携帯・デジカメ

2019年1月 7日 (月)

ANKERは安価だった

新年あけましておめでとうございます。本日が仕事始めという方も多かろうと思いますが、本blogも新年初の更新となります。今年も変わらぬご愛顧をよろしくお願いします。

もはや説明不要となったサードパーティーのアクセサリーメーカー、ANKER(アンカー)。創業者はGoogle出身者で、スマートフォン用に安価で高品質なアクセサリーが必要と考えて事業を立ち上げたそうです。ANKERのスタートアップに際しては様々なエピソードがあるようですので、こちらも併せて読んでみてください。とにかく、ANKERの躍進劇がなければ日本でもCheeroが脚光を浴びることはなかったはずです。

ANKERと言えば最も有名な製品はモバイルバッテリーでしょう。筆者が横手市庁舎で手続きを行った際、デスクライトがUSBで給電するLEDライトに、その電源にまさにANKERのモバイルバッテリーが採用されていたのには驚きました。その後、ACアダプター、周辺機器…と徐々にラインナップを増やしてきています。

Img_0013

[Simple is best!]

今回入手したのはACアダプターのPowerPort Speed 5で、Quick Charge 3.0対応ポートを2つ搭載しています。買って開封するまでそれに気づいていませんでしたw てっきり、Quick Charge 3.0対応ポートが1つの方だと思い込んでましたから、ええ。ケーズデンキで最終処分となっていた分を3,000円程度で手に入れることができました。これが最後の1台でしたしねえ。

とりあえずこれでau +1 collectionの奴を買わずに済みました。だってアレ、ANKER製の割に5,555円と割高なんですよ…。ANKERの哲学から乖離してしまっています。

Img_0014

開封した状態。本体は乳白色の袋に覆われています。付属品は青い内箱の中に入っています。

Img_0015

取り出してみました。この頃の新興メーカーのお約束として、説明書がかなり簡素化されています。

Img_0018

付属品は固定用の粘着パッド、電源ケーブル、そしてUSBケーブル用の結束バンドでした。USBケーブルは付属しないですが、代わりに手持ちや好きなものが使えるのはいいですね。一応、ANKERではMFi認証やUSB認証を受けたものや自社製ケーブルの使用を推奨しています。

Img_0016

Quick Charge 3.0対応ポート以外はANKER独自のPowerIQによる充電制御になります。1ポートあたり5V2.4Aまでの出力に対応可能です。筆者お勧めの使い方としては、2ポートをスマホやタブレット用に、残りはその他ガジェット用に使うというものです。コレなら3DSやSwitch、Vitaなども一元的に充電できますね。

Img_0019

[2ポートとも2A以上印加できている!]

早速充電してみました。AQUOS R SHV39Xperia XZ Premium SO-04Jです。驚くことに2ポート同時充電でも2個のキャリア純正ACアダプターと同じように充電できています。それなのに、アダプター自身は殆ど熱くならないですね。

コレは本当に買って良かったです。ACアダプターは意外とかさばるので、それが嫌ならこの手のアクセサリーを手に入れるべきだと思いますね。ケーブルもmicroUSB、USB Type-C、そして必要であればLightningと3種類の中から5本ほど選んで持参するだけで済みますしねえ。

ところで、ANKERといえばもう1つ着弾する予定でして…それについては後ほど。

2018年12月28日 (金)

携帯で振り返る2018年 (ワーストバイ編)

本家大本の読者が選ぶケータイ of the Year 2018が発表されました。トップに輝いた機種は本項の中にあります。筆者が2018年を代表する端末として選定したGoogle Pixel 3は次点、INFOBAR xvはトップ10入りを果たしました。トップと3位は揃って、渦中のあのメーカーの端末になっています。意外なことに、カードケータイKY-01Lもトップ5圏内でした。

一方で、今回は2018年に発売された端末の中で、人によっては買って後悔しそうな機種を紹介したいと思います。但し、なんとか創意工夫することで使いやすさが向上することがあるので、絶対にクソというわけではありません。あしからず。

■ワーストバイ: iPhone XS/XS Max/XR
(Apple Japan合同会社)
―国民的スマートフォンが「切り捨てたもの」とは…

Iphonexsspaceselect2018

やはり今年もワーストバイに選出したのはiPhoneファミリー。いずれも昨年のiPhone Xを継承した設計で、ノーヒントでは非常に使いづらい代物です。つまり、改善すべき点を放棄したまま世代交代が横行されてしまった印象を受けました。とうとうiPhone 8のようなコンサバ風のデザインをした機種が復活することはかないませんでした。価格もXS/XS Maxは青天井と言わんばかりに暴騰しており、国民的スマートフォンのくせに敷居を自ら高くしてしまった印象があります。

Iphonexrselect201809

iPhone XRは事実上iPhone 8の後継機といえますが、それでもiPhoneの持つイメージにそぐわない端末であることに変わりありません。フリーフォーム液晶搭載ですが、実はPPIがずっとiPhone 4の時代のまま(326ppi)で推移しているため、もはや老眼フォンという不名誉な称号の再来を感じさせます。その大柄さと格上のXSよりも重いことから当初は不人気でした。それでも今はコストパフォーマンスの高さが評価されて徐々に売れてきていますが…。

iPhone 7以降でヘッドホン端子廃止、iPhone Xの登場でホームボタン廃止…と、シリーズの象徴を次々と切り捨てているiPhoneですが、今後はLightningコネクターを堅持するか、それともiPadのようにあっさりとUSB Type-Cへ乗り換えるかが注目されています。次期iPhoneに期待すべきことはまさにこれでしょう。LightningコネクターはもはやiPhone専用と化した感がありますが、iPhoneユーザーにとっては却って不便を強いているのも事実で、USB Type-Cへの対応が実現すれば持ち歩くケーブルの本数が減る、わざわざ変換アダプターを携帯せずに済むなどのメリットがもたらされるのも事実。

これが実現したら、今までマイナスにしか働かなかったシリーズの象徴を捨て去ることがむしろプラスに働きそうです。実際、Apple純正のヘッドホンアダプターはLightningコネクターだけで無くUSB Type-C対応版も発売されている上に、Appleの提唱する高速伝送I/O、Thunderbolt 3コネクター自身がUSB Type-Cにて対応するUSB 3.xと互換性を保っています。

■アグリエスト: SONY Xperia XZ2 Premium SO-04K/SOV38
(ソニーモバイルコミュニケーションズ株式会社)
―高さの割にコンサバさが目立つ「鈍器」

So04k

最も醜い端末、即ちアグリエストに選出したのはXperia XZ2 Premiumです。Xperia初のデュアルカメラ搭載で、超高感度撮影やHDR撮影が可能ですが、「今までできなかったことを無理やり詰め込んだ」印象が強く、スマートフォンなのに250g近くもある大砲巨艦主義の端末になってしまいました。この頃のハイエンドスマートフォンに近い重量のXperia XZ Premium(191g)と比べても1.5倍ほど重いです。

ベゼルがようやく狭くなったものの4Kディスプレイ搭載にこだわりすぎて長尺ディスプレイにできなかったため、全体的なデザインもかなりずんぐりとした印象を受けてしまいます。よしんば4K有機ELディスプレイがスマートフォンに搭載できる解像度まで微細化が進んでいれば、加えて長尺化できていれば…と言う点では本当に惜しい。デザイン面で本当に中途半端で、2018年のXperiaの迷走を象徴する端末と言っても過言ではありません。端末単体でHDRコンテンツが再生可能など、かなり頑張っていたんだけどなあ。

XZ2 Premiumに限らず、XZ2系以降の機種でヘッドホン端子を廃止したことを「約束を反故にした」として忌み嫌ったユーザーも多かったようです。ソニーモバイルは元々、Xperiaにヘッドホン端子を搭載し続けることを約束していたのですが…。これが皮肉なことに、ヘッドホン端子搭載のXZ1系やXZ Premiumの売れ行きを促進させてしまう結果になってしまいました。言わずもがな、Xperia XZ Premiumが再評価される契機にもなってしまったのです。

Sov38

この機種はauのXperia初のプレミアムモデルでもありましたが、この有り様だったので苦々しいプレミアムモデルau初進出となってしまいました。

■ディフィカルト: Huawei P20 Pro HW-01K
(華為技術日本株式会社)
―一芸入魂型の、中華スマホの長所と短所を併せ持った機種。

Hw01k

良くも悪くも今年の携帯業界を賑わせたのがHuawei。Androidスマートフォンの王者サムスン電子とiPhoneのAppleを追い上げ、現在は世界シェア2位と荒ぶっています。この頃は先進諸国から5Gベンダーおよび5G端末メーカーの指名から締め出されると言うことで、良くも悪くも話題になりました。

Huaweiの強みと言えば、やはりモデムもSoCもグループ会社で開発できることになるでしょう。HiSiliconという会社で開発しているKirinシリーズがいずれもハイパフォーマンスと評判です。今までキャリア端末においてはその技術力を活かしたタブレットやデータ端末で研鑽していましたが、2018年に入り突如、大手キャリアへ本格参入し出しました。

この機種は発売地点でHuaweiのフラッグシップモデルでした。そのため、モバイルファンからの期待はとても高かったです。ライカブランド認証を受けたトリプルカメラ搭載で、しかも最高40メガピクセルという高解像度でした。この3つのカメラの組み合わせによって、多彩な写真・動画撮影が可能な点が大きな魅力でした。

それ以外はといえば基本性能は高水準ですが、かなりUIの面でメーカー独自カスタマイズが入っていたり、グレードの割に一部機能が省かれていたりと、使い勝手の面でかなり癖が強くなっています。必ずしも万民受けしにくいという意味で、ディフィカルト(扱いの難しい端末)に分類しました。カメラは最高クラスですが、操作性は他社から移行したユーザーなら「慣れ」が必須になってきます。

携帯で振り返る2018年 (ベストバイ編)

いよいよ本題。2018年に発売された携帯電話端末の中で、これは「買いだ!」と筆者が思った端末を紹介していきたいと思います。

■マストバイ: Google Pixel 3(グーグル合同会社)
―これも「答え」の1つ。Androidで迷ったらまずこれを。

Pixel3

今年のマストバイとして、筆者はGoogle発売のスマートフォン、Pixel 3を選出しました。日本市場で久々に発売となる、Googleが直接開発に携わったスマートフォンです。丁度良い大きさと軽さ、SDM845搭載のハイエンド機のトレンドを全てではないものの一通り搭載など、スマートフォンとして広汎にわたる高い完成度を評価しました。この頃普及が急がれている電子決済に対応すべく、おサイフケータイにも対応しています。アップデートもGoogle本体で担当しており、UXに直接響く本体ソフトウェアやAndroid OSの更新も最先端を追えるのが魅力でしょう。

この頃はセキュリティパッチ配信などが端末メーカーにとっては重荷になっているようです。メーカー機は機種によってOSバージョンアップのフラグメンテーションを起こしてしまうため(ドコモやauで実施されたものがソフトバンクで実施されない、など)、それに辟易させられた方ならこの機種を選ぶべきでしょう。

とは言うものの、Androidには「リファレンス」というべきスマートフォンが不在のため、Pixel 3がリファレンスというわけではありません。「Nexusがー、Nexusがー」というのはGoogle原理主義者の弁であり、必ずしも当を得た主張にはなっていません。誤解を招くようですが、PixelシリーズはGoogleの考えるAndroidのデザインを具現化したもの、と捉えるべきです。

■ストロングバイ: INFOBAR xv KYX31(京セラ株式会社)
―原点回帰。ガラホとして蘇った「伝説」の携帯

Kyx31

ストロングバイに選出したのはINFOBAR xvです。INFOBARシリーズはau design projectのスタートアップを華々しく飾っただけでなく、その後の携帯電話の端末デザインにも大きな影響をもたらしたことで有名です。スマートフォンとしても展開されていたことがありましたが、UIの都合でOSバージョンアップが提供されなかったり、端末自身の完成度が低かったりと必ずしも順風満帆ではなかったようです。

端末としては京セラが開発しているau向けガラホ、MARVERA KYF35とほぼ同じスペックです。ガラホとしては珍しくFMラジオが(電波を受信して)聴ける端末というのもなんともauらしい。勿論、FM補完中継局(ワイドFM)も聴けます。

いい意味で原点回帰したこの端末は、スマートフォン時代に得られなかった好評を以て歓迎されました。スマートフォンとの2台持ちを検討中の方にお勧めです。

■レコメンド: SHARP AQUOS sense2(シャープ株式会社)
―ミドルレンジ機かつ入門機としてはベストバイと言うべきか?

Aquos_sense2


ミドルレンジ端末の売れ筋となったAQUOS senseシリーズの最新機種、AQUOS sense2を老若男女問わずお勧めしたい端末、即ちレコメンドとして選出しました。シャープのミドルレンジ端末は非常にバランスが取れており、常にお勧め端末の筆頭に上がるほどです。筆者はXperia XZ SOV34の外装交換時にauに於けるAQUOS senseシリーズの原点と言えるAQUOS U SHV35を代機として使ったことがありまして、ミドルレンジ端末だとは信じがたいUXの良さが気に入っていました。

sense2はSDM450を搭載したミドルレンジ機ですが、長尺ディスプレイの搭載、カメラ周りやアシスタント機能などにAIの導入という風に、ハイエンド機のトレンドを一部取り入れています。シャープ製端末は2016年発売の機種からAndroidバージョンアップを最低限2度実施、セキュリティパッチも最長3年間更新という不文律があり、長く使う上でも安心感があります。

スマートフォンはもはや設計が煮詰められており、1人1台の時代になっています。ドコモ版はdocomo with対象機種になっていますし、他社版も格安プランと合わせることで経済性の良さが際立っていきます。あんまりゲームをやらない、通信速度にこだわらないが安定して通信できるスマホが欲しいなど、必ずしもハイエンドにこだわらなくて良い環境にある方はこの機種も検討対象とすべきでしょう。

2018年12月25日 (火)

携帯で振り返る2018年 (はじめに)

インプレス企画の読者が選ぶケータイ of the Year 2018の投票が締め切られました。そこで筆者も毎年恒例の対抗企画を催したいと思いますが、趣向を変えて「携帯で振り返る2018年」としてお届けします。

今後の予定は、

・今年の携帯市場の傾向(今回)
・ベストバイ端末(旧・筆者が選ぶケータイ・オブ・ザ・イヤー)
・ワーストバイ端末(旧・筆者が選ぶクソケータイ・オブ・ザ・イヤー)


の3部に分けて特集してみようと思います。ベストバイ、ワーストバイに区分を変えたのはこの頃の生産技術の向上で明らかに「クソ」といえる機能不全または不良が無くなったためです。

さて、今回は例によって、業界および端末の傾向を見ていきたいと思います。

■大きく二極化した市場
iPhoneが7の時代から10万オーバーになって分割を組めなくなった契約者も相次いだとおり、スマートフォンは大きく分けてとびっきり高いハイエンド機と、とびっきり安いミドルローレンジに大きく二極化しました。もはやスマートフォンの端末価格は青天井になるばかりで、それを嫌気した多くの契約者がミドルローへ逃げてしまったのも事実です。このような有り様のため、多くの契約者は十分高性能化したスマートフォンへの関心が薄れていきました。こうして、壊れたら買い換えるという風にライフサイクルが長く伸びたのも事実です。

日本市場ではこうなったのは間違いないですが、中国市場ではハイエンド機向けSoC搭載で、キャリア端末に於けるローエンド機並みの価格を実現してしまった機種が荒ぶっています。ひどい場合、Snapdragon 845搭載で5万円割れです。生産技術を研鑽していったことと売り上げ台数の多さによる量産効果がもたらした破壊的イノベーションでしょう。

その結果、世界的なスマートフォン大手メーカーですら中国市場で悪戦苦闘を強いられる結果となり、サムスン電子とソニーモバイルが大きくシェアを落とす要因になってしまいました。せっかく中国市場に復帰しようとしていたシャープもまた、大打撃を受けていたとのことです。

■立ち位置が微妙になってきたガラホ市場、だが…
2015年に新たな形のフィーチャーフォンとして登場し、業界に一石を投じたガラホ。料金体系もフィーチャーフォンに合わせられており、維持費の安さから根強い人気を誇っていました。その中で際立ったのはNTTドコモのガラホへのやる気のなさで、その一方でガラホのパイオニアたるauが奮闘しています。ソフトバンクもそこそこ力を入れていると言える分野です。

実際、KDDI株式会社は旧来のフィーチャーフォンおよび3Gスマートフォンの計画的陳腐化を画策しています。2018年3月末でEZwebの主要サービスの殆どを終了し、Webサービスとメールに限ってしばらく継続させる方針を採っていました。本体ソフトのアップデートサービスであるケータイアップデートも2018年6月20日限りで終了させていました。

そして、2022年3月末で3G網そのものを停波することにしており、音声通話に3G網を用いるLTE端末もその影響を受けることになりました。なお、KDDI自身はそれに先立って、2018年11月7日付で3G網の新規加入受付および契約切り替え、それに伴うプリペイド携帯サービスの受け付けを終了しています。

そんな中、ドコモは2台持ち需要やカメラ付き端末を持参できない環境で使われることを想定したカードケータイKY-01Lを、auは「ガラホだから復刻できる」としてINFOBAR xv KYX31を世に送り出すことになりました。スマートフォン時代のINFOBARはいずれも評価が芳しくなかっただけに、ガラホとしての復活は概ね好評を以て迎えられました。

■ノッチレス長尺画面か、ベゼルフリーか
昨年の流れからGalaxy Sシリーズ/Noteシリーズに代表されるノッチレスの長尺画面になった端末や、iPhone Xシリーズの流れからノッチ付きでもベゼルフリーを目指した端末が増えてきました。こうした趨勢に便乗せざるを得なくなったのはソニーモバイルで、ステレオスピーカー搭載にこだわるあまり最後発になってしまいましたが結果的にGalaxyのようにノッチレスで長尺画面を目指す方向性になっています。

変わったベゼルフリー画面を実現した例としてはシャープ株式会社のAQUOS R2があります。ノッチをフロントカメラのみに割り当てる形状で、かつてEDGESTで極限まで細めた受話口や近接センサーを実現したシャープらしいものです。IGZO液晶の動作原理も大きく影響しており、液晶ディスプレイながら自由度の高い形状を実現したフリーフォームディスプレイの技術が活用されています。

一方、ミドルハイやローレンジ機はこのようなベゼルフリーやノッチレスにこだわる必要が薄く、デザイン面でもコンサバ風になっています。それでも2.5Dガラスなど、かつてのハイエンド機に活かされた技術はそのまま継承されています。

今まで色合いが変だとか、すぐ焼き付くからという理由で忌避されていた有機ELですが、今後は自発光による省エネ性、動画性能の良さ、HDRコンテンツとの相性の良さからスマートフォンのディスプレイの主流になることは避けられません。ここ数年でブレークスルーがあったようで、焼き付きにくいディスプレイにもなったようです。

2018年12月16日 (日)

石頭を改め…

ドコモメイン回線で使っているXperia XZ Premium SO-04Jのハードシェルが、無惨なことになっていました。

Img_0009

端っこが割れてしまっています。これに限らず、ハードシェルはどうも端っこからミシミシとひびが入っていくようです。ポリカーボネイトというガラスの代替材料として用いられるほど比較的安定した材質にもかかわらず、です。それに、ハードシェルは使っていく内にゴミが入ってしまいます。ゴミが入る度にカバーを外して取り除き再装着の繰り返しでこうなったのですが、あんまりよくありませんねえ…。

この頃はハードシェルを扱わなくなった販売店が増えてきました。それでも筆者はレイ・アウトのネット通販「ボンマルシェ」を通してわざわざ仕入れていましたが、いよいよハードシェルの欠点を痛感した次第です。大画面化や端末の大型化について行けなくなったんですね…。

スマートフォンのシェルケースは当初はシリコンラバー、ポリカーボネイトが代表的な材質ですが、この頃はTPU(Thermoplastic Polyurethane、熱可塑性ポリウレタン)が主流になってきています。加工がたやすいのが利点ですが、黄変しやすいのが欠点だそうです。それでも、加水分解しやすいシリコンラバーよりは安定性が良い方です。こうなると、もはやハードシェルに見切りを付けるべき時がやってきたようです。

Img_0006

そこで重い腰を上げてハードシェルの利点とTPUケースの利点を持ち合わせたハイブリッドケースへ乗り換えることになりました。背面がポリカーボネイトで、周囲がTPUになっています。ハードシェルより割安でした。

Img_0008

ハードシェルではボタンを覆わないようになっていますが、TPUケースではボタンまで覆ってしまう構造です。そのため、ハードシェル装着時に比べてややボタン操作が硬くなってしまうので、カメラキーの半押しがやりにくくなりそうです。

Img_0012

装着自体はTPUケースらしく楽にできました。ハードシェルではかなわなかった、上下も覆う全面保護ができるようになりました。但し、ヘッドホンジャックにカバーをはめていた場合、これを一旦外した方がやりやすいです。全面TPUだと長く使う上で前述の黄変が問題になりやすいので、本来の見た目を損なわないという意味で最適解としてはこのハイブリッドケースになるのかなあ…。耐衝撃ケースも人気ですが、外観を損なう上に1年ごとに買い換えるには本当に不向きなくらい高価です。

そろそろメイン回線を機種変更すべき時期になりました。ドコモではがっかりと評判だったXperia XZ2 SO-03Kの反動からか、Xperia XZ3 SO-01Lがとにかく人気です。皮肉なことにXperia XZ1 SO-01Kへ流れてしまった加入者も多いとか。auの方も、勿論Xperia XZ3 SOV39にしたいと思っていますが、AQUOS R2 SHV42/SH-03Jもなかなか良さげ。いよいよサブ回線のあり方を見直すべき頃合いですな…。ドコモで言えば、憧れのPixel 3も上々の評判ですしねえ。

XZ3ではLG製の有機ELを搭載しているそうです。この頃はブレークスルーがあったようで、有機ELディスプレイも焼き付きにくくなったように見受けられます。依然として国産有機EL搭載機種は少なく、韓国勢のサムスンとLGが優勢です。但し、韓国勢が優れているのは生産技術であり、相変わらず材料は日本頼りの様子。本国では「有機ELの材料すら国産化できないのか?」との嘆きの声もあるそうです。LGの有機ELテレビですら、「出光興産の材料を使用」と宣伝していたことがありますし。

有機ELテレビの成功でLGが勢いづいたようで、この頃はモバイル、大型とも有機ELのシェアでLGがサムスンを逆転したという話題もあります。LGといえば日本では金星社(ゴールドスター)の時代から途切れることなく家電市場で存在感を示しているのでサムスンほどイメージは悪くないですね。

ご存じの方も多いかと思いますが、Xperia XZ2/XZ3の各シリーズではイヤホン端子を廃止しています。代わりにUSB Type-C端子に変換アダプターをかませて有線ヘッドホンを使う仕様になっていますが…

実は筆者、イヤホン端子の廃止には賛成です。

接触不良ではない接触抵抗の変化という厄介なトラブルが生じやすいからです。しょっちゅうイヤホン端子につながったヘッドホンジャックをぐりぐりするだけで勝手にGoogle音声検索が暴発するトラブルに悩まされていたのと、この頃はBluetoothレシーバーを介して聴く機会が増えたために必要性が薄れたのが廃止に賛成する理由になります。

一方、XZ2/3ではテレビアンテナの内蔵は技術上可能なのにしていません。セコいなあ…。付属のヘッドホン変換アダプターがアンテナも兼ねていますが、もしかするとUSB端子に何かケーブルを挿しているだけでアンテナ代わりになるかもしれません。それに、Bluetoothで聴こうとするとSCMS-Tの関係から、送受信側の対応コーデックを厭わず強制的に低音質、高遅延、高圧縮ノイズの三重苦で知られるSBC(Subband Codec)で伝送されるとか。aptXでつながっていても、コーデック切り替えのため一旦レシーバーとの接続を切る必要があります。いらない機能と呼ばれているにもかかわらず潜在的なニーズが存在するのに、スマートじゃないですね…。

続きを読む "石頭を改め…" »

2018年4月15日 (日)

悲しみがとまらない

悲劇は突然、2018年4月13日の朝に訪れた。

Img_0031


auのメイン回線で使っていたXperia XZ1 SOV36のガラス面を割ってしまったのです…。本体の上に体がのしかかってしまい、そのまま鈍い音が聞こえて破損してしまいました。おいおい、使い始めてまだ4ヶ月目なのに…。それでも中の液晶ディスプレイが割れずに済んだのは不幸中の幸いです。確かにひびが入っているのですがタッチ操作も違和感なくできるし、画面も問題なく表示できているんですよね…。

auでは不慮の事態に備え故障紛失サポート(旧・安心ケータイサポート)というサービスを提供しています。補償内容は

・故障したスマートフォンが年2回までファクトリーリファービッシュ品と格安で交換できる
・自然故障のスマートフォンを無償修理できる保証期間を3年まで延長できる
・水濡れ、全損以外の修理費用が5,000円+税以内でできるようになる
水濡れ、全損修理も10,000円+税でできる

というもので、任意で解約できるが契約は任意でなく端末購入と同時、ということになります。しかも対象機種は現在登録中の最新利用機種だけ。ということで、外すと大変な目に遭うこと必至です。

Img_0032


この紛失故障サポートを受けるにあたり、筆者は手っ取り早くファクトリーリファービッシュ品へ交換してもらうか、期間はかかるが故障修理扱いで直してもらうかのどちらかにしようと思いましたが、結局は預かり修理に出すことにしました。筆者はファクトリーリファービッシュ品への交換は水没やバッテリーが発火して炎上したなど、操作不能に陥るほどクリティカルな故障でなければ利用しないことにしているからです。

というのも、ファクトリーリファービッシュ品への交換は諸刃の剣で、Web上で申し込み可能な上に利用価格もこの手のサービスとしてはかなり割安ですが、交換機に元箱がつかない、必ずIMEI(製造番号)がそっくり変わるのでSIMフリー化していたとしたら大問題…と必ずしも良いことばかりではありません。下取り業者によってはIMEIが本体と箱で一致しないと査定額を減額することもあるので尚更です。

というわけで、IMEIが変わらない可能性の高い預かり修理に出すことにしました。auはドコモと違ってオンライン修理受付ができないのが辛いですね…。修理に出すには必ずauショップに赴かねばならないのです。で…auでは預かり修理中は必ず代機を借りなければならないことになっていますが、筆者が借りた機種は…

Img_0041



auのVoLTE対応機種第1弾の1つ、URBANO V01 KYV31でした。確かisai VL LGV31と同時発表でしたねえ…。今なお根強い人気のあるSnapdragon 801 MSM8974ABを搭載した機種でもあります。シニア向けの端末ですが、それでもスペックは当時のハイエンド水準なのでなかなか侮れません。当時、既に珍しくなっていた日本製の端末で、カバーガラスには大方のメーカーが搭載したコーニングのGorilla Glassとはひと味違う特性を持つAGCのDragontrailが用いられています。筆者の記憶する限りでは、日本市場へ展開しているスマートフォンメーカーでDragontrailを搭載しているのは京セラと富士通コネクテッドテクノロジーズのみだったと思います。

※Gorilla Glassは強硬度だがたわみに弱い一方、Dragontrailはガラスなのにたわみに強いという特徴があります。

Android 4.4.4からバージョンアップすることなく現在に至っていますが、操作レスポンスは前に借りたAQUOS U SHV35に近い感覚でした。おそらくこの機種を代機として提供したのはXperiaと同じくカメラキーが独立していたからでしょう。ハードウェアキーも独立しているのはこの当時、かなり珍しいです。

受話口に穴が空いていません。これは京セラのスマートフォンの特色であるスマートソニックレシーバーを搭載しているためです。考え方としてはかつてNECのパソコンまたはそれに付属のディスプレイに搭載していたSoundVu(サウンドヴュー)と同じで、ディスプレイを覆うカバーを直接、エキサイターと呼ばれるデバイスを用いて振動させて音を出します。振動板が液晶パネルを覆うカバーそのもののためにあたかも画面から音が出ているような感覚で通話ができるのが特徴です。筆者も試しに母と通話してみましたが、外部の騒音に邪魔されることなく良好に通話を聴き取ることができました。

バックアップデータの復元はメールだけにしましたが大きな落とし穴が。実はこの頃のauメールアプリは送受信とも2,000件しか保存できないため、完全にバックアップを復元できず、何度も失敗に終わっていました。そこで、受信3,500件、送信1,500件まで保存できるメールアプリをインストールしてある、auサブ回線で使っているAQUOS R SHV39にメイン回線のSIMとSDカードを入れ、バックアップしたメールを復元して件数を削減した上でバックアップをとり、URBANO V01に書き戻す…というやり方でなんとか完全復元できました。

完全復元に失敗したのはどうも、受信BOXに2,300件近いメールが入っていたためでしたが、その原因が実は機種変更時にバックアップしたメールがダブって復元されたためだと判明しました。ダブっていたメールを根気よく削除した結果、なんとか1,300件まで減らすことができました。これでV01へ完全に復元と相成ったのです。それにしてもauのキャリアメールはスマホ移行後、あまり良い評判を聞かないですね。

というわけで、修理上がりまで懐かしのS801機とともに過ごすことになりました。戻り次第報告しますが…ソニーモバイルの修理は神対応と評判なので、修理代がいくらになるのか、気になりますね。

2018年1月26日 (金)

替え時の前の「通過儀礼」

Img_0094


修理に出していたXperia XZ SOV34が戻ってきました。修理費用は5,400円でしたが、全額WALLETポイント充当でまかなうことが出来ました。当然ですが、画面上の傷はきれいさっぱりなくなっています。ポロリしやすいと評判のFeliCaかざし位置のステッカーも復活しました。修理の間、この頃キャリア端末でも充足してきたミドルレンジ端末に触れる機会が出来たのもいい経験になりました。

Img_0033


これが修理明細の一部です。本来は税別29,150円かかる修理だったのが修理代金割引サービスで税別24,150円引かれ、最終的に税別5,000円で済む修理になったということです。因みに、交換されたのは本体シャーシと液晶ディスプレイでしたが、やっぱり多く掛かっていたのは液晶の方でしょう。故障紛失サポート登録上の機種でなければ安く修理できないらしく、前に使っていた機種を修理に出すとかなりの大出費になることがわかります。やっぱり、スマホの修理は機種変更寸前または1年以内にやるのがいいですね。

修理拠点は「ソニーモバイル修理センター」となっていましたが、記憶が正しければソニー黎明期からの主力工場、木更津サイトのことではないかと思われます。ソニーはガラケーから撤退する際にドコモ向け、au向けのそれぞれの端末を生産する拠点だった千厩(一関市)と美濃加茂の各サイトを閉鎖しています。(参考) 故に、筆者もでしたが結局Made in JapanのXperiaという淡い期待は裏切られてしまったことになりました。でも、Xperiaの生い立ちからすれば仕方がなかったともいえます。

Img_0093

[序でようやくAQUOS R用のハードシェルも買えた]

これでなんとか先に進めそうということで、ついにauオンラインショップにてXperia XZ1 SOV36への機種変更手続きを済ませてしまいました。事前にハードシェルもレイ・アウト直販サイトから仕入れてしまったため、後戻りできません(笑)。実は、地味にau向け端末で初めて発売された、Snapdragon 835 MSM8998を定格いっぱいのクロック(2.45GHz)で駆動するコアクラスターを持つ機種になります。その次がisai V30+ LGV35でしたねえ。

Xperia XZ1もXZから引き続きアルミボディを採用していますが、その素材は神鋼と共同開発したALKALEIDOではないそうです。最初からXZ/XZsの2機種以降で採用しないことになっていたのか、それとも件のデータ改竄騒動により採用取りやめとなったのか、原因は定かではありません。

auサブ回線のau WALLETポイントが徐々に失効していたことに気づき(累計で300ポイント強も失効していた)、ならばポイント消化にとSOV36も対応しているUSB PD対応のTypeC共通ACアダプター02をポイントと交換することにしました。キャリア純正のACアダプターとしてUSB PD対応を公言しているのはこれが初ではないかと思います。ドコモのACアダプター06はこっそりとUSB PDに対応していた、という代物でしたからね。

いずれも届き次第、報告したいと思います。それにしても、最新スペックを追い求める時代なのは相変わらずですが、トレンディなスマホを追い求めるような時代ではなくなりましたね…。そうしようとすると10万オーバーの機種に替えることを強いられる訳ですよ…。

2018年1月23日 (火)

ミラーマンと赤い彗星

Img_0016


既に常用していますが、いい感じですよー!

ドコモメイン回線を本来予定していたXperia XZ1 SO-01Kではなく、Xperia XZ Premium SO-04Jの新色(Rosso)に機種変更しました。やっぱりS835機を使っているうちにS820機を使う気が失せてしまったのが決め手になりますね。ということでS820搭載のXperia XZ SO-01Jは珍しくバージョンアップを待たずして下取り処分にしてしまいました。

Img_0086


色違いでも同じ機種が欲しかったのはこういうわけです。いいでしょ、この頃あんまり見かけないスーパーカーみたいな冴える深紅のボデー! (某) でも、実際はブラックを基にして本体カラーだけ赤にしたような感じですね。その名残か、カメラ周りと指紋センサーが黒いのが惜しいです。せめてカメラ周りだけでも…。まあ、ほかにも性能差と価格差を鑑みた結果、というのもありますが。数千円安いだけじゃXZ1を積極的に選ぶ理由がなくなってしまいます。

Img_0017


無料で出来るということだったので、SIMカードの再発行も受けることにしました。今回、一緒に送られてきたのはドコモnanoUIMカード06です。水色、緑、白、赤、桃色…ときてまた水色ですね。桃色のnanoUIMカード05とは機能上はほとんど同じと思われます。

Img_0030_2


まあ、やったことがある方はご存じでしょうが、実はSIMカードの開通方法は以前と同じで開通手続き専用の番号に通話して、音声ガイダンスに従って開通処理を行うようになっていました。にしても、DNP製のSIMが欲しかったなあ…。ジェムアルト製なので、バリのとれ具合や全体的な工作精度がどうしてもDNP製に劣るんですよ…。

Img_0029


実は、カバーの調達にいちばん難儀しました。筆者はフィジカル的な理由もあって現在主流のTPUケースや手帳型ケースがあまり好きになれず、ハードケースでなければ受け付けない身になってしまったにもかかわらず、地元の電器店では扱いがないのです。ここで、レイ・アウト直販サイトでケース販売していることを突き止め、予め会員登録を済ませた上で2台分発注しました。後ほどAQUOS R用とXZ1用も注文しておきました。かつてはAmazonで買ったこともありますが、やっぱり直販のほうが信用に値しますね。

同時に、期間限定ポイントを用いてドコモ純正のACアダプター06と交換しました。これは既にXperia XZ SO-01Jの頃から使っていますが、実はQuick Charge 3.0だけでなくUSB PD(Power Delivery)にも対応しています。説明書に書いていないですがこの仕様はいいですね。

Screenshot_20180123223729

この機種、バッテリー容量が多い上にほとんど熱くならないSnapdragon 835 MSM8998搭載、更にAndroidならではのDozeモードと、ハードウェアとソフトウェアの双方で綿密に電源管理しているようです。そのためなのか、1回の充電だけでも2日持つことも多々あります。いい時代になったものです。今までのスマホだったら必ずどこかにボトルネックがあってUXやパフォーマンス、電池持ちの足を引っ張っていただろうなあ…。インテルの14nmプロセスCPU(Lake系列)をはじめとして14-16nmプロセスのGPUもまたワットパフォーマンスがかなりよくなったと評判なのと似ていますね。

ところで、筆者がサブ回線で使っているXZ Premium(クローム)のほうはやはりというかカメラの歪みが気になりました。メインで使っているXZ Premiumのほうが後期ロットなのか、幾分マシにはなっています。DRAM内蔵撮像素子を搭載した弊害なのか、それとも無茶して広角かつ明るいレンズを搭載した弊害なのかのどちらかでしょう。OSバージョンアップと同時に歪み補正機能が追加されるそうなので、後ほどその効果を試してみようと思います。

というか最近の高級でないコンデジで撮った写真のカオスさときたらもう…!

2018年1月16日 (火)

桂のアホも三度まで

AH77/B1にようやっとFall Creators Updateが適用できました。DQ10/FF14ベンチマークもとってみましたが「普通」ですね。重いといわれているFF14ですらかろうじて動きそうなことがわかっただけでも大収穫です。やっぱり、自作するかGPUボックスがつなげるThunderbolt 3対応ノートが欲しくなります。日本勢はまともなATX規格のコンシューマー向けPCを作る気も売る気もなく、ただひたすらiMacの出来損ないというのもおこがましい、製品失格のボードPCを「デスクトップ」だと言い張って売り込むのをいい加減やめて欲しいですね。

Img_0076

[実のところ、最後の1本だった]

一番大変だったのは、実はリカバリーメディア作成でした。32GBのUSBメモリーが必要だったのです。東芝製の32GBのUSBメモリーが地元のヤマダ電機で手に入ったので、これで作成しました。リカバリーデータは20GB程度に収まりました。それにしてもUSBメモリーは当たり外れが激しいものなんですね…。USB 3.0対応なら100MB/秒ぐらいのスピードが出れば当たりですが。

ここからが本題。ドコモ、auともにメイン回線の機変の時期が迫ってきました。いつもなら両方とも同じ機種同士に替えることになりますが、今回はドコモ回線をXperia XZ Premium SO-04J(Rosso)に、au回線をXperia XZ1 SOV36としたいです。ドコモメイン回線の方は既にブツが届いているので後ほど報告します。

問題はauメイン回線です。今までひた隠しにしていましたが、Xperia XZ SOV34の画面表面に細かい傷がついていたのが気がかりでした。ただ、auは故障修理をオンラインで受け付けていないんですよね…。そこで、ショップへ持ち込んで確認したところ、画面に傷がついていたことが追認できたので、外装交換修理に出すことにしました。

Img_0077

[夜に撮影なので色温度低め]

見積もりでは戻ってくるまで10日程度費やされるとのことなので、その間は代機と共に修理上がりを待つことになります。その代機として用意されたのがなんと、シャープのAQUOS U SHV35でした。あのAndroid One 507SHの兄弟機といえるもので、Android 8.0バージョンアップも予定されています。立ち位置上はAQUOS senseの先代ってところでしょう。メーカーは違えど、32-35型番と連番の端末を使えることになるとは!

ミドルレンジ機なので少しもたつくことがあるものの、使用感はおおむね良好です。やはりAndroidはJelly bean(4.1-4.3)以降なら操作感が端末スペックに依存しないのがいいですね。残念ながらAQUOS Uはハイレゾに対応していませんでしたが、実は設定によりaptXに対応可能でした! 総合的な出来もミドルレンジの名機507SH譲りで、本当に良く出来ています。プリセットアプリと最低限必要なアプリだけ入れておきました。

しばし、ミドルレンジの名機と共にSOV34の修理上がりを待つことにします。SOV36への機種変更はその後からですね…。XZ Premiumが思いの外出来がよかったので期待しています。因みに、auでは口座振替かカード払いにしていなければ機種変更できなくなったので、修理に出す序でに口座振替の手続きを済ませてしまいました。

2017年12月28日 (木)

筆者の選ぶクソケータイ・オブ・ザ・イヤー2017

本家大元から読者が選ぶケータイ of the Year 2017が発表されました。その結果は後ほど明らかにするとして、いよいよ、2017年に発売された中で最もイマイチな端末である筆者の選ぶクソケータイ・オブ・ザ・イヤー2017を発表したいと思います。

※あくまでも2017年に発表された端末の中で最もイマイチなだけで、ユーザーの技量により問題なく使えたり、何らかの工夫があれば快適に使えるようになります。選出されてしまった端末をご利用の方も引き続き、安心して運用してみてください。

■大賞
Apple iPhone X
(Apple Japan合同会社)
―イノベーションのために犠牲にした操作性と普遍性

Iphone_x2_2

Apple iPhone 8/iPhone 8 Plus
(Apple Japan合同会社)
―iPhone Xの前座に終わってしまった、ガッカリ度ではシリーズ史上最悪の機種

Iphone_8_2

2017年に発表された中で最も不名誉な称号を得ることになってしまったスマートフォンはなんと、2年連続で日本における巨人、AppleのiPhoneとなってしまいました。昨年のiPhone SEの評判のよさとは裏腹に、メインストリーム端末がご覧の有り様とは嘆かわしい限りです。それでもこれしか選ばないユーザー層も相当大概にしてほしいものです。

[選評]
今年はiPhoneが誕生して10周年の節目にあたります。そんな中で発売された機種群がシリーズ史上最悪の機種になるとは誰も予想だにできなかったことでしょう。そのいずれも理由は異なるものの、ため息が漏れるほどのガッカリ度です。

まず、iPhone 8/8 PlusはAppleがかつてほどイノベーティヴなブランドでなくなったことの証左です。むしろ、この機種を出したことでAppleは「攻め」から「守り」に態勢を変えてしまっています。スペック上もSoCやモデムが変わったこと以外はiPhone 7/7 Plusとほとんど同じです。よって、iPhone 8/8 Plusはジェネリックな端末と化し、今までのiPhoneと同じスタイルの端末を求める方々のためだけに存在しているといっても過言ではありません。どストライクにいえば、日本の中高生やF1層を狙った端末です。

ここからが本題です。iPhone 8/8 Plusを売れなくした主犯、iPhone Xです。日本では2017年11月3日に発売され、ちょっとした社会現象になりました。そうです、日本市場ではかつて発売された端末(主に日本メーカー製)への心象の悪さから未だにAndroidへとんぼ返りできていない人がおり、最終的にiPhoneへ固定化されてしまった契約者が多いのです。実際は、心変わりしてAndroidへとんぼ返りした方々からは、Androidがおおむね好意的に見られているようですけどねえ…。

そのため、先進諸国では圧倒的にAndroidが高いシェアを誇っているのに対し、日本ではiPhoneの一人勝ち状態が長らく続いています。これはかつてのメインフレーム市場で一強を誇ったIBMを喩える際の「白雪姫と七人のこびと」と同じ状態で、日本ではAppleが白雪姫、そしてAndroid陣営が小人というわけです。それゆえ、日本ではiPhoneの新機種が注目を集めることを余儀なくされています。実際、iPhone 8シリーズ、iPhone Xの両方とも発売当日にテレビニュースになったほどです。

iPhone 8/8 Plus/Xともいずれも基本的なスペックは同じです。SoCはApple A11 Bionicへ進化しており、むしろSnapdragon 835 MSM8998を大きく凌駕するスペックになっていました。CPU部はSnapdragon 808 MSM8992のように低負荷処理用のクアッドコアと高負荷処理用のデュアルコアの2クラスターで構成されるbig.LITTLE処理を採用したヘキサコアCPUを採用。GPUは長らく採用してきたPowerVRに代わり、Apple自社設計のトリプルコアGPUとなりました。この頃話題を集めているディープラーニングに対応しており、実際にニューラルエンジンと呼ばれるAI処理回路が搭載されていました。シャープのエモパーがソフトウェアでAIを実現したのと対照的に、AppleはハードウェアでAIを実現しています。RAM容量はiPhone 8が2GB、iPhone 8 Plus/Xが3GBとなっていました。年々カーネルが肥大化していくiOSに対応すべく、ストレージ容量は64GBと256GBの2種類となりました。

Iphone_x

とりわけiPhone Xが注目を集めることになった理由はシリーズ初となったそのベゼルレス設計にあるでしょう。本体サイズいっぱいにディスプレイが搭載されています。とはいえ、それ自体は斬新なものではなく、既にGalaxy S8/S8+LG G6/V30などでも採用されていた設計でした。このベゼルレス設計を実現するため、シリーズで初めて有機ELディスプレイが採用されることになりました。iPhone 8/8 Plus/X発売に合わせて開発されたiOS 11も、本格的にベゼルレス設計を念頭に置いた設計になっていました。このような先進性から、株式会社インプレス主催の読者が選ぶケータイ of the Year 2017のトップに輝いた端末でもありました。

iFixitのレポートによれば、iPhone Xは非常に興味深い設計になっており、マザーボードは多層基板となっているうえに両面にびっしりとデバイスが実装されており、その一部はなんとBGA(はんだボール)により固定されていたそうです。バッテリーも、その多層基板を限られたスペースに収めるべく、スマートフォンとしては珍しく2セルバッテリーを搭載していますが、実態としては並列接続となっていました。iPhone Xのこのような高集積化は今に始まったことでなく、MacBookシリーズの基板小型化のノウハウが活かされているようです。

この設計のためにホームボタンが廃止され、様々な操作は後述するようなハードウェアキーの組み合わせや画面操作で代替されることになりました。つまり、ヘッドホン端子に次いでiPhoneの象徴だったものがまた1つ消え去ったのです。また、ホームキー廃止の影響で指紋認証であるTouch IDも廃止され、その代わりに顔認証によるFace IDが新たな認証システムとして組み込まれました。

iPhone Xは非常に凄まじい設計ではありますが、純粋にスマートフォンとしてみた場合はかなり辛辣な見方しかできません。ベゼルレス設計に挑んだのはいいですが、そのために操作性を犠牲にしてしまっています。本体サイズいっぱいの画面を実現するのは現在の技術では限界があったのか、画面上部のパーツの部分に切り欠きができてしまったかような歪な画面になってしまいました。スクリーンキャプチャーではその部分も補完されますが、結局何も映らないようです。

特にユーザーを困惑させることになってしまったのがその操作方法です。Androidならば画面上に表示するナビゲーションバーがあるためにハードウェアキーを最低限搭載していてもこれらで様々な操作を補完できますが、iOSはその搭載すら念頭に入れていないユーザーインターフェイスだったため尚更問題になったのです。一言では説明しきれない操作が非常に多いので、こちらで主だった操作が紹介されていますので参照してください。説明された上で実践して初めてわかる操作が非常に多いのです。

一方で、iPhone 8/8 Plusも主に、深刻な品質問題を抱えていました。特に、iPhone 8 Plusで顕著にみられた現象で、使い始めてから少しも経っていないのにバッテリーパックが膨らみ、画面が装着されたフロントパネルが開いてしまう現象が多発してしまいました。中には買ったその地点で既に膨らんでいたケースもあり、非常にクリティカルな欠陥といえるものでした。そのため、一時ははまぐりスマホと皮肉られていたほどでした。

このようにイノベーションに固執するあまり、iPhone Xは非常に使いづらい端末になってしまったうえ、どのバリエーションも10万円以上という高嶺の花になってしまいました。これによって生じた問題として、分割払いで機種変更しようとしても精密審査で一括払いでの端末代金の清算を求められ、懐具合から敢え無く機種変更を断念した契約者が相次いだことでした。実際、お膝元の北米でもその高さから経済アナリストの評価はかなり辛辣で、本当に買うべきなのか疑念を抱くメディアも少なくありませんでした。iPhone 8/8 Plusもまた、高い価格の割に安作りの目立つ端末でした。iPhone 7で廃止されたヘッドホン端子もとうとう復活することがなく、まさに改善すべき点を放棄したまま斜め上に進化してしまったのが悔やまれます…。

以下は言わずにいられないと思いながらもオブラートにくるんできていましたが、敢えて話したいと思います。

Appleは数多のイノベーションを生むために数多の犠牲を払っています。一時はiPhone特需に沸いていた日本の部品サプライヤーも今や、Appleの経営方針に疑念を抱き部品供給から引き揚げる向きにあります。基幹技術に携わるメーカーであっても容赦なく足を切ってしまう悪態まで働いており、前述のPowerVRのライセンシー、Imagination TechnologiesですらAppleが自社開発GPUを開発する方針に転換したあおりでAppleから切られてしまった企業の1つです。その影響で同社の株価が暴落するなど、切られたサプライヤーに待ち受けているのは地獄そのものです。故に、地獄に堕ちる前に部品供給を引き上げたサプライヤーは賢明な判断をしたといえるでしょう。

極めつけは製造現場。明らかに明るい話題が少なく、製造を受託しているEMS業者の従業員の自殺が今なお相次いでいます。どうも劣悪な労働環境のようで、しかもそれをAppleがEMS業者に強いているらしく、余計タチが悪いです。このような体たらくですので、Appleはクソケータイメーカー・オブ・ザ・イヤー2017にふさわしいといえるでしょう。ある意味日本のそれよりもタチの悪いブラック企業です。こういう事実を包み隠しながらiPhone Xの提灯記事ばかり展開するマスメディアや大手ITメディアにも筆者はかなり辟易されました。これではまるでiPhone翼賛会です。

では、追記にて幸いにも(?)次点とどまりになった端末を紹介します。

続きを読む "筆者の選ぶクソケータイ・オブ・ザ・イヤー2017" »

より以前の記事一覧

Other Accounts

2019年1月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

最近のトラックバック

無料ブログはココログ