日記・コラム・つぶやき

2017年2月27日 (月)

HTCPCP対応コーヒーメーカー

Hyper Text Coffee Pot Control Protocolをご存知でしょうか? 日本語ではハイパーテキスト・コーヒーメーカー制御プロトコルが最も近いかと思われます。1998年4月1日に発行されたRFC 2324にて規定されていますが…

実はこれ、ジョークRFCです。

ネット界隈では鳥類キャリアによるIP[RFC 1149; IP over Avian Carriers/IPoAC]と並んで人気の高いもので、GoogleではHTCPCPを応用したエラー表示、Error 418がイースター・エッグとして仕込まれているほどです。

ところが…技術の進化は目覚ましいです。IPoACは伝書鳩の脚にUSBメモリーをくくりつけることでほぼ実用化の目処が経ちましたし、HTCPCPも形を変えて実用化の兆しが見え始めました。

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それこそ、ネスレが発表したバリスタi[PM9635]です。通常はネスレから「買って」入手しますが、今回は定期お届け便を利用するため「借りて」使うことにしました。実際に購入すると諭吉さんでお釣りができるぐらいだったかなあ。第3世代のバリスタTAMA[PM9633]のマイナーチェンジ版で、新たにBluetoothを搭載することでスマートフォンとの連携を図っています。説明書によるとBluetooth 4.0 BLEでペアリングするみたいです。

※バリスタ本体は利潤ギリギリで作られているらしく、利益の大半は詰め替えカートリッジからもたらされているそうです。これはドルチェグストにも言えることです。詳しくはこちらから。

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同時にコーヒーを必ず買わなければならなかったので、まずは「ニホンジンハ、ウルサーイ」で有名になった香味焙煎と、おなじみゴールドブレンドの「コク深め」を選んでみました。定期便は後で選び直せるのも助かります。香味焙煎って、PRサイトのためだけにドメイン[urusai.jp]を取得したのが強烈に印象に残っています。元々、筆者が自宅でコーヒーを楽しめずにいじけていたのに母親が新聞の折り込みチラシを見せてくれ、これなら自宅でコーヒーを満喫するのもはかどりそうと思いネスレ通販を利用して手に入れました。初回特典として、クリアマグとブライトが付いてきました。

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筆者はかつて初代バリスタを使っていたこともありますが、その地点では完成度が低く、手入れの仕方もよく知らぬまま使っていたためにメカニズムの固着に苦しめられました。それに、水タンクが空くのを検知するセンサーの誤作動にしょっちゅう悩まされました。それで結局、志半ばで断念した経緯があります。

ネスレはそれ以前から独自のコーヒーメーカーの企画販売を積極的に行っており、古くはネスプレッソ[NESPRESSO]、その後にドルチェグスト[Dolce Gusto]と続いています。いずれもカプセルコーヒーです。ネスプレッソはパナソニックから互換機が発売されていたのを思い出しますが、本体もカプセルコーヒーもかなり高価だったのを覚えていました。当時はネット通販も発達していなかったので、電話でコーヒーを取り寄せることになっていたようです。ドルチェグストはそれを現実的なレベルで楽しめるようにしたものでしょう。実際に、カプセルもスーパーで手に入るのでいい時代になったものです。

※ネスプレッソはドルチェグストとは異なり、今では少数単位でコーヒーが買えるのが売りになっていたようです。カプセル1個あたり80~90円だそうです。つまりネスプレッソコーヒーを10個買えば、ドルチェグストのカプセルパッケージ1つと同じくらいになるわけですね。

いずれも挽豆をカプセルに封じたものを使っていますが、バリスタはフリーズドライ式レギュラーソリュブルコーヒーを用いるタイプです。詰め替えパッケージが現在の紙カートンタイプに変わった地点でそれを予感していた方は勘が鋭い。原材料に生豆を用いていることから実現したのですが、一方でやはり同じレギュラーソリュブルコーヒーでもスプレードライ方式のエクセラは使えません。

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上部のフタを開けたところです。コーヒーが入るチャンバーが装着されています。従来のバリスタではそのまま上のふたを開けて補充できましたが、この場合は…

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ちょっとめんどくさいですが、いったん取り出して、チャンバーを立てて補充します。ここら辺が改良されているようで、コーヒーが湿けにくくなっているようです。また、使い始める際は必ず、カプチーノを淹れる要領で湯通しする必要がありました。

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淹れ終わるごとにカプセルトレイを洗浄するだけでよいドルチェグストよりも、バリスタのメンテナンスはめんどくさいようです。毎日、撹拌部は水洗いが必要ですし、コーヒーが切れるごとにチャンバーを清掃しなければならないそうで。しかも、チャンバーは原則として絶対に水洗いしないで、と説明書にあります。

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試しに淹れてみた結果です。レギュラーコーヒーですがご覧の通りクレマがしっかり浮かんでいます! 高圧抽出だからこそできる芸当なのでしょう。やはり、このまま湯で溶いた時よりも風味は良かったです。これならコーヒータイムが捗りそうですね! 詰め替えコーヒーも手軽に手に入るし、何しろコストパフォーマンスがかなり良好です。

筆者はこれをドルチェグスト導入の布石にしてみようと思っています。ドルチェグストの場合、実際に挽いた生豆がカプセルに封じ込まれているので、バリスタ以上にとっておきのコーヒーを堪能するのに向いている…はず。

いよいよHTCPCPを実装…ではなく、ネスレアプリとの連携を試みてみます。その結果は追記にて。

2017年2月20日 (月)

ランララ ジンジン オホホホホ

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ソニーの通勤ラジオ、SRF-R431を手に入れました。箱説付きでしたが、本体の状態が上々だったのに対し、取説や元箱の状態はあんまりよくなかったです。この機種はSRF-R430のマイナーチェンジ版でもあります。地デジ完全移行を見据えて、テレビ音声バンドのうち、1~3chをFMバンドと統合してあります。一応現行品で、ソニーストアや家電量販店でも容易く手に入ります。話題のFM補完放送にも対応し、海外旅行でも現地のラジオを容易く受信できる、というメリットがあります。もっとも、それが筆者が手に入れた最大の決め手でもあります。

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なんとこれ、単4電池1本で動くんです。いい時代になりましたねえ。そこで、電池持ちに定評のあるパナソニックのEVOLTAでしばらく運用してみることにしました。いずれは充電式EVOLTAか、eneloopで運用することにしたいですね。オプションの充電池と充電クレードルのセットを買い足すことで、SRF-R433相当にグレードアップすることもできます。

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この機種はスーパーエリアコールといって、エリア各局のラジオ周波数を簡単にプリセットできる機能を持っています。それに加えて、よく聴くラジオ周波数も7局までプリセットできます。筆者の住む秋田県は北東北エリアのため、エリア2で設定しました。この機能はそれに加え、更に中継局の周波数まで予めプリセットされています。そのため、設定は超簡単でした。優秀ですね!

それに加え、マイプリセット局は以下のようにしてみました。つまり、各バンド14局までプリセットできます!

■AM
1: NHK秋田第1 (横手、1341kHz)
2: NHK秋田第2 (横手、1602kHz)
3: ABSラジオ (浅舞、1485kHz)
4: TBSラジオ (954kHz)
5: 文化放送 (1134kHz)
6: ニッポン放送 (1242kHz)
7: NHK秋田第2 (秋田、774kHz)

■FM
1: NHK-FM (湯沢、84.9MHz)
2: AFM (湯沢、78.0MHz)
3: 横手かまくらFM (77.4MHz)
4: ABS FM90.1 (90.1MHz)
5: [空き]
6: NHK-FM (秋田、86.7MHz)
7: AFM (秋田、82.8MHz)

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感度は大きさの割に良好です。同じポケットラジオでも、特にFMの受信感度はユアサのPR-100よりいいかもしれません。それに、付属のソフトカバーに入れてみるとデザインがなかなか渋くていい! 普段使うならカバーに入れるべしですね。

ところで、本機を超えると言われているラジオが2機種あり、そのいずれも神格視されています。それが、SRF-G8V(2000年発売)とICF-R1000V(2002年発売)らしいです。いずれも通勤ラジオの小型化の極限に挑戦した名機としてプレミア価格で取引されています。しかし、その代償として電池が内蔵充電池となっており、劣化が心配されています。もちろん生産終了から大分経過しているのでメーカー修理不可。そのため、電池交換すらできなくなっています。やはり、ラジオは乾電池で動くものに限りますなあ。いくら不朽の名機と言われているとはいえ、それが災いして実働台数を急速に減らしているようです。

最終的にはICF-SW7600GRなどのBCLラジオも手にしたいです。というか、最終目標はその機種しかないですね。初代のICF-7600以来、40年続くBCLラジオの名門シリーズですし。あとは、中波受信に特化したICF-EX5MK2もぜひとも手にしたい。この機種の基になったICF-EX5は筆者と同い年で、1985年発売でしたからね。

■長所
・受信感度は安心のソニー印なので遠距離受信にも適する
・設定が超簡単! プリセットも記憶したいボタンを長押しするだけ
・混信が気になる際に心強いノイズカット機能がある(FMは強制的にモノラルになる)
・同調中も受信中の放送が聴こえるので目当ての局を探しやすい
・時計機能も内蔵しているので懐中時計代わりになるかも

■短所
・巻き取り式イヤホンは封印安定なので、結局ヘッドホンをつないで使うことになる
・ジョグレバーを応用した操作にやや難あり(ぐりぐりして同調、押してバンド切り替え)
・ソニーなので、セオリー通りヘッドホン端子周りは緑にしてほしかった
・クレードル充電機能は、キット付属充電池よりも市販品が高性能なので使わないかも
・簡易的なものでいいから夜間使用も想定してバックライトが欲しかった

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2017年1月15日 (日)

霧の摩周湖(違)

2017年初の更新です。年初に感冒性胃腸炎を患ってしまい、結果として1週間強も休む羽目になりました…。やっとこさ養生できました。今年もよろしくお願いします。

今年はパソコン買い替えが課題となってきました。オンボロと化したMG75Xも限界に差し迫ってきました。モバイルを謳っているのにバッテリーが数時間しか持たないとか、横幅ギリギリのベゼルに期待して使っていたら筐体が割れたとか、もはや満身創痍です。それに、Windows Vistaも今春でサポート終了ですからね…。

インテルからKaby Lake[カビーレイク]こと第7世代Core iシリーズの本命、デスクトップ向け(S系統)と標準電圧版モバイル向けCPU(H系統)が発表されました。まずは歩留まり向上のため、低電力のモバイル向け(U/Y系統)から発表されていたからです。14nmプロセスになって以来、パソコン用CPUの性能進化は凄まじいですね…。i7-7700Kはただでさえ常用クロックでも4.00GHzを越えられるのに、7.00GHz程度までクロップアップ可能とか、かなりのオーバークロック耐性を持っているとのことです。

ちなみに、Kaby Lakeでは、Skylake[スカイレイク]こと第6世代Core iシリーズからは4K動画エンコーダーとデコーダーの強化が図られています。その代わり、Windows 10のみ正式サポートすることとなり、SkylakeのようにWindows 7/8.xで運用することが公式にはできなくなりました。といっても、SkylakeでのWindows 7/8.xのサポートそのものも猶予期間としてのものですが…。

筆者はメインノートPCをクアッドコアのCore i7搭載機にしたいと思っています。しかし…肩身狭いことにBroadwell[ブロードウェル]世代以降、i7であっても低電圧版のCPUを搭載するメーカーが増えてしまいました。当時、本来なら第2四半期に追加発表されたi7-5700HQが搭載できることになっていたはずですが、東芝までi7-5500Uで妥協することになり、結局大手メーカーでクアッドコアCPUを搭載し続けてきた国内メーカーは富士通とVAIOのみになってしまいましたね…。なお、低電圧版iシリーズはすべてデュアルコアで、本来の設計思想から乖離しています。モバイルノートならデュアルコアのi7でもやむを得ないと思いますが、中型ノートでそれをやられると本当に本末転倒ですね…。

※富士通はまだクアッドコアCPUの搭載へこだわりを持っていたようで、i7-5700HQの出荷が遅いことにしびれを切らし、2015年夏モデルのAH77/UでHaswell[ハズウェル]世代にて追加発表されたi7-4722HQを搭載したほどでした。

本来なら、Core iシリーズはこのような差別化を図っていたはずです。ノートパソコン向け標準電圧版CPUでもSkylake世代でようやくそのような差別化を図れるようになっていました。もちろん、低電圧版はi5/i7でもデュアルコア4スレッドになってしまいますが。低電圧版でもクアッドコアCPUを用意しないとはなかなかセコいですな。

Core i7: クアッドコア8スレッド、ターボブースト対応
Core i5: クアッドコア、HT非対応、ターボブースト対応
Core i3: デュアルコア4スレッド、ターボブーストなし


※ターボブーストとはMerom[メロム]世代のCore 2シリーズから採用された機能で、高いコンピューティング性能を求められた時のみ最高クロックにすることで電力効率を上げるもの。一方、HTはハイパースレッディング・テクノロジーの略で、Pentium 4にてパフォーマンス改善のために採用された機能。CPUの余力を活かして仮想マルチコア駆動とするものである。実は、第1世代Pentium 4であるWillamette[ウィラメット]の地点で実装されていたが無効化されていたそうな。

実は、大手メーカーがノートパソコンへクアッドコアCPUの搭載を渋るようになったのは訳があります。それも我々からすると信じられないことですが、なんとクアッドコアCPUにしてしまうとグリーン購入法対象外にされてしまうということです。複合理論性能(MTOPS)が判断基準とされていますが、今ではクアッドコアCPU搭載にするとそれが20万メガ演算(=200億演算、20GFLOPS)を超えてしまうため、省エネ基準法対象外にもせざるを得ないそうです。逆に、富士通やVAIOなどはそうなることを覚悟してでもi7-6700HQ/i5-6300HQを搭載したパソコンを生産、出荷しているわけです。

つまり、CPUの性能進化が霞が関の役人たちが想像した以上に凄まじかったわけです。誤解されかねないですが、あくまでも法令上の基準以上に高性能かつ高効率なだけで、こうしたCPUを搭載したパソコンを生産、導入しても罰せられるわけではありません。どうも、CPUの性能進化とグリーン購入法の絡みがメーカー製パソコンの設計思想に悪影響を及ぼしている可能性が否めません。最近はボードPCであってもわざと性能を落として省エネ法対象となるべく、デスクトップ用CPUではなくモバイル用低電圧CPUを搭載するふざけた設計の機種が急増しています。

そうした意味では、メインで使うにはLAVIEとdynabookは非常に選びにくくなってしまいました。強いて言えば、dynabookもあの不正会計による業績不振さえなければ、店頭モデルでもクアッドコア機を用意できたはずですけれどねえ…。やはり、そのdynabookも2015年夏モデルから方針転換してしまったらしく、「低電圧版CPU搭載で省エネ」と謳っていました。クアッドコアCPUモデルもあるにはありますが、Web限定モデルになっています。dynabookならこうした路線でクアッドコアノートに含みを残してくれると期待しています。

一方のLAVIEは論外です。ロゴからしてソニーの生産終了マークそのものだ…というわけではなく、せっかく中型ノートで低電圧版CPUを搭載しているのにバッテリーが持たないという本末転倒な設計をやってのけています。何のために省エネ目標を達成してグリーン購入法対象商品になったのかが見いだせないです。かつてのライバルだった富士通とはいろいろな意味で対照的な設計で、モバイルノートとして支持を集めているLAVIE Hybrid ZEROですら周回遅れの設計が目立ちます。前述のふざけた設計のボードPCもやはりLAVIEです。

そこで検討しているのがFMVのAH77/Yまたはその後継機。AH77/Yと似たスペックのパソコンならAH53/A3AH90/Xがありますが、AH53/A3はNFCに対応していないし、AH90/Xは割高なうえに入手性が悪いため、結局バランスのとれたAH77/Yまたはその後継機しかなくなってしまいます。AH77系は店頭に並べられるようになった時には既に型落ちになってしまうというほどの量販店泣かせですが、その一方で中型ノートとしては比較的軽くちょいと外で使うには向いてそうだし、スペック上も悪くはないです。タッチパネルも搭載しているので、時々マウスやトラックパッドでは億劫になる操作も惑わずできそうです。

店頭での印象も非常によく、クアッドコアのハイパワーCPU、i7-6700HQを搭載している割にはかなり発熱が少なく、キーボードの打鍵性能も最近のノートパソコンにしては頑張っているほうです。それに、最近のFMVは買ってすぐに憧れのATOKが使えるのもいいですよね。

昔はアテにならなかったバッテリー稼働時間も今はカタログ値が近似値のようで、4.5時間も稼働できればよしとします。画面解像度を下げればGPUへの負荷も下がるので、もう少し長く稼働できそう。(富士通ではAH53/A3と共通設計でWXGA解像度にしてバッテリー稼働時間を稼いだAH50/A3も敢えて用意しています)

さて、次世代モデルのAH77系は確実にi7-7700HQを搭載してきそうです。というのも、Kaby Lake-HのCPUパッケージはSkylake-Hを踏襲してBGA1440のままなので、今のハードウェア設計のままそっくりCPUを差し替えるだけで済むからです。欲をいえばUSB Type-Cへの対応も望みたいところですね…。そこで、筆者はメインノートPC買い替えにあたり、以下のいずれかにしようと思っています。

・i7-7700HQを搭載してくるだろうAH77/Yの後継機を待つ
・現実的に店頭で買えるAH77/Yを買って、Anniversary Updateを適用する
・他社でi7-7700HQ搭載のノートPCが出るのを待つ(VAIO、東芝など)


一方で、サブPCも確保しておきたいです。現在のモバイル向けCPUはBGAパッケージなので、それに伴うはんだボールの熱疲労(※)に起因する動作不良が生じる可能性も否定できません。それが起こった際に予備で使えるPCも確保又は動作できる状態にしておきたいです。具体的にはSkylake機か、今なお根強い人気があり、値ごろ感が増してきたIvy Bridge機を狙っています。いずれもWindows 10にして運用することが前提になります。

(※)発熱と冷却を繰り返すことではんだボールも膨張・収縮を繰り返すが、これが度を過ぎると遂に割れてしまう。つまり、急激な発熱と冷却に耐え切れず、はんだボールが割れて基板との接続不良が生じてしまう現象が熱疲労である。往時のXbox 360のRed Ring of DeathやPS3のYellow Light of Deathは大方、これが原因。

きょう(2017年1月15日)現在、家電量販店のパソコン売場を見に行きましたが、NECではいよいよ新機種が発売するとのことで、それに向けて準備に入っていたようです。富士通のほうは先日、ようやくSH90/Wが品切れになったようで、i5-7200Uを搭載するだろう後継機にも期待が持てます。

果たして、メーカー製ノートPCに明るい未来はあるのか? もうすぐ発表されるだろう新機種に期待しつつ、詳報は後ほど。あ、そうだ。Windows 10のパッケージ版(DSP版ではない)とOffice 365は是非とも確保しておきたいですね。

2016年12月29日 (木)

筆者の選ぶクソケータイ・オブ・ザ・イヤー2016

2016年12月28日、本家大元から読者が選ぶケータイ of the Year 2016が発表されました。今年は4年ぶりにAndroid端末としてXperia XZ SO-01J/SOV34/601SOがキャリア端末部門のトップに輝きました。

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インプレスによればAndroidが成熟の域に達したことを伺わせる端末であると評されています。クアルコム独自開発に戻った64bitのマイクロアーキテクチャーKryo(クライオ)採用のヘテロジニアスクアッドコアチップ、Snapdragon 820 MSM8996(2.15GHz×2+1.60GHz×2、Adreno 530)によりハイエンド機らしい良好なユーザーエクスペリエンスの提供を実現しています。そのほか、複数のセンサーを併せてより高速なピント合わせを実現したカメラ、放熱プレートも兼ねた新素材のバックパネル、これからの業界標準I/OとなるUSB Type-Cに対応する一方で充電制御を工夫することでバッテリーに優しい充電を実現するなど、ハイエンドスマートフォンならではのこだわりが詰まった1台でした。実のところ、筆者も年明け後にこの機種への変更を予定しています。Xperia X Performanceが想像よりも良かっただけに、実機を手にするのが楽しみです。

いよいよ、2016年に発表された中で最もイマイチだったスマートフォンを発表したいと思います。これまでの傾向を振り返ってみると、こんな感じでした。

・使うのも苦行なのにアップデートする度に充電が必須でなおかつ最長2時間も使えなくなる機種
・理想ばかり突き詰めてスマートフォンの基礎がガタガタになってしまい、最終的にメーカーを自滅に追いやりガラホ開発への望みを潰してしまった機種
・国産LTEモデム計画の挫折とともに儚く散った機種
・単体で安く売れたはずなのにゴミスペックのワイヤレススピーカーとの抱き合わせ販売で高額端末と化したミドルレンジ機
・普及する見込みがないのにGeek向けと銘打って、一般受けしないスペックと戦略をとったことで不興を買ったFirefox OS機

筆者の選ぶクソケータイ・オブ・ザ・イヤー2015の不名誉に輝いてしまったFx0 LGL25は今、大変カオスなことになっています。なんとSIMロックを解除され、海外へ転売されてしまっています! (参考記事) 実際に、参考記事ではカスタムROMを焼いてAndroid端末として運用してみた結果も掲載されています。関心のある方はぜひご覧ください。本来はグレーゾーンの運用法ですが、これによってAndroid端末として延命を図ることもできます。もちろん、公式サイトは放置プレイ状態で、ハッカソンも打ち切りエンドです。

さて、2016年に発表された中で最も不名誉な称号を得ることになってしまうスマートフォンは一体どれでしょうか? 発表はこの木なんの木の後すぐ…ではなく、続きをご覧ください。

※あくまでも2016年に発表された端末の中で最もイマイチなだけで、問題なく使えたり何らかの工夫があれば快適に使えるようになりますのでご安心ください。

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2016年12月26日 (月)

筆者の選ぶケータイ・オブ・ザ・イヤー2016

いよいよ、本家大元に先立ち筆者の選ぶケータイ・オブ・ザ・イヤー2016を発表したいと思います。その前に、これまでのケータイ・オブ・ザ・イヤーに輝いた端末について振り返ってみたいと思います。

■2010年
フィーチャーフォン部門: F-01C/SH006
スマートフォン部門: Xperia X10 SO-01B

F-01C、SH006ともにフィーチャーフォンの限界に挑戦した全部入り機種だったことを、Xperia X10は今までiPhone一色だったスマートフォン市場へ風穴を開けた点を評価した。また、Xperia X10はOSバージョンアップが提供され、多くのユーザーに「進化する喜び」をもたらしてくれた。

■2011年: Xperia arc SO-01C
Xperia X10から順当に進化しAndroid 2.3を国内発売機種で初搭載したこと、(当時の地点で)過剰スペックにならないよう機能バージョンアップを怠らなかったこと、後のXperia acro SO-02C/SOI11と比較して当時は三種の神器と呼ばれた国内向け機能を省いたことでスタイリッシュなデザインを実現したことが決め手になった。

■2012年: LG Optimus G L-01E/LGL21
日本で発売されたスマートフォンとしてクアッドコアSnapdragon S4 Pro APQ8064を初搭載したことによる。クアッドコアチップが初搭載されたarrows X F-10D/arrows Z FJI13はTegra 3の異常過熱により評判を落としたため、これが日本向けに発売された端末で初めて快適に使えるクアッドコア機となった。これ以降、ハイエンド機はクアッドコア以上が当たり前となった。

■2013年: Xperia A SO-04E/Xperia UL SOL22
どちらもiPhone以外では当時のドコモとauの夏商戦を制した端末。Xperia Z SO-02Eが「理想」の塊ならば、Xperia A/ULはそれを現実的な形で昇華したものだった。特にXperia Aはドコモのツートップに選ばれ、Androidスマートフォンで珍しくミリオンセラーを記録した端末だった。なお、Xperiaシリーズはこの2機種を最後に電池着脱型端末の開発をやめた。正統なXperia Zの後継機、Xperia Z1 SO-01F/SOL23にはこれら2機種の開発経験も活かされていた。

■2014年: Xperia Z3 SO-01G/SOL26/401SO
Xperia Zシリーズ第1の集大成。デザイン面でも性能面でもこの1年半で大きく進化を遂げ、誰でも扱いやすくなった。Xperia A4 SO-04Gを別とすれば、新規開発されたXperia Zシリーズ最後の32bit機でもあった。今なお高い動作の安定性から根強いファンが多く、白ロム市場ではプレミアが付いている。但し…返す返すキャリアごとにOSバージョンのフラグメント化を起こしてしまったことが悔やまれる。ドコモ向けのみAndroid 6.0.1までバージョンアップされたが、それ以外はAndroid 5.0.2とどまりになってしまった。

■2015年: Google Nexus 5X

日本で初めてAndroid 6.0をインストールした状態で出荷された端末。Nexusスマホは常に最先端のAndroid OSに触れられることが売りだが、それ以上に生体認証機能(指紋認証)、USB Type-C端子など、今後のスマートフォンに搭載されるべき機能を示してくれた重要なマイルストーンでもあった。ドコモも取り扱うことになったため、今まで冷遇されてきたキャリア端末のOSバージョンアップも捗ることになった。

では、筆者の選ぶケータイ・オブ・ザ・イヤー2016の栄冠に輝く機種は一体どれでしょう? 発表したいと思います!

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2016年12月15日 (木)

La Gran Prueba - 試練の時、来たれり

いよいよ、日本最強のクラブの実力が試される時がやってきました。FIFAクラブワールドカップで開催国代表として出場した鹿島アントラーズが、なんと南米王者アトレティコ・ナシオナル(コロンビア)を3-0で下し、ファイナリストとなったのです。いつもなら前身のトヨタカップ同様に南米最強クラブ vs. ヨーロッパ最強クラブの対決になりうるところでしたが、まさかJリーグにこんなに強いクラブがいたとは…。アントラーズはとんでもない大番狂わせを演じてくれました。(もちろんいい意味で)

そうです。これがサッカーというものです。

今年、2016年はクラブワールドカップの前身で、同じく世界一のクラブを決めるインターコンチネンタルカップ(トヨタカップ)が日本で開催されるようになってから丁度35年の節目にあたります。元々、UEFA(ウエファ、欧州サッカー連盟)とCONMEBOL(コンメボル、南米サッカー連盟)、FIFAの共催で開催されていたのですが、会を重ねるごとにサポーターの暴徒化が過熱してしまい、大会そのものが中止された年もあったほどだったそうです。

これを憂えたFIFAはインターコンチネンタルカップの第三国開催を計画します。そこでちょうど開催国候補に挙がったのが、治安が良く警備体制もしっかり整った日本でした。それに名乗りを挙げたのが、日本テレビ放送網、電通、トヨタ自動車の3社でした。それ以前はホーム・アンド・アウェー方式で世界一を決めていましたが、日本開催が決まった際はスケジュールの都合から一騎討ちとなりました。

しかし、第1回大会はこれら3者間で独断で進められていたのか日本サッカー協会(JFA)から開催の承認がなかなか下りず、何とか関係各位を懐柔して開催にこぎつけた、とのエピソードが残っています。また、日テレにとってはこれが日本でサッカーを普及させるきっかけになれば、とも思っていたようです。当時から日テレは読売グループの中でも特にサッカーの啓蒙に熱心なメディアでした。

当時はまだメジャーと言えなかったサッカー選手権の中継と言うこともあり、幾度となく中止を求める声が上がっていたようですが、1985年にはかの「将軍」ことミシェル・プラティニ擁するユヴェントスFCが来日し、喝采を浴びたこともありました。

1987年のトヨタカップは世界のサッカー史上に残る名試合となりました。

FCポルトとCAペニャロールが大雪の中、国立で死闘を繰り広げ、審判の制止を振り切りながら延長戦までもつれこみ、結果としてFCポルトが世界一に輝きました。トヨタの社長もこの試合に大変感動したといわれ、一時は中止がささやかれていたこの大会も継続が決まったのです。少なくとも、日本がワールドカップに出場するまで、ないしは三浦知良がセリエA進出を果たすまで、事実上日本で世界トップクラスのクラブを目の当たりにする年に一度の機会でした。

そしてトヨタカップは新たなフェーズへと移行します。2002年の日韓共催によるFIFAワールドカップも成功裏に終わり、その活躍を買われた日本人選手が伝統ある海外クラブへ続々と移籍します。そうです、トヨタカップを見て世界のサッカークラブにあこがれた少年も数知れず。その夢も当時から既に現実と化していました。トヨタカップは2004年大会を以て終了し、翌年からFIFAクラブワールドカップとして開催されることになりました。トヨタ自動車は結局2014年大会を以てスポンサーから撤退してしまいますが、日テレは長年のトヨタカップの中継実績を買われ、引き続きホストブロードキャスターとして携わっています。この中継体制はFIFA主催の大会としては異例と言えるものです。

このクラブワールドカップに、2007年から開催国枠が設けられます。日本開催の場合、J1リーグ年間優勝クラブが出場権を得ることになります。その後は2年ごとに日本開催と他国開催を繰り返すことになりました。これで、J1優勝クラブには新たな目標および試練が課せられることになりました。そうです。

他国開催の時は出場権を得ること、
自国開催の時は悲願の決勝進出を果たすことです。


しかし、Jリーグクラブにとって他国開催でのクラブワールドカップ出場は容易ならざるものでした。常に中韓、中東勢に力及ばず、ACL(AFCチャンピオンズリーグ)で敗北を味わってしまっていました。また、開催国枠で出場できたとしても最高3位とどまりと、世界の壁を痛感することになってしまいました。

今年は年間勝点3位ながらも、川崎フロンターレ、浦和レッズと戦いチャンピオンシップで下剋上を果たし悲願の銀皿を手にした鹿島アントラーズがその戦いに臨むことになりました。筆者は淡い期待を寄せていました。アントラーズと言えばあのジーコも所属したクラブ。Jリーグで一番ブラジルサッカーを知り尽くしているクラブで、堅守速攻を武器にJリーグで最も成功を収めたクラブだから、と…。

我々の期待に応えるかのように、アントラーズは初戦でオセアニア王者のオークランド・シティFCを、準々決勝で南アフリカ王者のマメロディ・サンダウンズFCを下し、勝ちあがってきました。いよいよここからが難関。準決勝の相手は南米王者のアトレティコ・ナシオナル(コロンビア)でした。そうです、これを乗り越えれば成り行き次第では世界最高峰のクラブ、レアル・マドリードCFとの対戦が夢でなく現実と化すのです。

実はアトレティコ・ナシオナルは先日の航空事故により選手、首脳陣のほとんどが殉職してしまったシャペコエンセの代わりに南米王者として出場していました。すなわち、シャペコエンセの遺志を継いでファイナリストになろうと息巻いていたところでした。しかし…

荒々しいプレイを見せるA・ナシオナルをよそに、アントラーズは前半で思いがけぬ幸運に見舞われます。初めて導入されたビデオ判定によりPKが与えられます。これで先制点を獲得し、そのままA・ナシオナルの猛攻を抑えながら1点を死守し前半を終えました。筆者はこのPKだけでは棚ぼただからと、自力で追加点を得てリードを保てば…と思っていました。

その思いも、見事に叶えてくれました。もう1点だけでなく、更にもう1点。そうです。アントラーズは後半で大金星につながる2点を獲得したのです。一方のA・ナシオナルは先制点に怖気ついたのか決定力不足が目立つ結果となり、後半では明らかに精彩を欠いたプレイとなっていました。

そして試合終了のホイッスルが大阪のスタジアムに響いた瞬間…

鹿島アントラーズ 3-0 アトレティコ・ナシオナル

35年越しの悲願がかなうことになりました!

トヨタカップ時代は黙ってヨーロッパ王者と南米王者の決戦を傍観しているだけ、クラブワールドカップでもいくらでもそのチャンスに恵まれたのに南米もしくはヨーロッパ王者という防壁を崩せずにいましたが、とうとう、日本のクラブが南米王者の代わりとしてファイナリストへ勝ち上がることができたのです! まさか、日本にもこんなに強いクラブがあったとは…本当に、本当に大きな意味を持つ一戦でした。なぜなら、クラブワールドカップは世界中へ中継放送されているため、多くの視聴者から「なんで? なんで日本にこんなに強いクラブがあるの?!」と驚嘆されたのではないでしょうか。

いよいよ、2016年12月15日に鹿島アントラーズの対戦相手が決まります。今度は北中米代表にして10万人規模の収容人数を誇る世界最大級のサッカースタジアム、エスタディオ・アステカがホームのメキシコを代表するサッカークラブ、クラブ・アメリカと、もはや説明不要のLa Ligaきっての無双軍団、レアル・マドリードCFです。新・銀河系軍団、とりわけクリスティアーノ・ロナウドに注目が集まりますが、レアルの監督もやはり、ジダネスとパボネスと呼ばれた銀河系軍団の一員だったジネディーヌ・ジダン。前任の監督が解任されたことにより、カンテーラ(下部組織)の監督から昇格する形で千載一遇のチャンスを得ています。

決勝戦はアントラーズにとって厳しい試練になること請け合いです。一方、レアルが準決勝や決勝で見せてくれるラ・マヒア[La Magia]とは何か。乞うご期待。

返す返す、トヨタがこの大会のスポンサーから撤退したのが惜しまれますな…。この準決勝はもちろん、決勝戦も胸を打つこと請け合いなのにねえ…。

2016年12月 1日 (木)

神ってない流行語大賞2016

いよいよ師走。毎年恒例の新語・流行語大賞が発表されました。今年の大賞は長らくセントラル・リーグ優勝から遠のいていた広島東洋カープの緒方孝市監督、鈴木誠也内野手の「神ってる」でした。しかし、この賞は年を経るごとに徐々に世間への浸透度の低い用語ばかりがノミネートされるようになっていったんですよね…。

今年のベスト10及び特別賞はご覧の通りです。筆者は特に、特別賞のほうが大賞にふさわしかったのではと思います。

■ベスト10

聖地巡礼(ディップ株式会社): 聖地巡礼マップ運営元が受賞。
トランプ旋風(受賞者なし)
ゲス不倫(週刊文春編集部): 鬼女(※)の恐るべき情報収集能力もこの件で判明した。
マイナス金利(日本銀行): 既にEU、ヨーロッパ諸国の中央銀行でも導入されていた。
盛り土(受賞者辞退):
保育園落ちた 日本死ね(山尾志桜里): これをblogに書いた本人が受賞すべきだった…。
Pokémon Go(株式会社ポケモン/株式会社ナイアンティック): IP保持業者とアプリ開発業者の双方が受賞。
(僕の)アモーレ(長友佑都): 平愛梨との交際を認めた際の会見での台詞。
PPAP(ピコ太郎): 芸能界では彼の正体が判る方も多いとか。

■特別賞

復興城主(熊本市): 一口城主の震災復興版。

(※)既婚女性のこと。家事の序で2ちゃんねらーをやっている主婦も多く、ネットやリアル社会で炎上が起こるたびにその当事者の個人情報を仕入れ、晒し出すという荒業をやってのけている。まるでFBIやCIA、KGB、シュタージのようだ…。

この中で、世間に浸透したといえるのはPPAPPokémon Goぐらいだと思います。例として聖地巡礼はずっと前から様々なジャンルのファンの間で行われていたことであり、決して映画「君の名は。」の大ヒットで巻き起こった現象とはいえないからです。

PPAP古坂大魔王プロデュースのピコ太郎によるネタで、最後に「ペンパイナッポーアッポーペン[Pen Pineapple Apple Pen]」で〆る1分強の動画でした。これがYouTubeへアップロードされるや否や、世界中で大反響を呼び再生数が爆発的に伸びていきました。PSYの「江南スタイル」と同じく、非英語圏から配信された動画発祥のブームとなりました。世界の名だたる大物ミュージシャンもハマってしまったこともブームの一因になっています。11月29日にスティング本人の希望で日テレの音楽番組で共演を果たしたことからもそれがうかがい知れます。現在はロングバージョンもYouTubeなどへアップロードされているので、興味のある方はぜひご覧ください。

Pokémon Goは筆者もTL上でそのブームを見つめてきました。これを応用した町おこし、レアポケモン目当てでとある地点にプレイヤーが集中する、これが原因の事故や事件が発生するなど、良くも悪くも社会現象になりました。SIMフリー端末業界でも「Pokémon Go対応」を謳う機種を発売するなど、その影響は計り知れないものがありました。但し、システムの都合上、やはりすれちがい通信などで社会現象になった「ドラゴンクエストIX 星空の守り人」と同じ問題点を抱えています。つまり、都市圏優遇、地方冷遇ですね…。というのも、全国のマクドナルド各店がチャージステーションとして機能しているからです。

そして…忘れられないのが2016年熊本地震。筆者は1983年に起こった日本海中部地震について伝え聞いたり、2011年に起こった東日本大震災に被災した事を記憶にとどめているため、非常に心が痛みました。双方とも被災した方々が映像や写真としてその爪痕が鮮明に残されており、前者は当時普及し始めたばかりの家庭用ビデオカメラ、後者は当時普及したばかりのスマートフォンによって一部始終が記録されていました。

東日本大震災は復興に尽力した人がいた一方で、福島第一原子力発電所の臨界事故が起こった影響で難癖付けながら復興を妨害する人も多かったため、国民の結束がバラバラに乱れたばかりでなく復興が遅れてしまったのが惜しまれる人災でもありました。筆者は熊本地震が起こった際、このような轍を歩むのではないかと心配していたこともありましたがそれは杞憂に終わりました。今も少しずつ復興が進んでいると度々報道されるごとに安心していったのです。

但し、熊本地震は熊本市のランドマーク、熊本城の半壊を招いてしまいました。被災前は荘厳たる威容を保っていましたが、半壊により瓦屋根が散らばり、石垣も崩れてしまい、かつての姿も無残なまでになってしまいました。再建まで相当の歳月と費用を要するということが判明しました。

しかし、熊本城は独自の保存事業で知られていました。これは、1口1万円で城主になれる、一口城主です。震災により崩壊した城郭を修復すべく、いったん一口城主の申し込みを中止しましたが、2016年11月1日より復興城主と形を変えて申し込みを再開しました。その結果、半月を待たずして関係者が「想像以上」と感謝の意を表明するほどの2億円弱もの寄付が集まりました。復興城主になった者の中は熊本に地縁がある者、観光客、城郭ファン、そして海外からの観光客など十人十色でした。

さて、ここからは筆者の今年の流行語について言及しようと思います。

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2016年10月11日 (火)

Note 7がなかった

長らく更新を休んでいましたが、その間に10万アクセスの大台を突破していました。苦節6年弱でここまで頑張ることができました。本当にありがとうございます。

iPhone 7/7 Plusが発売されてからiPhoneフィーバーも一巡してこれからAndroid機の新機種へ注目が集まる中で非常に心配なニュースが舞い込んできました。そうです、Galaxy Note 7関連の話題です。長年Android陣営の王者として君臨してきたサムスン電子でしたが、その名声と地位は一瞬にして失墜することになってしまいました。

Samsung_galaxy_note_7

Galaxy Note 7は市場によって搭載されるチップセットが異なっていました。韓国や欧州市場向けにはExynos 8 Octaが搭載され、日本市場向けモデルは北米、中国向けモデルと同様にSnapdragon 820 MSM8996が搭載される予定でした。RAMは4GB、ROM(本体ストレージ)は64GB、大画面の5.7型WQHD(2,560×1,440pixel)有機ELディスプレイ搭載、バッテリー容量は3,500mAhと大容量なものを搭載した、まさに完全武装スペックといえる機種でした。日本市場で対応が渇望された防水仕様でもあります。Galaxyシリーズとして初めてUSB Type-C端子を搭載していました。

しかしながら、サムスン電子はGalaxy Note 7の生産・販売を発売からわずか2ヶ月で打ち切ることになってしまったのです。日本法人のサイトにもNote 7の製品紹介があった通り日本でも発売予定だったのですが、これにより幻の機種となってしまいました。株式会社NTTドコモではSC-01Jとして、KDDI株式会社ではSCV34としてそれぞれ当局の認証を取得したうえで発売予定でしたが、結局欠番にするか別の機種で穴埋めしなければならなくなったのです。

一体、Note 7に何があったのかというと…

電源周りの不具合が原因の
爆発炎上事故が多発したのです!

これはヤバい! ということで幾度となくサムスンからリコールが発令されましたが、依然として原因を突き止めることができず、最終的にはNote 7そのものの終売という苦渋の決断を下さざるを得なくなりました。しかもこの不具合、発売から間もない時から多発していました。

その原因は二転三転しています。当初はバッテリーセルの欠陥が疑われていました。サムスンはリスク軽減のため、自社グループ製と他社製のバッテリーセルを半々の比率で搭載していましたが、そのうち自社グループのサムスンSDI製のセルのほうが欠陥率が高かったとの分析結果が出ました。これを機に、Note 7へ搭載するバッテリーセルはすべて他社製となり、対策済みのバッテリーを搭載した端末への交換対応がとられましたが…

それでも解決することはありませんでした…。

解決に向かうどころか、対策品でも発火、爆発炎上が相次いだのです。しかも、対策品では新たに自然放電や発熱が目立つとの声も上がっていました。それに対しサムスンがとれる対応は対症療法的なものでしかありませんでした。充電によってエネルギーが増大するといけないからと電池容量60%で充電を止めるようアップデートを施すなどしていました。

原因究明の間、幾度となく販売が停止され、サムスンの機会損失も莫大なものとなってしまいました。一方で、販売停止中もなお消費者の購買意欲は冷めることなく、それがかえって火に油を注ぐこととなってしまいました。実際、韓国市場では対策品が販売再開された際に2日間で3万台も売れたそうです。

遅々として進まぬ原因究明とそれに伴う事故の多発…こうしてサムスンは八方塞がりの状態に陥ってしまいました。最終的に、Note 7の終売と他機種への交換対応及び返金に追われることとなってしまいました。終売発表とほぼ同時に、新たにプリント基板の設計ミスが判明してしまったようです。結局、ヨーロッパ、北米市場で販売再開は叶わぬ夢となってしまいました。サムスン側はユーザーに対し、「直ちに電源を切るように」と、緊急性の高い警告を発しています。

この悲劇を招いた要因として、iPhone 7に対抗するあまり発売日を強引に前倒ししてしまったことが挙げられます。もう少し設計が煮詰まっていれば、このようなことにはならなかったはずです。発表から発売するまでわずか2週間余りの間、スペックに欲張るあまり安全対策がおざなりになってしまった…のでしょう。特に、電源周りはバッテリーの大容量化を急ぐあまり、手抜き設計になってしまった可能性があります。

一方で、Galaxy Note 7と基本設計が同じGalaxy S7 edge SC-02H/SCV33は事実上唯一の完全武装スペック機としてキャリアショップを中心にかなりの台数が売れていたようです。そちらはNote 7の雛型になるようきっちりと設計されていたようで、発火報告はほとんどありません。Galaxy S7 edgeはSDカードに対応していないことや見慣れないエッジスクリーンが敬遠されたGalaxy S6 edge SC-04G/SCV31/404SCの買い控えの裏返しから、シリーズとしては日本市場でもまずまずの成功を収めた機種と言えます。筆者は関係ないはずのこれら概ね好評なGalaxy S7 edgeの型落ち後の売れ行きに風評被害がたたって暗い影を落とさないか、不安でなりません。

思い出してほしいのは、日本メーカーもかつては電源周りの不具合で評価を落としたことがあること、これによってユーザーからの信用を失ったメーカーもあったということです。シャープや富士通のように後年開発された端末で信用を取り戻せたメーカーもあれば、パナソニックのように評判が上がっても採算上の都合でキャリア向けの納入を中断したメーカーや、NECのように悪評が広がった中でAndroid端末開発を中断せざるを得なくなり、そのため最終的に携帯電話事業そのものからの撤退を余儀なくされた最悪のケースまであります。NECのケースは本当に修復不能なレベルまでイメージ失墜を起こしてしまいました。

筆者はスマートフォンを選ぶにあたり、必ずと言っていいほどGalaxyシリーズの操作感を確かめています。毎回Xperiaを選んではいますが、それでも必ず最終候補に残るシリーズでもありました。Nexusシリーズが出るまでは、事実上Galaxyシリーズが当時のAndroidの最先端だったわけです。GalaxyシリーズといえばAndroidの旗手であり、iPhone最大のライバルでもあります。なんだか、Note 7が日本市場で幻に終わったことで秋冬モデルにぽっかりと大きな穴があいてしまったような気がします。まあ、Nexusに代わるGoogle純正スマートフォン、Pixelシリーズがその穴を埋めてくれることにダメもとで期待してみたいですが…。

■参考

juggly.cnのGalaxy Note 7関連記事

2016年8月 3日 (水)

斗え! 僕らのミラーマン(違)

Img_0016

[元箱からしてプレミアム!]

…ということで、既報の通りドコモのサブ回線をXperia Z5 Premium SO-03Hへ機種変更しました。月々サポートが減額になる分を料金プランの見直しによって吸収することにしました。実はこれ、現金価格そのものは93,312円と無印Z5(SO-01H)と全く変わっていません。ドコモ版は問題ないながらも、同じ画面サイズのiPhone 6s Plusもこの値付けを見習ってほしかったなあ。

実際の筆者は順当にXperia X Performance SO-04Hにすべきか、それとも変化球でこの機種にするかでかなり迷っていました。しかし、Xperia X Performance SOV33を使っているうちにコレジャナイ感が込み上げてきたために敢えて周回遅れのこの機種にしました。XPは悪くはないですが、やはり「次」に向けての布石といった色彩が濃い機種ですね。

Img_0015


この機種、箱まで「プレミアム」感満載です! 普通なら厚紙で済ませるところを、なんと段ボールでしっかり作ってあります。そのために密着感が半端無く、開けやすくするためにフタの一部をトリミングしています。従来のXperiaとは別物の風格がありますね! キリッとしたフォルムになっています。

基本的にはZ5系を踏襲していますが、Z5との違いはこんな感じです。特に、バッテリー容量がXperia Z2 SO-03F(3,200mAh)を上回ってしまったことはインパクトがあります。

・背面ガラス加工(Z5はすりガラス、Z5Pは鏡面仕上げ)
・カメラ周りの細工(Z5はフラット、Z5PはZ3と同じくリング付)
・液晶サイズおよび解像度(5.5型4K液晶)
・バッテリー容量(Xperiaスマートフォン史上最大容量の3,430mAh)
・フレームシャーシ加工(ステンレスに見えるが実はアルミフレーム)

使用感はZ5とほとんど同じです。但し、排熱効率ではシャーシが大きい分、Z5Pに分がありました。やはり、Z5Pのほうが冷めやすいです。電源ボタンを押したときの感覚も少し違います。「プチッ」という感じのZ5に対し、Z5Pは「ポチッ」という感覚です。ニュアンスレベルなので分かりにくいとは思いますが。

手にした感覚は実はXperia Z1 SO-01F/SOL23に似ていました。あたかも「」に触れているような実感が湧いてきます。但し、ただの金塊のような感じだったZ1とは異なり、Z5Pはぎっしり詰まった塊といった感覚です。2年でこんなに進化するものなんですね…。その割には、片手操作もそんなに難しくなかったです。実はZ1、画面サイズの割にベゼルが太く、片手操作に難ありでしたからね…。

Img_0017

[裏面。左からZ5P、Z5、XP]

なんといってもZ5Pのデザイン上の大きな特徴は鏡面仕上げのリアパネルでしょう。海外版ではゴールドやピンクも発売されていましたが、日本版はブラックとクロームの2色のみの展開になっていました。この写真では保護フィルムをはがす前なので分かりにくいですが、ちらっとはがしてみるとちゃっかり手鏡のようになってましたw リアカメラを使ったセルフィーの被写体合わせにぴったりだと思います。但し…あんなことに使うのはダメ、ゼッタイw

売りの4K液晶ですが、工場出荷時のAndroid 5.1.1の地点ではあまり恩恵が受けられません。普段はフルハイビジョン表示で、一部アプリを使用する際のみ4K表示になるのですが、じわーっとフルハイビジョンから4Kへ遷移していきます。最初はもやっとしていた表示が緻密になっていく様は必見です。なんだか、かつて使っていたN903i/N904iを彷彿させます。この2機種はとある目的で保管してあります。Z5Pをネイティブ4K表示に対応させるには、Android 6.0へのバージョンアップが必要です。

Z5Pはまだまだ余裕で手に入る機種なので、興味があるなら買いだと思います。オリジナルのZ5が品薄になってしまったため、Z5が買えず狼狽している方にも一応はお勧めしたいです。この4K大画面を生かし、動画・画像ビューアに使うにはうってつけでしょう。但し、4K動画は大量にデータ通信するため、IEEE802.11n/ac対応のWi-Fi環境を整えておくとなおさらいいですね。まさか、Z5Pがこんなに所有する喜びを与えてくれる端末だったとは想像だにできませんでした。

今月はほかにも、ドコモ、au双方のメイン回線で使っているXperia Z5のSIMフリー化、予備機として保管しているXperia Z3 SO-01GのOSバージョンアップなどが待ち構えています。おいおい記事にしたためていきたいと思います。ああ、Z3のバージョンアップを体験してからZ5Pにしたかったのになあ…。

2016年8月 2日 (火)

[予告]史上最強のあいつとは…

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おや、誰か来たようだ…。いや、なんでもないか。

詳細は後ほど更新。乞う御期待!

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