものです。

※ネスプレッソはドルチェグストとは異なり、今では少数単位でコーヒーが買えるのが売りになっていたようです。カプセル1個あたり80~90円だそうです。つまりネスプレッソコーヒーを10個買えば、ドルチェグストのカプセルパッケージ1つと同じくらいになるわけですね。

いずれも挽豆をカプセルに封じたものを使っていますが、バリスタはフリーズドライ式レギュラーソリュブルコーヒーを用いるタイプです。詰め替えパッケージが現在の紙カートンタイプに変わった地点でそれを予感していた方は勘が鋭い。原材料に生豆を用いていることから実現したのですが、一方でやはり同じレギュラーソリュブルコーヒーでもスプレードライ方式のエクセラは使えません。

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上部のフタを開けたところです。コーヒーが入るチャンバーが装着されています。従来のバリスタではそのまま上のふたを開けて補充できましたが、この場合は…

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ちょっとめんどくさいですが、いったん取り出して、チャンバーを立てて補充します。ここら辺が改良されているようで、コーヒーが湿けにくくなっているようです。また、使い始める際は必ず、カプチーノを淹れる要領で湯通しする必要がありました。

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淹れ終わるごとにカプセルトレイを洗浄するだけでよいドルチェグストよりも、バリスタのメンテナンスはめんどくさいようです。毎日、撹拌部は水洗いが必要ですし、コーヒーが切れるごとにチャンバーを清掃しなければならないそうで。しかも、チャンバーは原則として絶対に水洗いしないで、と説明書にあります。

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試しに淹れてみた結果です。レギュラーコーヒーですがご覧の通りクレマがしっかり浮かんでいます! 高圧抽出だからこそできる芸当なのでしょう。やはり、このまま湯で溶いた時よりも風味は良かったです。これならコーヒータイムが捗りそうですね! 詰め替えコーヒーも手軽に手に入るし、何しろコストパフォーマンスがかなり良好です。

筆者はこれをドルチェグスト導入の布石にしてみようと思っています。ドルチェグストの場合、実際に挽いた生豆がカプセルに封じ込まれているので、バリスタ以上にとっておきのコーヒーを堪能するのに向いている…はず。

いよいよHTCPCPを実装…ではなく、ネスレアプリとの連携を試みてみます。その結果は追記にて。

2017年2月20日 (月)

ランララ ジンジン オホホホホ

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ソニーの通勤ラジオ、SRF-R431を手に入れました。箱説付きでしたが、本体の状態が上々だったのに対し、取説や元箱の状態はあんまりよくなかったです。この機種はSRF-R430のマイナーチェンジ版でもあります。地デジ完全移行を見据えて、テレビ音声バンドのうち、1~3chをFMバンドと統合してあります。一応現行品で、ソニーストアや家電量販店でも容易く手に入ります。話題のFM補完放送にも対応し、海外旅行でも現地のラジオを容易く受信できる、というメリットがあります。もっとも、それが筆者が手に入れた最大の決め手でもあります。

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なんとこれ、単4電池1本で動くんです。いい時代になりましたねえ。そこで、電池持ちに定評のあるパナソニックのEVOLTAでしばらく運用してみることにしました。いずれは充電式EVOLTAか、eneloopで運用することにしたいですね。オプションの充電池と充電クレードルのセットを買い足すことで、SRF-R433相当にグレードアップすることもできます。

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この機種はスーパーエリアコールといって、エリア各局のラジオ周波数を簡単にプリセットできる機能を持っています。それに加えて、よく聴くラジオ周波数も7局までプリセットできます。筆者の住む秋田県は北東北エリアのため、エリア2で設定しました。この機能はそれに加え、更に中継局の周波数まで予めプリセットされています。そのため、設定は超簡単でした。優秀ですね!

それに加え、マイプリセット局は以下のようにしてみました。つまり、各バンド14局までプリセットできます!

■AM
1: NHK秋田第1 (横手、1341kHz)
2: NHK秋田第2 (横手、1602kHz)
3: ABSラジオ (浅舞、1485kHz)
4: TBSラジオ (954kHz)
5: 文化放送 (1134kHz)
6: ニッポン放送 (1242kHz)
7: NHK秋田第2 (秋田、774kHz)

■FM
1: NHK-FM (湯沢、84.9MHz)
2: AFM (湯沢、78.0MHz)
3: 横手かまくらFM (77.4MHz)
4: ABS FM90.1 (90.1MHz)
5: [空き]
6: NHK-FM (秋田、86.7MHz)
7: AFM (秋田、82.8MHz)

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感度は大きさの割に良好です。同じポケットラジオでも、特にFMの受信感度はユアサのPR-100よりいいかもしれません。それに、付属のソフトカバーに入れてみるとデザインがなかなか渋くていい! 普段使うならカバーに入れるべしですね。

ところで、本機を超えると言われているラジオが2機種あり、そのいずれも神格視されています。それが、SRF-G8V(2000年発売)とICF-R1000V(2002年発売)らしいです。いずれも通勤ラジオの小型化の極限に挑戦した名機としてプレミア価格で取引されています。しかし、その代償として電池が内蔵充電池となっており、劣化が心配されています。もちろん生産終了から大分経過しているのでメーカー修理不可。そのため、電池交換すらできなくなっています。やはり、ラジオは乾電池で動くものに限りますなあ。いくら不朽の名機と言われているとはいえ、それが災いして実働台数を急速に減らしているようです。

最終的にはICF-SW7600GRなどのBCLラジオも手にしたいです。というか、最終目標はその機種しかないですね。初代のICF-7600以来、40年続くBCLラジオの名門シリーズですし。あとは、中波受信に特化したICF-EX5MK2もぜひとも手にしたい。この機種の基になったICF-EX5は筆者と同い年で、1985年発売でしたからね。

■長所
・受信感度は安心のソニー印なので遠距離受信にも適する
・設定が超簡単! プリセットも記憶したいボタンを長押しするだけ
・混信が気になる際に心強いノイズカット機能がある(FMは強制的にモノラルになる)
・同調中も受信中の放送が聴こえるので目当ての局を探しやすい
・時計機能も内蔵しているので懐中時計代わりになるかも

■短所
・巻き取り式イヤホンは封印安定なので、結局ヘッドホンをつないで使うことになる
・ジョグレバーを応用した操作にやや難あり(ぐりぐりして同調、押してバンド切り替え)
・ソニーなので、セオリー通りヘッドホン端子周りは緑にしてほしかった
・クレードル充電機能は、キット付属充電池よりも市販品が高性能なので使わないかも
・簡易的なものでいいから夜間使用も想定してバックライトが欲しかった

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2017年2月 1日 (水)

うれC たのC XZ

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やっとこさ、auのメイン回線をXperia XZ SOV34へ機変することができました。但し、ケース調達の関係から、実使用は来週からになりそうですorz 記憶によればXperia Z5 SOV32は現金価格84,240円でしたが、本機は73,440円。不思議なことに、フラッグシップ機でありながらXperia X Performance SOV33(以下、XP。現在は59,400円だが入手当時は92,880円)よりも大分値下がっています。

元箱はXPよりも更に薄くなっている印象ですね。この薄さだと、海外版もACアダプターを別途購入することになってしまいそうです。それとも、それが入るギリギリの薄さなんでしょうか。中に保証書が入っていないのは事前に把握していましたが、最近は修理に出す際、特に提示を求められませんからね…。今後はIMEIにて保証状況を管理することになったそうです。

本来なら人気色、フォレストブルーにするところでしたが、暗色系のベゼルに食傷気味なのと、指紋センサーを兼ねたシルバーの電源ボタンが浮いて見えることから、今回はディープピンクにしてみました。海外では追加色として一部地域で発表されたものですが、日本版では最初からラインナップされ、かつ標準カラーとされています。Z5のように限定カラーではないです。一旦明るい色のベゼルに慣れてしまうと、後戻りできなくなってしまいますねw

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まるでロゼワインのような色調です。リアパネルは神鋼と共同開発した新素材、ALKALEIDO(アルカレイド)が採用されているそうです。このリアパネルはSoCの放熱板も兼ねているそうです。おそらく、Z5系でガラスパネルの採用をやめたのは放熱効率の強化も狙ったものでしょう。常に放熱対策に悩まされたXperiaにおいて、Z2で初採用したヒートパイプもXPを最後に廃止となりました。

本体デザインコンセプトもオムニバランスデザインからループサーフェスデザインへと変更が図られています。ということは…Z5系こそオムニバランスデザインが採用された最後の機種です。確かに、シリンドリカルなデザインになったことで、持ちやすくなってはいます。XPではさしたるデザインコンセプトがなかったうえ、ファンから「おむつ」と揶揄された日本版のデザイン改悪があってすこぶる不人気でしたね…。まあ、XPは持ちやすかった部類ですけど。

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[Gレンズ搭載。多分。]

Xperiaの売り、カメラも大幅な強化が図られています。特に、AFはパッシブ式とアクティブ式のハイブリッド方式により、非常に速くピント合わせができるようになっていました。RGBセンサーも併せて搭載することで、原色に忠実な表現もできるそうです。ユニークなのはマニュアルモードの搭載で、シャッター速度とフォーカスを手動調整できるようになっています。さすがにスマホのカメラでは絞りの調整は難しかったようです。XPを継承して、Selfieもきれいに撮れる13メガピクセルのフロントカメラももちろん搭載しています。

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USB端子は今までのUSB micro-Bから今後普及が期待されているリバーシブル型のUSB Type-Cに替わりました。防水対応コネクターの調達に苦慮した結果、XperiaではこのXZでようやく採用に至ったそうです。但し、グローバルサイトで読めるホワイトブックによればXZでは内部バスはUSB 2.0対応になっているそうです。USB Type-Cは本来、USB 3.xのために規格化された端子形状ですがねえ。USB micro-Bと比べて、耐久性が上がり接触不良に強そうな印象を受けました。

同じくリバーシブル型でiPhoneで採用されているLightningコネクターとは逆で、ケーブル側はメス、コネクター側はオスになっています。Lightningコネクターは逆にケーブル側がオス、コネクター側がメスになっていますが…あの形なので結構端子が折れたという報告が尽きぬようで。どうせなら、次期iPhoneからLightningをやめて、USB Type-Cと互換性があるThunderbolt 3にすればいいのにねえ。

愚痴はここまでにして…問題になったのが充電方法です。

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しばらくの間、社外品ですがエアージェイAKJ-CT3を用いることにしました。QC3.0対応ではないですが、5V/3.0Aと大出力にも耐えられるのが決め手になりました。社外品にしては出来がいい部類で、満充電まで安定して動作できます。かつて、スマホ黎明期に社外品ACアダプターで保護回路が作動して途中で充電が止まったのを思い出しますが、良質な社外品アダプターも増えてきましたねえ。

USB Type-Cのためにある規格もあります。それが、USB PD[Power Delivery]というもので、既にMacBookなど一部ノートパソコンでも採用実績があります。なんと、20Vもの電圧印加に耐えうる規格で、充電機器と充電する機器、ケーブルのすべてが対応していることが条件になります。最近は限定的ながらUSB PD対応のType-C端子を搭載したパソコンも発売されているので、バスパワー充電もイケそうですね。大方は5V/3.0Aというケースみたいです。

まずは第一段階として、一通りプリセットアプリをアップデートしておきました。工場出荷時の状態でベンチマークをとってみましたが、かなり良好な結果が出ます。但し、ストレージがeMMCなのがボトルネックになっているようで、同じSnapdragon 820搭載のGalaxy S7 Edgeに多少見劣りする結果です。XPよりかなりスコアが上がっているようで、AntutuではなんとiPhone 6s/6s Plusを軽々と超えてしまいました。

Xperia XZにはXPともども、Android 7.0へのバージョンアップが提供されていますが、しばらくはAndroid 6.0.1の状態で運用してみようと思っています。一方、Z5系はしばらくの間、予備機として手元に残しておく事にします。Android 7.0へのバージョンアップも予定されているし、XZでは割愛されているFMラジオ機能が搭載されているのでFM補完放送も聴けることが決め手になりますね…。FM補完放送でラジオが再び話題になっているのに、Xperia arc以来搭載してきたラジオ機能を廃止してしまったのが惜しまれます。

本来なら同時にドコモのZ5も店頭でXZへ機変することにしていましたが、時間の都合で門前払いを喰らう羽目になってしまいました。地方都市なので、受付終了が夜7時と早めです。キャリアから派遣された専門スタッフがいなければ手続きできず、電器店では「もう少し早ければ手続きできたのですがねえ…」と言われてしまいました。

そこで仕方なくドコモオンラインショップで手続きすることに。同時にUSB Type-C変換アダプターと、USB Type-C専用ACアダプター、ACアダプター06も用途限定ポイントを用いて交換することにしました。因みに、Z5で同一色にした結果混乱した反省から、色違いのプラチナを選んでみました。やっぱり人気色のフォレストブルーではありませんw ところで、駆け込みで機変しようと思ったのはGoogle Playウインターキャンペーンのためですが、オンラインショップで機変してもそのクーポンはもらえるのかな? 早くて、節分の2月3日に納品となるので、楽しみです。

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小ネタ。Xperiaロゴの「X」に漢字の「」が紛れているように見えます。つまり、人とともに進化するシリーズであることを暗示しているのは間違いないようです。Galaxy S IIIのキャッチコピー、「Designed for Humans」を想起させますね。

ところで、niftyの再編が決まったようで、個人向けISP事業は新法人設立の上で株式会社ノジマへ譲渡、法人向けクラウドコンピューティング事業は引き続き富士通グループとして展開するが新会社へ吸収分割となるそうです。もちろん、個人向けISP事業はココログも包含されているわけですが…本blogは今後もココログにて更新継続いたしますのでご安心を。

2017年1月15日 (日)

霧の摩周湖(違)

2017年初の更新です。年初に感冒性胃腸炎を患ってしまい、結果として1週間強も休む羽目になりました…。やっとこさ養生できました。今年もよろしくお願いします。

今年はパソコン買い替えが課題となってきました。オンボロと化したMG75Xも限界に差し迫ってきました。モバイルを謳っているのにバッテリーが数時間しか持たないとか、横幅ギリギリのベゼルに期待して使っていたら筐体が割れたとか、もはや満身創痍です。それに、Windows Vistaも今春でサポート終了ですからね…。

インテルからKaby Lake[カビーレイク]こと第7世代Core iシリーズの本命、デスクトップ向け(S系統)と標準電圧版モバイル向けCPU(H系統)が発表されました。まずは歩留まり向上のため、低電力のモバイル向け(U/Y系統)から発表されていたからです。14nmプロセスになって以来、パソコン用CPUの性能進化は凄まじいですね…。i7-7700Kはただでさえ常用クロックでも4.00GHzを越えられるのに、7.00GHz程度までクロップアップ可能とか、かなりのオーバークロック耐性を持っているとのことです。

ちなみに、Kaby Lakeでは、Skylake[スカイレイク]こと第6世代Core iシリーズからは4K動画エンコーダーとデコーダーの強化が図られています。その代わり、Windows 10のみ正式サポートすることとなり、SkylakeのようにWindows 7/8.xで運用することが公式にはできなくなりました。といっても、SkylakeでのWindows 7/8.xのサポートそのものも猶予期間としてのものですが…。

筆者はメインノートPCをクアッドコアのCore i7搭載機にしたいと思っています。しかし…肩身狭いことにBroadwell[ブロードウェル]世代以降、i7であっても低電圧版のCPUを搭載するメーカーが増えてしまいました。当時、本来なら第2四半期に追加発表されたi7-5700HQが搭載できることになっていたはずですが、東芝までi7-5500Uで妥協することになり、結局大手メーカーでクアッドコアCPUを搭載し続けてきた国内メーカーは富士通とVAIOのみになってしまいましたね…。なお、低電圧版iシリーズはすべてデュアルコアで、本来の設計思想から乖離しています。モバイルノートならデュアルコアのi7でもやむを得ないと思いますが、中型ノートでそれをやられると本当に本末転倒ですね…。

※富士通はまだクアッドコアCPUの搭載へこだわりを持っていたようで、i7-5700HQの出荷が遅いことにしびれを切らし、2015年夏モデルのAH77/UでHaswell[ハズウェル]世代にて追加発表されたi7-4722HQを搭載したほどでした。

本来なら、Core iシリーズはこのような差別化を図っていたはずです。ノートパソコン向け標準電圧版CPUでもSkylake世代でようやくそのような差別化を図れるようになっていました。もちろん、低電圧版はi5/i7でもデュアルコア4スレッドになってしまいますが。低電圧版でもクアッドコアCPUを用意しないとはなかなかセコいですな。

Core i7: クアッドコア8スレッド、ターボブースト対応
Core i5: クアッドコア、HT非対応、ターボブースト対応
Core i3: デュアルコア4スレッド、ターボブーストなし


※ターボブーストとはMerom[メロム]世代のCore 2シリーズから採用された機能で、高いコンピューティング性能を求められた時のみ最高クロックにすることで電力効率を上げるもの。一方、HTはハイパースレッディング・テクノロジーの略で、Pentium 4にてパフォーマンス改善のために採用された機能。CPUの余力を活かして仮想マルチコア駆動とするものである。実は、第1世代Pentium 4であるWillamette[ウィラメット]の地点で実装されていたが無効化されていたそうな。

実は、大手メーカーがノートパソコンへクアッドコアCPUの搭載を渋るようになったのは訳があります。それも我々からすると信じられないことですが、なんとクアッドコアCPUにしてしまうとグリーン購入法対象外にされてしまうということです。複合理論性能(MTOPS)が判断基準とされていますが、今ではクアッドコアCPU搭載にするとそれが20万メガ演算(=200億演算、20GFLOPS)を超えてしまうため、省エネ基準法対象外にもせざるを得ないそうです。逆に、富士通やVAIOなどはそうなることを覚悟してでもi7-6700HQ/i5-6300HQを搭載したパソコンを生産、出荷しているわけです。

つまり、CPUの性能進化が霞が関の役人たちが想像した以上に凄まじかったわけです。誤解されかねないですが、あくまでも法令上の基準以上に高性能かつ高効率なだけで、こうしたCPUを搭載したパソコンを生産、導入しても罰せられるわけではありません。どうも、CPUの性能進化とグリーン購入法の絡みがメーカー製パソコンの設計思想に悪影響を及ぼしている可能性が否めません。最近はボードPCであってもわざと性能を落として省エネ法対象となるべく、デスクトップ用CPUではなくモバイル用低電圧CPUを搭載するふざけた設計の機種が急増しています。

そうした意味では、メインで使うにはLAVIEとdynabookは非常に選びにくくなってしまいました。強いて言えば、dynabookもあの不正会計による業績不振さえなければ、店頭モデルでもクアッドコア機を用意できたはずですけれどねえ…。やはり、そのdynabookも2015年夏モデルから方針転換してしまったらしく、「低電圧版CPU搭載で省エネ」と謳っていました。クアッドコアCPUモデルもあるにはありますが、Web限定モデルになっています。dynabookならこうした路線でクアッドコアノートに含みを残してくれると期待しています。

一方のLAVIEは論外です。ロゴからしてソニーの生産終了マークそのものだ…というわけではなく、せっかく中型ノートで低電圧版CPUを搭載しているのにバッテリーが持たないという本末転倒な設計をやってのけています。何のために省エネ目標を達成してグリーン購入法対象商品になったのかが見いだせないです。かつてのライバルだった富士通とはいろいろな意味で対照的な設計で、モバイルノートとして支持を集めているLAVIE Hybrid ZEROですら周回遅れの設計が目立ちます。前述のふざけた設計のボードPCもやはりLAVIEです。

そこで検討しているのがFMVのAH77/Yまたはその後継機。AH77/Yと似たスペックのパソコンならAH53/A3AH90/Xがありますが、AH53/A3はNFCに対応していないし、AH90/Xは割高なうえに入手性が悪いため、結局バランスのとれたAH77/Yまたはその後継機しかなくなってしまいます。AH77系は店頭に並べられるようになった時には既に型落ちになってしまうというほどの量販店泣かせですが、その一方で中型ノートとしては比較的軽くちょいと外で使うには向いてそうだし、スペック上も悪くはないです。タッチパネルも搭載しているので、時々マウスやトラックパッドでは億劫になる操作も惑わずできそうです。

店頭での印象も非常によく、クアッドコアのハイパワーCPU、i7-6700HQを搭載している割にはかなり発熱が少なく、キーボードの打鍵性能も最近のノートパソコンにしては頑張っているほうです。それに、最近のFMVは買ってすぐに憧れのATOKが使えるのもいいですよね。

昔はアテにならなかったバッテリー稼働時間も今はカタログ値が近似値のようで、4.5時間も稼働できればよしとします。画面解像度を下げればGPUへの負荷も下がるので、もう少し長く稼働できそう。(富士通ではAH53/A3と共通設計でWXGA解像度にしてバッテリー稼働時間を稼いだAH50/A3も敢えて用意しています)

さて、次世代モデルのAH77系は確実にi7-7700HQを搭載してきそうです。というのも、Kaby Lake-HのCPUパッケージはSkylake-Hを踏襲してBGA1440のままなので、今のハードウェア設計のままそっくりCPUを差し替えるだけで済むからです。欲をいえばUSB Type-Cへの対応も望みたいところですね…。そこで、筆者はメインノートPC買い替えにあたり、以下のいずれかにしようと思っています。

・i7-7700HQを搭載してくるだろうAH77/Yの後継機を待つ
・現実的に店頭で買えるAH77/Yを買って、Anniversary Updateを適用する
・他社でi7-7700HQ搭載のノートPCが出るのを待つ(VAIO、東芝など)


一方で、サブPCも確保しておきたいです。現在のモバイル向けCPUはBGAパッケージなので、それに伴うはんだボールの熱疲労(※)に起因する動作不良が生じる可能性も否定できません。それが起こった際に予備で使えるPCも確保又は動作できる状態にしておきたいです。具体的にはSkylake機か、今なお根強い人気があり、値ごろ感が増してきたIvy Bridge機を狙っています。いずれもWindows 10にして運用することが前提になります。

(※)発熱と冷却を繰り返すことではんだボールも膨張・収縮を繰り返すが、これが度を過ぎると遂に割れてしまう。つまり、急激な発熱と冷却に耐え切れず、はんだボールが割れて基板との接続不良が生じてしまう現象が熱疲労である。往時のXbox 360のRed Ring of DeathやPS3のYellow Light of Deathは大方、これが原因。

きょう(2017年1月15日)現在、家電量販店のパソコン売場を見に行きましたが、NECではいよいよ新機種が発売するとのことで、それに向けて準備に入っていたようです。富士通のほうは先日、ようやくSH90/Wが品切れになったようで、i5-7200Uを搭載するだろう後継機にも期待が持てます。

果たして、メーカー製ノートPCに明るい未来はあるのか? もうすぐ発表されるだろう新機種に期待しつつ、詳報は後ほど。あ、そうだ。Windows 10のパッケージ版(DSP版ではない)とOffice 365は是非とも確保しておきたいですね。

2016年12月29日 (木)

筆者の選ぶクソケータイ・オブ・ザ・イヤー2016

2016年12月28日、本家大元から読者が選ぶケータイ of the Year 2016が発表されました。今年は4年ぶりにAndroid端末としてXperia XZ SO-01J/SOV34/601SOがキャリア端末部門のトップに輝きました。

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インプレスによればAndroidが成熟の域に達したことを伺わせる端末であると評されています。クアルコム独自開発に戻った64bitのマイクロアーキテクチャーKryo(クライオ)採用のヘテロジニアスクアッドコアチップ、Snapdragon 820 MSM8996(2.15GHz×2+1.60GHz×2、Adreno 530)によりハイエンド機らしい良好なユーザーエクスペリエンスの提供を実現しています。そのほか、複数のセンサーを併せてより高速なピント合わせを実現したカメラ、放熱プレートも兼ねた新素材のバックパネル、これからの業界標準I/OとなるUSB Type-Cに対応する一方で充電制御を工夫することでバッテリーに優しい充電を実現するなど、ハイエンドスマートフォンならではのこだわりが詰まった1台でした。実のところ、筆者も年明け後にこの機種への変更を予定しています。Xperia X Performanceが想像よりも良かっただけに、実機を手にするのが楽しみです。

いよいよ、2016年に発表された中で最もイマイチだったスマートフォンを発表したいと思います。これまでの傾向を振り返ってみると、こんな感じでした。

・使うのも苦行なのにアップデートする度に充電が必須でなおかつ最長2時間も使えなくなる機種
・理想ばかり突き詰めてスマートフォンの基礎がガタガタになってしまい、最終的にメーカーを自滅に追いやりガラホ開発への望みを潰してしまった機種
・国産LTEモデム計画の挫折とともに儚く散った機種
・単体で安く売れたはずなのにゴミスペックのワイヤレススピーカーとの抱き合わせ販売で高額端末と化したミドルレンジ機
・普及する見込みがないのにGeek向けと銘打って、一般受けしないスペックと戦略をとったことで不興を買ったFirefox OS機

筆者の選ぶクソケータイ・オブ・ザ・イヤー2015の不名誉に輝いてしまったFx0 LGL25は今、大変カオスなことになっています。なんとSIMロックを解除され、海外へ転売されてしまっています! (参考記事) 実際に、参考記事ではカスタムROMを焼いてAndroid端末として運用してみた結果も掲載されています。関心のある方はぜひご覧ください。本来はグレーゾーンの運用法ですが、これによってAndroid端末として延命を図ることもできます。もちろん、公式サイトは放置プレイ状態で、ハッカソンも打ち切りエンドです。

さて、2016年に発表された中で最も不名誉な称号を得ることになってしまうスマートフォンは一体どれでしょうか? 発表はこの木なんの木の後すぐ…ではなく、続きをご覧ください。

※あくまでも2016年に発表された端末の中で最もイマイチなだけで、問題なく使えたり何らかの工夫があれば快適に使えるようになりますのでご安心ください。

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2016年12月26日 (月)

筆者の選ぶケータイ・オブ・ザ・イヤー2016

いよいよ、本家大元に先立ち筆者の選ぶケータイ・オブ・ザ・イヤー2016を発表したいと思います。その前に、これまでのケータイ・オブ・ザ・イヤーに輝いた端末について振り返ってみたいと思います。

■2010年
フィーチャーフォン部門: F-01C/SH006
スマートフォン部門: Xperia X10 SO-01B

F-01C、SH006ともにフィーチャーフォンの限界に挑戦した全部入り機種だったことを、Xperia X10は今までiPhone一色だったスマートフォン市場へ風穴を開けた点を評価した。また、Xperia X10はOSバージョンアップが提供され、多くのユーザーに「進化する喜び」をもたらしてくれた。

■2011年: Xperia arc SO-01C
Xperia X10から順当に進化しAndroid 2.3を国内発売機種で初搭載したこと、(当時の地点で)過剰スペックにならないよう機能バージョンアップを怠らなかったこと、後のXperia acro SO-02C/SOI11と比較して当時は三種の神器と呼ばれた国内向け機能を省いたことでスタイリッシュなデザインを実現したことが決め手になった。

■2012年: LG Optimus G L-01E/LGL21
日本で発売されたスマートフォンとしてクアッドコアSnapdragon S4 Pro APQ8064を初搭載したことによる。クアッドコアチップが初搭載されたarrows X F-10D/arrows Z FJI13はTegra 3の異常過熱により評判を落としたため、これが日本向けに発売された端末で初めて快適に使えるクアッドコア機となった。これ以降、ハイエンド機はクアッドコア以上が当たり前となった。

■2013年: Xperia A SO-04E/Xperia UL SOL22
どちらもiPhone以外では当時のドコモとauの夏商戦を制した端末。Xperia Z SO-02Eが「理想」の塊ならば、Xperia A/ULはそれを現実的な形で昇華したものだった。特にXperia Aはドコモのツートップに選ばれ、Androidスマートフォンで珍しくミリオンセラーを記録した端末だった。なお、Xperiaシリーズはこの2機種を最後に電池着脱型端末の開発をやめた。正統なXperia Zの後継機、Xperia Z1 SO-01F/SOL23にはこれら2機種の開発経験も活かされていた。

■2014年: Xperia Z3 SO-01G/SOL26/401SO
Xperia Zシリーズ第1の集大成。デザイン面でも性能面でもこの1年半で大きく進化を遂げ、誰でも扱いやすくなった。Xperia A4 SO-04Gを別とすれば、新規開発されたXperia Zシリーズ最後の32bit機でもあった。今なお高い動作の安定性から根強いファンが多く、白ロム市場ではプレミアが付いている。但し…返す返すキャリアごとにOSバージョンのフラグメント化を起こしてしまったことが悔やまれる。ドコモ向けのみAndroid 6.0.1までバージョンアップされたが、それ以外はAndroid 5.0.2とどまりになってしまった。

■2015年: Google Nexus 5X

日本で初めてAndroid 6.0をインストールした状態で出荷された端末。Nexusスマホは常に最先端のAndroid OSに触れられることが売りだが、それ以上に生体認証機能(指紋認証)、USB Type-C端子など、今後のスマートフォンに搭載されるべき機能を示してくれた重要なマイルストーンでもあった。ドコモも取り扱うことになったため、今まで冷遇されてきたキャリア端末のOSバージョンアップも捗ることになった。

では、筆者の選ぶケータイ・オブ・ザ・イヤー2016の栄冠に輝く機種は一体どれでしょう? 発表したいと思います!

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2016年12月21日 (水)

筆者の選ぶケータイ・オブ・ザ・イヤー2016 [はじめに]

毎年恒例の、独断と偏見(?)に基づく筆者の選ぶケータイ・オブ・ザ・イヤーを選出する時期が迫ってきました。本家大元であるインプレスでは2016年12月20日から投票を開始しました。締め切りは26日正午とのことです。

[2016.12.29更新]
各端末の選出が完了しました。詳しくは下記リンクを参照してください。

筆者の選ぶケータイ・オブ・ザ・イヤー2016

筆者の選ぶクソケータイ・オブ・ザ・イヤー2016

まずは今年の傾向と動向を振り返ってみることにしましょう。

■ありがとうさようなら、携帯?
多くの契約者がショックを受けたであろう動向はこれでしょう。最大手の株式会社NTTドコモがフィーチャーフォンの販売を一部機種を除き、2016年いっぱいで終了することになりました。これにより、iモード対応端末としての最終機種はP-01Hとなりました。今後も出荷販売が継続される端末はらくらくホン ベーシック4 F-01Gのみとなります。また、日本電気株式会社はN-01Gを売り切った地点でアフターサービスを除いた携帯電話端末事業から完全撤退するため、本当の意味でNのケータイ」の暖簾を下ろすことになります。

キャリアがスマートフォンの拡販に力を入れてきた2011年頃から、各社ともフィーチャーフォンの開発体制を緊縮しています。そのため、全部入り携帯はこの年を境に各キャリアから姿を消すこととなりました。その後のフィーチャーフォンは今までの積み重ねを基に、贅肉をそぎ落としながら実用に徹する方向へ向かっていきました。そのため、末期のフィーチャーフォンはスペック、機能ともに2009年に発売された端末とほぼ同等になっていました。

現在、フィーチャーフォン、所謂ガラケーを取り巻く環境は非常に厳しいものがあります。ソフトウェアは既に開発元がサポートを放棄しているし、Webコンテンツサービスの配信に関わるSHA-1問題が迫っているし、SoCなどデバイスも十分に枯れまくっていてディスコン化しており、保守在庫で賄っている状況です。

また、KDDI株式会社(au)にとっては成長を支えた一方でメーカー新規参入を阻む柵と化しているジレンマを抱えていたCDMA2000方式による3G網のサービス終了が急務となっていました。そのために、2014年秋冬モデルから常にLTEへつながるVoLTE回線の提供を開始、2015年春モデルを以てCDMA2000網の音声網への対応を打ち切る…という具合に他社との敷居を狭め、2015年夏モデルで遂にSIMロック解除に対応できるようになり、これでようやく他社と同じスタートラインに立てるようになりました。その過程で、auはフィーチャーフォンと同じ感覚で使える折りたたみ型スマートフォン、所謂ガラホを実用化していました。ガラホの先駆者、auは昨年発売のGRATINA2 KYY10を以てフィーチャーフォンの開発を終了しています。

ガラホ第1号だったAQUOS K SHF31は試作品というのがおこがましいほど高すぎる完成度を誇っており、VoLTEに対応していないこと以外は文句のつけようのないものでした。特に、ガラケーユーザーから熱望されていたしっかり撮れるカメラやおサイフケータイへの対応を第1号機の段階で実現していたことが歓迎されていました。また、ガラケーと同じ料金体系で利用可能なため、維持費の安さも魅力となっていました。

昨年はドコモやソフトバンク、Y!mobileもガラホを試験的に投入していましたが、ソフトバンクでは一部機種がUMTS専用だったことや頑としておサイフケータイに対応しないことが、ドコモでは同じくUMTS専用だったことに加え全体的に低スペックにとどまっていたことが不興を買っていました。但し、いずれも維持費の面ではauを見習ってガラケー同等のプランを設けたようです。

その反省から、特にドコモが重い腰を上げてガラホの開発をメーカーに命じ、対応が渇望されてきた高画素カメラやVoLTE、おサイフケータイを搭載した機種を発表します。らくらくホン F-02Jもガラホ化され、順当に時代に合わせた変化を遂げていきました。それでも大竹しのぶのまま不変のイメージキャラクターが、らくらくホンの哲学を示してくれています。

パナソニックはSIMフリー市場や法人市場においてAndroid端末の供給を継続していたことが幸いし、P-smartケータイ P-01Jにて実に3年ぶりとなるキャリア向けAndroid端末市場への復活を果たしました。NECはMEDIASの商業的失敗からAndroid端末の開発中止を発表したのですが、これによってNのケータイ復活の願いが潰えてしまったのがなんともやるせないものです。

今年に入ってからコンテンツ業者のガラケーからの引き揚げが加速しており、auでは2018年3月末でEZアプリの配信を終了を予定、一時代を築いた着うた(フル)もまた、その先駆者であるレコチョクが2016年12月15日を以てガラケー向けの配信を終了するなど、時代の変化を感じさせる動向が見られました。特にauは政策的にCDMA2000を廃止させたいとの意向が強く、キャリアぐるみでスマホやガラホへのシフトを進めています。

■MVNOユーザーとともに増えたものとは?
既にISP(インターネットサービスプロバイダー)とともに群雄割拠の時代になりつつある格安SIMことMVNO(仮想移動体通信事業者)。独立系MVNOはもちろん、存在基盤がISPだったり、コンテンツサービスだったり、ポータルサイトだったりと十人十色です。特に今年は、LINE株式会社がMVNOへ参入することが大きく話題になりました。

既に、契約数で全体の1割弱を占めるに至り、とにかく安くスマートフォンを使いたい方々から重宝されています。まだまだカード払いが主で、クレジットカードを組めないか持っていない人にとっては加入するうえで敷居がとても高いですが、近年はプリペイド型や口座振替での支払いを可能にするMVNOも増えており、徐々に現金派にとっての敷居が下がりつつあります。

MVNOの多くはNTTドコモの回線を使用しており、その点ではドコモ向けスマートフォンユーザーにおける敷居が低いといえます。一方、徐々に増えてきているのがau回線を使ったMVNOです。今まで、auのネットワークを用いたMVNOに参入するには前述したCDMA2000の問題もあり非常に敷居が高かったですが、VoLTE回線の導入やSIMロック解除義務化などでかつてと比べてだいぶ参入業者が増えてきました。一方で、ソフトバンク回線を使用して参入するMVNOがなかなか現れていないことに筆者は懸念を抱いています。

さて…MVNO契約数が増えるにつれ増えてきたものがあります。それは苦情。契約者からは主に通信品質の悪さを訴える声が挙がっていますが、業者によって対応はまちまち。紳士的な対応をしてくれるMVNOもある一方で、苦情への対応で炎上を招いてしまったMVNOもあるくらいです。また、MVNO使用時も実はキャリア表示は「NTT DOCOMO」、「KDDI(またはau)」と表示されるので、勘違いしてキャリアショップに駆け込みクレーマーと化してしまうとんでもない利用者まで相次いでいます。

さて、MVNOの中には後述するSIMフリー端末まで用意している業者も存在しており、既存キャリア同然のビジネスモデルを採用しています。その最たるはFREETELだったり、Rakuten Mobileだったりします。特に前者はかつてより独自企画端末を強みとしていますし、後者はHuaweiやASUSなどと組むことでSIMフリー市場をけん引する存在となっています。果たして、MVNOはどのような進化を遂げるのか、楽しみではあります。

■脱・格安 - 流転するSIMフリー市場
今まで格安スマホの謗りを受けていたSIMフリー端末ももはや、「格安」と呼ぶのがおこがましくなるほどになりました。今までこの市場は中国勢が圧倒していましたが、品質とサポート体制を武器に、徐々に日本勢が幅を利かせています。具体的にいえば、市場競争で生き残れたシャープ、富士通、京セラの3社でしょうか。パナソニックも一応、法人市場にてSIMフリー端末を販売していましたが、Let's noteやTOUGHBOOK、TOUGHPADの発売元らしく堅牢な設計に惹かれエンスーが所有していた程度にとどまっていましたがね…。

今までは安さが武器だったSIMフリー端末ですが、今ならキャリア向けでは到底納入を認められないような設計の端末や、キャリア市場の片手間で展開する、といった塩梅でしょう。キャリア向けで納入を認められない設計といえば、キャリア回線と現地で購入したプリペイドSIMの両方が使えるデュアルSIM端末や、キャリア基準を満たせないようなメーカー(MediaTekなど)のSoCで動作する機種などでしょう。一方、日本勢は実際にキャリア向けに納入した端末の姉妹機を展開している、という具合です。日本勢が苦境に陥った2013年頃から既に、シャープや富士通はこの手段でSIMフリースマートフォンを展開していました。

中でも異彩を放っているのがHuawei製端末。やたらとコストパフォーマンスが高いのです。実は、Huaweiはグループ企業としてSoC開発子会社、HiSiliconを擁しており、そこで開発されたKirinシリーズを主に搭載しています。その技術力や開発力を買われ、日本の大手キャリアからもモバイルルーターやタブレットの納入を要請されているぐらいです。歴史的経緯から、Y!mobileユーザーにとってはなじみ深いメーカーではないでしょうか。というわけで、今後は無難なハイエンド機が主になるキャリア端末と、個性派揃いのSIMフリー端末という具合に棲み分けが進みそうですね。

そのほかにも、実質0円がなくなったことによる買い控えの動きの加速、当局と販売店のいたちごっこが続いた悪質な販売潰しなど、今年は良くも悪くもモバイル業界の転換点となりそうな1年でした。特に、日本におけるAndroid陣営への待遇改善はうれしかったですね。2015年夏モデル以降の機種は一部を除き、ほとんどがMarshmallowことAndroid 6.0を経てNougatことAndroid 7.xへバージョンアップできる見込みになったからです。2年使うにはこうでなきゃならないですね。これまではバージョンアップなしか、あったとしても1度きりって事が多かったんですから…。

さて、ここで2016年に発売された機種をおさらいしてみたいと思います。主にキャリア向けに納入された端末が中心になります。

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2016年10月11日 (火)

Note 7がなかった

長らく更新を休んでいましたが、その間に10万アクセスの大台を突破していました。苦節6年弱でここまで頑張ることができました。本当にありがとうございます。

iPhone 7/7 Plusが発売されてからiPhoneフィーバーも一巡してこれからAndroid機の新機種へ注目が集まる中で非常に心配なニュースが舞い込んできました。そうです、Galaxy Note 7関連の話題です。長年Android陣営の王者として君臨してきたサムスン電子でしたが、その名声と地位は一瞬にして失墜することになってしまいました。

Samsung_galaxy_note_7

Galaxy Note 7は市場によって搭載されるチップセットが異なっていました。韓国や欧州市場向けにはExynos 8 Octaが搭載され、日本市場向けモデルは北米、中国向けモデルと同様にSnapdragon 820 MSM8996が搭載される予定でした。RAMは4GB、ROM(本体ストレージ)は64GB、大画面の5.7型WQHD(2,560×1,440pixel)有機ELディスプレイ搭載、バッテリー容量は3,500mAhと大容量なものを搭載した、まさに完全武装スペックといえる機種でした。日本市場で対応が渇望された防水仕様でもあります。Galaxyシリーズとして初めてUSB Type-C端子を搭載していました。

しかしながら、サムスン電子はGalaxy Note 7の生産・販売を発売からわずか2ヶ月で打ち切ることになってしまったのです。日本法人のサイトにもNote 7の製品紹介があった通り日本でも発売予定だったのですが、これにより幻の機種となってしまいました。株式会社NTTドコモではSC-01Jとして、KDDI株式会社ではSCV34としてそれぞれ当局の認証を取得したうえで発売予定でしたが、結局欠番にするか別の機種で穴埋めしなければならなくなったのです。

一体、Note 7に何があったのかというと…

電源周りの不具合が原因の
爆発炎上事故が多発したのです!

これはヤバい! ということで幾度となくサムスンからリコールが発令されましたが、依然として原因を突き止めることができず、最終的にはNote 7そのものの終売という苦渋の決断を下さざるを得なくなりました。しかもこの不具合、発売から間もない時から多発していました。

その原因は二転三転しています。当初はバッテリーセルの欠陥が疑われていました。サムスンはリスク軽減のため、自社グループ製と他社製のバッテリーセルを半々の比率で搭載していましたが、そのうち自社グループのサムスンSDI製のセルのほうが欠陥率が高かったとの分析結果が出ました。これを機に、Note 7へ搭載するバッテリーセルはすべて他社製となり、対策済みのバッテリーを搭載した端末への交換対応がとられましたが…

それでも解決することはありませんでした…。

解決に向かうどころか、対策品でも発火、爆発炎上が相次いだのです。しかも、対策品では新たに自然放電や発熱が目立つとの声も上がっていました。それに対しサムスンがとれる対応は対症療法的なものでしかありませんでした。充電によってエネルギーが増大するといけないからと電池容量60%で充電を止めるようアップデートを施すなどしていました。

原因究明の間、幾度となく販売が停止され、サムスンの機会損失も莫大なものとなってしまいました。一方で、販売停止中もなお消費者の購買意欲は冷めることなく、それがかえって火に油を注ぐこととなってしまいました。実際、韓国市場では対策品が販売再開された際に2日間で3万台も売れたそうです。

遅々として進まぬ原因究明とそれに伴う事故の多発…こうしてサムスンは八方塞がりの状態に陥ってしまいました。最終的に、Note 7の終売と他機種への交換対応及び返金に追われることとなってしまいました。終売発表とほぼ同時に、新たにプリント基板の設計ミスが判明してしまったようです。結局、ヨーロッパ、北米市場で販売再開は叶わぬ夢となってしまいました。サムスン側はユーザーに対し、「直ちに電源を切るように」と、緊急性の高い警告を発しています。

この悲劇を招いた要因として、iPhone 7に対抗するあまり発売日を強引に前倒ししてしまったことが挙げられます。もう少し設計が煮詰まっていれば、このようなことにはならなかったはずです。発表から発売するまでわずか2週間余りの間、スペックに欲張るあまり安全対策がおざなりになってしまった…のでしょう。特に、電源周りはバッテリーの大容量化を急ぐあまり、手抜き設計になってしまった可能性があります。

一方で、Galaxy Note 7と基本設計が同じGalaxy S7 edge SC-02H/SCV33は事実上唯一の完全武装スペック機としてキャリアショップを中心にかなりの台数が売れていたようです。そちらはNote 7の雛型になるようきっちりと設計されていたようで、発火報告はほとんどありません。Galaxy S7 edgeはSDカードに対応していないことや見慣れないエッジスクリーンが敬遠されたGalaxy S6 edge SC-04G/SCV31/404SCの買い控えの裏返しから、シリーズとしては日本市場でもまずまずの成功を収めた機種と言えます。筆者は関係ないはずのこれら概ね好評なGalaxy S7 edgeの型落ち後の売れ行きに風評被害がたたって暗い影を落とさないか、不安でなりません。

思い出してほしいのは、日本メーカーもかつては電源周りの不具合で評価を落としたことがあること、これによってユーザーからの信用を失ったメーカーもあったということです。シャープや富士通のように後年開発された端末で信用を取り戻せたメーカーもあれば、パナソニックのように評判が上がっても採算上の都合でキャリア向けの納入を中断したメーカーや、NECのように悪評が広がった中でAndroid端末開発を中断せざるを得なくなり、そのため最終的に携帯電話事業そのものからの撤退を余儀なくされた最悪のケースまであります。NECのケースは本当に修復不能なレベルまでイメージ失墜を起こしてしまいました。

筆者はスマートフォンを選ぶにあたり、必ずと言っていいほどGalaxyシリーズの操作感を確かめています。毎回Xperiaを選んではいますが、それでも必ず最終候補に残るシリーズでもありました。Nexusシリーズが出るまでは、事実上Galaxyシリーズが当時のAndroidの最先端だったわけです。GalaxyシリーズといえばAndroidの旗手であり、iPhone最大のライバルでもあります。なんだか、Note 7が日本市場で幻に終わったことで秋冬モデルにぽっかりと大きな穴があいてしまったような気がします。まあ、Nexusに代わるGoogle純正スマートフォン、Pixelシリーズがその穴を埋めてくれることにダメもとで期待してみたいですが…。

■参考

juggly.cnのGalaxy Note 7関連記事

2016年8月10日 (水)

ドコモ様、もう少しだけ

Xperia Z3 SO-01GXperia Z3 Compact SO-02GXperia A4 SO-04Gの3機種に対し、Android 6.0へのバージョンアップが提供されました。間もなくAndroid 7.0(Nougat)が正式にお披露目されるだけあって周回遅れ感が否めませんが、まあバージョンアップを受けられるだけよしとしましょう。これでドコモのXperiaはG型番以降、全機種Android 6.0で使えるようになりました。

Xperiaといえばスウェーデンをメインにコスモポリタンな開発体制を敷いているだけあってかつてのスマートフォンの在り方を偲ばせるPCを用いたバージョンアップも可能でした。しかし、本機種はPC Companionのサポート終了に伴いシリーズでは珍しくPCによるOSバージョンアップが提供されず、OTAのみによるOSバージョンアップとなります。つまり、LTEかWi-Fiでしかバージョンアップデータをダウンロードできません。但し、バージョンアップに失敗した際などは新たに提供されることになったXperia Companionにて復元可能とのことです。

今までグローバル版で幾度もバージョンアップが提供されたのに国内版は1度きりと、日本のXperiaユーザーは散々キャリアから愚弄され続けてきました。今回はドコモ版のみですが、ようやく国内ユーザーでも納得いくバージョンアップを受けられることになったのではないでしょうか。一方でau版のSOL26は通信方式との心中を、ソフトバンク版の401SOは多すぎる種類のSIMカードとの心中を余儀なくされた格好でしょう。au版は主に音声通話用にCDMA2000とのデュアル対応となっていたため、政策的にCDMA2000を全廃することになっていたau自身がとどめを刺したことになります。

今はSnapdragon 820を搭載したXperia X Performance SO-04Hもそこそこの売れ行きを見せており、実際にZ3からの乗り換え組も少なくないです。しかし、筆者も実感したこととして、XPはZ3と比較して、かなりの機能が割愛されています。そんなこともあり、敢えてXPの導入を見送ったユーザーも多いようです。筆者もドコモにおいてはそんな1人でした。やはりZ3ファミリーは未だに根強い人気があるようで、壊れてもなお修理して使い続けるユーザーが多いのがうかがえます。

ドコモのXperia Z3ファミリーと併せ、2016年8月8日にAQUOS ZETA SH-03Gに対するAndroid 6.0へのバージョンアップが提供されたことで、残るバージョンアップ対象機種はGalaxyシリーズの32bit機や韓国・台湾勢が中心となりました。具体的には…以下の通りです。

Galaxy S5 SC-04F/SCL23(MSM8974AC、RAM2GB、ROM32GB)
Galaxy Note Edge SC-01G/SCL24(APQ8084、RAM3GB、ROM32GB)
Galaxy S5 Active SC-02G(MSM8974AC、RAM2GB、ROM16GB)
Galaxy Tab S 8.4 SC-03G(MSM8974AC、RAM3GB、ROM32GB)
Galaxy Tab S SCT21(MSM8974AC、RAM3GB、ROM32GB)
Galaxy A8 SCV32(Exynos 5433、RAM2GB、ROM32GB)
HTC J Butterfly HTV31(MSM8994、RAM3GB、ROM32GB)
isai vivid LGV32(MSM8992、RAM3GB、ROM32GB)
TORQUE G02 KYV35(MSM8928、RAM2GB、ROM16GB)


ちなみに、TORQUE G02 KYV35は新色にていち早くAndroid 6.0をインストールした状態で出荷していますが、なかなかにバグ取りが捗らないようで残りのカラーへのAndroidバージョンアップ提供が延び延びになっているようです。先行してAndroid 5.1対応機として出荷されたカラーとAndroid 6.0対応機として出荷している新色に並行してアップデートを提供しなければならない点が負担になっているのでしょうか。とはいえ、WX04K以来3年ぶりとなる京セラ機へのバージョンアップ提供になるため、筆者はひそかに期待していますが。

さて、Android 7.0の話題に移りますが、NexusシリーズではNexus 5X/6/6P/9/Player、Pixel Cに対して提供されることが決まっており、ここでNexus 5/7(ME571)がバージョンアップ対象から外れることになりました。この線引きは、実はSoCに実装されたGPUではないかとみています。というのも、日本はその趨勢からやや外れていますが、海外ではより3Dゲームが快適に動かせる環境がスマホやタブレットに要求されています。

Nexus 5/7(ME571)はそれぞれMSM8974、APQ8064を搭載していますが、これらに実装されたGPUはOpenGL ES 3.0対応にとどまっているAdreno 300シリーズのため、GPUにかかる負荷を軽減できる次世代API、Vulkanに対応できない可能性があるようです。一方で、バージョンアップ対象となったNexus 5X/6PはVulkanサポートが正式に言及されたAdreno 400シリーズをGPUとしています。

こういった事情も勘案すると、Xperia Z3のAndroid 7.0へのバージョンアップは難しいか、有り得ないのでは…とみています。というのも、Androidはこれから徐々に32bit対応を切り捨てようとしていくのが目に見えています。既にSoC業界は64bit化も佳境になっており、中韓台の半導体メーカーの市場競争のおかげで64bit化されたSoCも非常に安価に供給できるようになっていきました。こうした事情から、実は将来性を考えるとかつてのフラッグシップ32bit機を使い続けているよりもそれと同等のスペックかつUXが期待できるミドルレンジ以上の64bit機に乗り換えてしまったほうが割に合っているという有り様です。

そのXperia Z3ですが、SIMカードを抜いた今では主にリオオリンピックをフルセグ視聴するために使っています。なるべくバージョンアップは余裕のある時間帯に行いたいので、やるとすれば祝日(山の日)の11日未明ですね…。バージョンアップによる変化は後日報告してみようと思います。

[追記]
バージョンアップデータ容量はXperia Z5シリーズのときと同じく約1.3GBです。もちろん、ドコモ回線でバージョンアップする際にXi経由でダウンロードしてもデータ通信料は無料となり、データ定額プランの影響を受けることがありません。なお、Xperia Z4/Z5より一足早く、Android 6.0.1へバージョンアップされるとのことです。一方、Linuxカーネルは3.4.0のままですが…しかし、このカーネルは2013年から長らく使われているにもかかわらず非常に安定してますね。なお、Android 6.0.1では電源ボタンを素早く2度押ししてもカメラを起動できます。

このバージョンアップで特筆すべきことはNOTTV機能が削除されることです。NOTTVは2016年6月30日をもってサービスを終了してしまったため、この機能を応用して番組を録画していたユーザーの皆さんはバージョンアップ前に録画番組を消去することを強くお勧めします。そのままバージョンアップを行うと、ファイラーアプリでの操作や端末の初期化でしか録画番組を消去できなくなってしまいます。

バージョンアップやアップデートではアプリの追加はよくあることですが、その逆はとても珍しいのではと思います。あとは、Xperia Z4/Z5系もセキュリティパッチの更新およびNOTTVアプリの削除を目的に、Android 6.0.1へマイナーバージョンアップが受けられることに期待したいのですが…。

2016年8月 3日 (水)

斗え! 僕らのミラーマン(違)

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[元箱からしてプレミアム!]

…ということで、既報の通りドコモのサブ回線をXperia Z5 Premium SO-03Hへ機種変更しました。月々サポートが減額になる分を料金プランの見直しによって吸収することにしました。実はこれ、現金価格そのものは93,312円と無印Z5(SO-01H)と全く変わっていません。ドコモ版は問題ないながらも、同じ画面サイズのiPhone 6s Plusもこの値付けを見習ってほしかったなあ。

実際の筆者は順当にXperia X Performance SO-04Hにすべきか、それとも変化球でこの機種にするかでかなり迷っていました。しかし、Xperia X Performance SOV33を使っているうちにコレジャナイ感が込み上げてきたために敢えて周回遅れのこの機種にしました。XPは悪くはないですが、やはり「次」に向けての布石といった色彩が濃い機種ですね。

Img_0015


この機種、箱まで「プレミアム」感満載です! 普通なら厚紙で済ませるところを、なんと段ボールでしっかり作ってあります。そのために密着感が半端無く、開けやすくするためにフタの一部をトリミングしています。従来のXperiaとは別物の風格がありますね! キリッとしたフォルムになっています。

基本的にはZ5系を踏襲していますが、Z5との違いはこんな感じです。特に、バッテリー容量がXperia Z2 SO-03F(3,200mAh)を上回ってしまったことはインパクトがあります。

・背面ガラス加工(Z5はすりガラス、Z5Pは鏡面仕上げ)
・カメラ周りの細工(Z5はフラット、Z5PはZ3と同じくリング付)
・液晶サイズおよび解像度(5.5型4K液晶)
・バッテリー容量(Xperiaスマートフォン史上最大容量の3,430mAh)
・フレームシャーシ加工(ステンレスに見えるが実はアルミフレーム)

使用感はZ5とほとんど同じです。但し、排熱効率ではシャーシが大きい分、Z5Pに分がありました。やはり、Z5Pのほうが冷めやすいです。電源ボタンを押したときの感覚も少し違います。「プチッ」という感じのZ5に対し、Z5Pは「ポチッ」という感覚です。ニュアンスレベルなので分かりにくいとは思いますが。

手にした感覚は実はXperia Z1 SO-01F/SOL23に似ていました。あたかも「」に触れているような実感が湧いてきます。但し、ただの金塊のような感じだったZ1とは異なり、Z5Pはぎっしり詰まった塊といった感覚です。2年でこんなに進化するものなんですね…。その割には、片手操作もそんなに難しくなかったです。実はZ1、画面サイズの割にベゼルが太く、片手操作に難ありでしたからね…。

Img_0017

[裏面。左からZ5P、Z5、XP]

なんといってもZ5Pのデザイン上の大きな特徴は鏡面仕上げのリアパネルでしょう。海外版ではゴールドやピンクも発売されていましたが、日本版はブラックとクロームの2色のみの展開になっていました。この写真では保護フィルムをはがす前なので分かりにくいですが、ちらっとはがしてみるとちゃっかり手鏡のようになってましたw リアカメラを使ったセルフィーの被写体合わせにぴったりだと思います。但し…あんなことに使うのはダメ、ゼッタイw

売りの4K液晶ですが、工場出荷時のAndroid 5.1.1の地点ではあまり恩恵が受けられません。普段はフルハイビジョン表示で、一部アプリを使用する際のみ4K表示になるのですが、じわーっとフルハイビジョンから4Kへ遷移していきます。最初はもやっとしていた表示が緻密になっていく様は必見です。なんだか、かつて使っていたN903i/N904iを彷彿させます。この2機種はとある目的で保管してあります。Z5Pをネイティブ4K表示に対応させるには、Android 6.0へのバージョンアップが必要です。

Z5Pはまだまだ余裕で手に入る機種なので、興味があるなら買いだと思います。オリジナルのZ5が品薄になってしまったため、Z5が買えず狼狽している方にも一応はお勧めしたいです。この4K大画面を生かし、動画・画像ビューアに使うにはうってつけでしょう。但し、4K動画は大量にデータ通信するため、IEEE802.11n/ac対応のWi-Fi環境を整えておくとなおさらいいですね。まさか、Z5Pがこんなに所有する喜びを与えてくれる端末だったとは想像だにできませんでした。

今月はほかにも、ドコモ、au双方のメイン回線で使っているXperia Z5のSIMフリー化、予備機として保管しているXperia Z3 SO-01GのOSバージョンアップなどが待ち構えています。おいおい記事にしたためていきたいと思います。ああ、Z3のバージョンアップを体験してからZ5Pにしたかったのになあ…。

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