携帯・デジカメ

2017年2月 1日 (水)

うれC たのC XZ

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やっとこさ、auのメイン回線をXperia XZ SOV34へ機変することができました。但し、ケース調達の関係から、実使用は来週からになりそうですorz 記憶によればXperia Z5 SOV32は現金価格84,240円でしたが、本機は73,440円。不思議なことに、フラッグシップ機でありながらXperia X Performance SOV33(以下、XP。現在は59,400円だが入手当時は92,880円)よりも大分値下がっています。

元箱はXPよりも更に薄くなっている印象ですね。この薄さだと、海外版もACアダプターを別途購入することになってしまいそうです。それとも、それが入るギリギリの薄さなんでしょうか。中に保証書が入っていないのは事前に把握していましたが、最近は修理に出す際、特に提示を求められませんからね…。今後はIMEIにて保証状況を管理することになったそうです。

本来なら人気色、フォレストブルーにするところでしたが、暗色系のベゼルに食傷気味なのと、指紋センサーを兼ねたシルバーの電源ボタンが浮いて見えることから、今回はディープピンクにしてみました。海外では追加色として一部地域で発表されたものですが、日本版では最初からラインナップされ、かつ標準カラーとされています。Z5のように限定カラーではないです。一旦明るい色のベゼルに慣れてしまうと、後戻りできなくなってしまいますねw

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まるでロゼワインのような色調です。リアパネルは神鋼と共同開発した新素材、ALKALEIDO(アルカレイド)が採用されているそうです。このリアパネルはSoCの放熱板も兼ねているそうです。おそらく、Z5系でガラスパネルの採用をやめたのは放熱効率の強化も狙ったものでしょう。常に放熱対策に悩まされたXperiaにおいて、Z2で初採用したヒートパイプもXPを最後に廃止となりました。

本体デザインコンセプトもオムニバランスデザインからループサーフェスデザインへと変更が図られています。ということは…Z5系こそオムニバランスデザインが採用された最後の機種です。確かに、シリンドリカルなデザインになったことで、持ちやすくなってはいます。XPではさしたるデザインコンセプトがなかったうえ、ファンから「おむつ」と揶揄された日本版のデザイン改悪があってすこぶる不人気でしたね…。まあ、XPは持ちやすかった部類ですけど。

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[Gレンズ搭載。多分。]

Xperiaの売り、カメラも大幅な強化が図られています。特に、AFはパッシブ式とアクティブ式のハイブリッド方式により、非常に速くピント合わせができるようになっていました。RGBセンサーも併せて搭載することで、原色に忠実な表現もできるそうです。ユニークなのはマニュアルモードの搭載で、シャッター速度とフォーカスを手動調整できるようになっています。さすがにスマホのカメラでは絞りの調整は難しかったようです。XPを継承して、Selfieもきれいに撮れる13メガピクセルのフロントカメラももちろん搭載しています。

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USB端子は今までのUSB micro-Bから今後普及が期待されているリバーシブル型のUSB Type-Cに替わりました。防水対応コネクターの調達に苦慮した結果、XperiaではこのXZでようやく採用に至ったそうです。但し、グローバルサイトで読めるホワイトブックによればXZでは内部バスはUSB 2.0対応になっているそうです。USB Type-Cは本来、USB 3.xのために規格化された端子形状ですがねえ。USB micro-Bと比べて、耐久性が上がり接触不良に強そうな印象を受けました。

同じくリバーシブル型でiPhoneで採用されているLightningコネクターとは逆で、ケーブル側はメス、コネクター側はオスになっています。Lightningコネクターは逆にケーブル側がオス、コネクター側がメスになっていますが…あの形なので結構端子が折れたという報告が尽きぬようで。どうせなら、次期iPhoneからLightningをやめて、USB Type-Cと互換性があるThunderbolt 3にすればいいのにねえ。

愚痴はここまでにして…問題になったのが充電方法です。

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しばらくの間、社外品ですがエアージェイAKJ-CT3を用いることにしました。QC3.0対応ではないですが、5V/3.0Aと大出力にも耐えられるのが決め手になりました。社外品にしては出来がいい部類で、満充電まで安定して動作できます。かつて、スマホ黎明期に社外品ACアダプターで保護回路が作動して途中で充電が止まったのを思い出しますが、良質な社外品アダプターも増えてきましたねえ。

USB Type-Cのためにある規格もあります。それが、USB PD[Power Delivery]というもので、既にMacBookなど一部ノートパソコンでも採用実績があります。なんと、20Vもの電圧印加に耐えうる規格で、充電機器と充電する機器、ケーブルのすべてが対応していることが条件になります。最近は限定的ながらUSB PD対応のType-C端子を搭載したパソコンも発売されているので、バスパワー充電もイケそうですね。大方は5V/3.0Aというケースみたいです。

まずは第一段階として、一通りプリセットアプリをアップデートしておきました。工場出荷時の状態でベンチマークをとってみましたが、かなり良好な結果が出ます。但し、ストレージがeMMCなのがボトルネックになっているようで、同じSnapdragon 820搭載のGalaxy S7 Edgeに多少見劣りする結果です。XPよりかなりスコアが上がっているようで、AntutuではなんとiPhone 6s/6s Plusを軽々と超えてしまいました。

Xperia XZにはXPともども、Android 7.0へのバージョンアップが提供されていますが、しばらくはAndroid 6.0.1の状態で運用してみようと思っています。一方、Z5系はしばらくの間、予備機として手元に残しておく事にします。Android 7.0へのバージョンアップも予定されているし、XZでは割愛されているFMラジオ機能が搭載されているのでFM補完放送も聴けることが決め手になりますね…。FM補完放送でラジオが再び話題になっているのに、Xperia arc以来搭載してきたラジオ機能を廃止してしまったのが惜しまれます。

本来なら同時にドコモのZ5も店頭でXZへ機変することにしていましたが、時間の都合で門前払いを喰らう羽目になってしまいました。地方都市なので、受付終了が夜7時と早めです。キャリアから派遣された専門スタッフがいなければ手続きできず、電器店では「もう少し早ければ手続きできたのですがねえ…」と言われてしまいました。

そこで仕方なくドコモオンラインショップで手続きすることに。同時にUSB Type-C変換アダプターと、USB Type-C専用ACアダプター、ACアダプター06も用途限定ポイントを用いて交換することにしました。因みに、Z5で同一色にした結果混乱した反省から、色違いのプラチナを選んでみました。やっぱり人気色のフォレストブルーではありませんw ところで、駆け込みで機変しようと思ったのはGoogle Playウインターキャンペーンのためですが、オンラインショップで機変してもそのクーポンはもらえるのかな? 早くて、節分の2月3日に納品となるので、楽しみです。

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小ネタ。Xperiaロゴの「X」に漢字の「」が紛れているように見えます。つまり、人とともに進化するシリーズであることを暗示しているのは間違いないようです。Galaxy S IIIのキャッチコピー、「Designed for Humans」を想起させますね。

ところで、niftyの再編が決まったようで、個人向けISP事業は新法人設立の上で株式会社ノジマへ譲渡、法人向けクラウドコンピューティング事業は引き続き富士通グループとして展開するが新会社へ吸収分割となるそうです。もちろん、個人向けISP事業はココログも包含されているわけですが…本blogは今後もココログにて更新継続いたしますのでご安心を。

2016年12月29日 (木)

筆者の選ぶクソケータイ・オブ・ザ・イヤー2016

2016年12月28日、本家大元から読者が選ぶケータイ of the Year 2016が発表されました。今年は4年ぶりにAndroid端末としてXperia XZ SO-01J/SOV34/601SOがキャリア端末部門のトップに輝きました。

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インプレスによればAndroidが成熟の域に達したことを伺わせる端末であると評されています。クアルコム独自開発に戻った64bitのマイクロアーキテクチャーKryo(クライオ)採用のヘテロジニアスクアッドコアチップ、Snapdragon 820 MSM8996(2.15GHz×2+1.60GHz×2、Adreno 530)によりハイエンド機らしい良好なユーザーエクスペリエンスの提供を実現しています。そのほか、複数のセンサーを併せてより高速なピント合わせを実現したカメラ、放熱プレートも兼ねた新素材のバックパネル、これからの業界標準I/OとなるUSB Type-Cに対応する一方で充電制御を工夫することでバッテリーに優しい充電を実現するなど、ハイエンドスマートフォンならではのこだわりが詰まった1台でした。実のところ、筆者も年明け後にこの機種への変更を予定しています。Xperia X Performanceが想像よりも良かっただけに、実機を手にするのが楽しみです。

いよいよ、2016年に発表された中で最もイマイチだったスマートフォンを発表したいと思います。これまでの傾向を振り返ってみると、こんな感じでした。

・使うのも苦行なのにアップデートする度に充電が必須でなおかつ最長2時間も使えなくなる機種
・理想ばかり突き詰めてスマートフォンの基礎がガタガタになってしまい、最終的にメーカーを自滅に追いやりガラホ開発への望みを潰してしまった機種
・国産LTEモデム計画の挫折とともに儚く散った機種
・単体で安く売れたはずなのにゴミスペックのワイヤレススピーカーとの抱き合わせ販売で高額端末と化したミドルレンジ機
・普及する見込みがないのにGeek向けと銘打って、一般受けしないスペックと戦略をとったことで不興を買ったFirefox OS機

筆者の選ぶクソケータイ・オブ・ザ・イヤー2015の不名誉に輝いてしまったFx0 LGL25は今、大変カオスなことになっています。なんとSIMロックを解除され、海外へ転売されてしまっています! (参考記事) 実際に、参考記事ではカスタムROMを焼いてAndroid端末として運用してみた結果も掲載されています。関心のある方はぜひご覧ください。本来はグレーゾーンの運用法ですが、これによってAndroid端末として延命を図ることもできます。もちろん、公式サイトは放置プレイ状態で、ハッカソンも打ち切りエンドです。

さて、2016年に発表された中で最も不名誉な称号を得ることになってしまうスマートフォンは一体どれでしょうか? 発表はこの木なんの木の後すぐ…ではなく、続きをご覧ください。

※あくまでも2016年に発表された端末の中で最もイマイチなだけで、問題なく使えたり何らかの工夫があれば快適に使えるようになりますのでご安心ください。

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2016年12月26日 (月)

筆者の選ぶケータイ・オブ・ザ・イヤー2016

いよいよ、本家大元に先立ち筆者の選ぶケータイ・オブ・ザ・イヤー2016を発表したいと思います。その前に、これまでのケータイ・オブ・ザ・イヤーに輝いた端末について振り返ってみたいと思います。

■2010年
フィーチャーフォン部門: F-01C/SH006
スマートフォン部門: Xperia X10 SO-01B

F-01C、SH006ともにフィーチャーフォンの限界に挑戦した全部入り機種だったことを、Xperia X10は今までiPhone一色だったスマートフォン市場へ風穴を開けた点を評価した。また、Xperia X10はOSバージョンアップが提供され、多くのユーザーに「進化する喜び」をもたらしてくれた。

■2011年: Xperia arc SO-01C
Xperia X10から順当に進化しAndroid 2.3を国内発売機種で初搭載したこと、(当時の地点で)過剰スペックにならないよう機能バージョンアップを怠らなかったこと、後のXperia acro SO-02C/SOI11と比較して当時は三種の神器と呼ばれた国内向け機能を省いたことでスタイリッシュなデザインを実現したことが決め手になった。

■2012年: LG Optimus G L-01E/LGL21
日本で発売されたスマートフォンとしてクアッドコアSnapdragon S4 Pro APQ8064を初搭載したことによる。クアッドコアチップが初搭載されたarrows X F-10D/arrows Z FJI13はTegra 3の異常過熱により評判を落としたため、これが日本向けに発売された端末で初めて快適に使えるクアッドコア機となった。これ以降、ハイエンド機はクアッドコア以上が当たり前となった。

■2013年: Xperia A SO-04E/Xperia UL SOL22
どちらもiPhone以外では当時のドコモとauの夏商戦を制した端末。Xperia Z SO-02Eが「理想」の塊ならば、Xperia A/ULはそれを現実的な形で昇華したものだった。特にXperia Aはドコモのツートップに選ばれ、Androidスマートフォンで珍しくミリオンセラーを記録した端末だった。なお、Xperiaシリーズはこの2機種を最後に電池着脱型端末の開発をやめた。正統なXperia Zの後継機、Xperia Z1 SO-01F/SOL23にはこれら2機種の開発経験も活かされていた。

■2014年: Xperia Z3 SO-01G/SOL26/401SO
Xperia Zシリーズ第1の集大成。デザイン面でも性能面でもこの1年半で大きく進化を遂げ、誰でも扱いやすくなった。Xperia A4 SO-04Gを別とすれば、新規開発されたXperia Zシリーズ最後の32bit機でもあった。今なお高い動作の安定性から根強いファンが多く、白ロム市場ではプレミアが付いている。但し…返す返すキャリアごとにOSバージョンのフラグメント化を起こしてしまったことが悔やまれる。ドコモ向けのみAndroid 6.0.1までバージョンアップされたが、それ以外はAndroid 5.0.2とどまりになってしまった。

■2015年: Google Nexus 5X

日本で初めてAndroid 6.0をインストールした状態で出荷された端末。Nexusスマホは常に最先端のAndroid OSに触れられることが売りだが、それ以上に生体認証機能(指紋認証)、USB Type-C端子など、今後のスマートフォンに搭載されるべき機能を示してくれた重要なマイルストーンでもあった。ドコモも取り扱うことになったため、今まで冷遇されてきたキャリア端末のOSバージョンアップも捗ることになった。

では、筆者の選ぶケータイ・オブ・ザ・イヤー2016の栄冠に輝く機種は一体どれでしょう? 発表したいと思います!

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2016年12月21日 (水)

筆者の選ぶケータイ・オブ・ザ・イヤー2016 [はじめに]

毎年恒例の、独断と偏見(?)に基づく筆者の選ぶケータイ・オブ・ザ・イヤーを選出する時期が迫ってきました。本家大元であるインプレスでは2016年12月20日から投票を開始しました。締め切りは26日正午とのことです。

[2016.12.29更新]
各端末の選出が完了しました。詳しくは下記リンクを参照してください。

筆者の選ぶケータイ・オブ・ザ・イヤー2016

筆者の選ぶクソケータイ・オブ・ザ・イヤー2016

まずは今年の傾向と動向を振り返ってみることにしましょう。

■ありがとうさようなら、携帯?
多くの契約者がショックを受けたであろう動向はこれでしょう。最大手の株式会社NTTドコモがフィーチャーフォンの販売を一部機種を除き、2016年いっぱいで終了することになりました。これにより、iモード対応端末としての最終機種はP-01Hとなりました。今後も出荷販売が継続される端末はらくらくホン ベーシック4 F-01Gのみとなります。また、日本電気株式会社はN-01Gを売り切った地点でアフターサービスを除いた携帯電話端末事業から完全撤退するため、本当の意味でNのケータイ」の暖簾を下ろすことになります。

キャリアがスマートフォンの拡販に力を入れてきた2011年頃から、各社ともフィーチャーフォンの開発体制を緊縮しています。そのため、全部入り携帯はこの年を境に各キャリアから姿を消すこととなりました。その後のフィーチャーフォンは今までの積み重ねを基に、贅肉をそぎ落としながら実用に徹する方向へ向かっていきました。そのため、末期のフィーチャーフォンはスペック、機能ともに2009年に発売された端末とほぼ同等になっていました。

現在、フィーチャーフォン、所謂ガラケーを取り巻く環境は非常に厳しいものがあります。ソフトウェアは既に開発元がサポートを放棄しているし、Webコンテンツサービスの配信に関わるSHA-1問題が迫っているし、SoCなどデバイスも十分に枯れまくっていてディスコン化しており、保守在庫で賄っている状況です。

また、KDDI株式会社(au)にとっては成長を支えた一方でメーカー新規参入を阻む柵と化しているジレンマを抱えていたCDMA2000方式による3G網のサービス終了が急務となっていました。そのために、2014年秋冬モデルから常にLTEへつながるVoLTE回線の提供を開始、2015年春モデルを以てCDMA2000網の音声網への対応を打ち切る…という具合に他社との敷居を狭め、2015年夏モデルで遂にSIMロック解除に対応できるようになり、これでようやく他社と同じスタートラインに立てるようになりました。その過程で、auはフィーチャーフォンと同じ感覚で使える折りたたみ型スマートフォン、所謂ガラホを実用化していました。ガラホの先駆者、auは昨年発売のGRATINA2 KYY10を以てフィーチャーフォンの開発を終了しています。

ガラホ第1号だったAQUOS K SHF31は試作品というのがおこがましいほど高すぎる完成度を誇っており、VoLTEに対応していないこと以外は文句のつけようのないものでした。特に、ガラケーユーザーから熱望されていたしっかり撮れるカメラやおサイフケータイへの対応を第1号機の段階で実現していたことが歓迎されていました。また、ガラケーと同じ料金体系で利用可能なため、維持費の安さも魅力となっていました。

昨年はドコモやソフトバンク、Y!mobileもガラホを試験的に投入していましたが、ソフトバンクでは一部機種がUMTS専用だったことや頑としておサイフケータイに対応しないことが、ドコモでは同じくUMTS専用だったことに加え全体的に低スペックにとどまっていたことが不興を買っていました。但し、いずれも維持費の面ではauを見習ってガラケー同等のプランを設けたようです。

その反省から、特にドコモが重い腰を上げてガラホの開発をメーカーに命じ、対応が渇望されてきた高画素カメラやVoLTE、おサイフケータイを搭載した機種を発表します。らくらくホン F-02Jもガラホ化され、順当に時代に合わせた変化を遂げていきました。それでも大竹しのぶのまま不変のイメージキャラクターが、らくらくホンの哲学を示してくれています。

パナソニックはSIMフリー市場や法人市場においてAndroid端末の供給を継続していたことが幸いし、P-smartケータイ P-01Jにて実に3年ぶりとなるキャリア向けAndroid端末市場への復活を果たしました。NECはMEDIASの商業的失敗からAndroid端末の開発中止を発表したのですが、これによってNのケータイ復活の願いが潰えてしまったのがなんともやるせないものです。

今年に入ってからコンテンツ業者のガラケーからの引き揚げが加速しており、auでは2018年3月末でEZアプリの配信を終了を予定、一時代を築いた着うた(フル)もまた、その先駆者であるレコチョクが2016年12月15日を以てガラケー向けの配信を終了するなど、時代の変化を感じさせる動向が見られました。特にauは政策的にCDMA2000を廃止させたいとの意向が強く、キャリアぐるみでスマホやガラホへのシフトを進めています。

■MVNOユーザーとともに増えたものとは?
既にISP(インターネットサービスプロバイダー)とともに群雄割拠の時代になりつつある格安SIMことMVNO(仮想移動体通信事業者)。独立系MVNOはもちろん、存在基盤がISPだったり、コンテンツサービスだったり、ポータルサイトだったりと十人十色です。特に今年は、LINE株式会社がMVNOへ参入することが大きく話題になりました。

既に、契約数で全体の1割弱を占めるに至り、とにかく安くスマートフォンを使いたい方々から重宝されています。まだまだカード払いが主で、クレジットカードを組めないか持っていない人にとっては加入するうえで敷居がとても高いですが、近年はプリペイド型や口座振替での支払いを可能にするMVNOも増えており、徐々に現金派にとっての敷居が下がりつつあります。

MVNOの多くはNTTドコモの回線を使用しており、その点ではドコモ向けスマートフォンユーザーにおける敷居が低いといえます。一方、徐々に増えてきているのがau回線を使ったMVNOです。今まで、auのネットワークを用いたMVNOに参入するには前述したCDMA2000の問題もあり非常に敷居が高かったですが、VoLTE回線の導入やSIMロック解除義務化などでかつてと比べてだいぶ参入業者が増えてきました。一方で、ソフトバンク回線を使用して参入するMVNOがなかなか現れていないことに筆者は懸念を抱いています。

さて…MVNO契約数が増えるにつれ増えてきたものがあります。それは苦情。契約者からは主に通信品質の悪さを訴える声が挙がっていますが、業者によって対応はまちまち。紳士的な対応をしてくれるMVNOもある一方で、苦情への対応で炎上を招いてしまったMVNOもあるくらいです。また、MVNO使用時も実はキャリア表示は「NTT DOCOMO」、「KDDI(またはau)」と表示されるので、勘違いしてキャリアショップに駆け込みクレーマーと化してしまうとんでもない利用者まで相次いでいます。

さて、MVNOの中には後述するSIMフリー端末まで用意している業者も存在しており、既存キャリア同然のビジネスモデルを採用しています。その最たるはFREETELだったり、Rakuten Mobileだったりします。特に前者はかつてより独自企画端末を強みとしていますし、後者はHuaweiやASUSなどと組むことでSIMフリー市場をけん引する存在となっています。果たして、MVNOはどのような進化を遂げるのか、楽しみではあります。

■脱・格安 - 流転するSIMフリー市場
今まで格安スマホの謗りを受けていたSIMフリー端末ももはや、「格安」と呼ぶのがおこがましくなるほどになりました。今までこの市場は中国勢が圧倒していましたが、品質とサポート体制を武器に、徐々に日本勢が幅を利かせています。具体的にいえば、市場競争で生き残れたシャープ、富士通、京セラの3社でしょうか。パナソニックも一応、法人市場にてSIMフリー端末を販売していましたが、Let's noteやTOUGHBOOK、TOUGHPADの発売元らしく堅牢な設計に惹かれエンスーが所有していた程度にとどまっていましたがね…。

今までは安さが武器だったSIMフリー端末ですが、今ならキャリア向けでは到底納入を認められないような設計の端末や、キャリア市場の片手間で展開する、といった塩梅でしょう。キャリア向けで納入を認められない設計といえば、キャリア回線と現地で購入したプリペイドSIMの両方が使えるデュアルSIM端末や、キャリア基準を満たせないようなメーカー(MediaTekなど)のSoCで動作する機種などでしょう。一方、日本勢は実際にキャリア向けに納入した端末の姉妹機を展開している、という具合です。日本勢が苦境に陥った2013年頃から既に、シャープや富士通はこの手段でSIMフリースマートフォンを展開していました。

中でも異彩を放っているのがHuawei製端末。やたらとコストパフォーマンスが高いのです。実は、Huaweiはグループ企業としてSoC開発子会社、HiSiliconを擁しており、そこで開発されたKirinシリーズを主に搭載しています。その技術力や開発力を買われ、日本の大手キャリアからもモバイルルーターやタブレットの納入を要請されているぐらいです。歴史的経緯から、Y!mobileユーザーにとってはなじみ深いメーカーではないでしょうか。というわけで、今後は無難なハイエンド機が主になるキャリア端末と、個性派揃いのSIMフリー端末という具合に棲み分けが進みそうですね。

そのほかにも、実質0円がなくなったことによる買い控えの動きの加速、当局と販売店のいたちごっこが続いた悪質な販売潰しなど、今年は良くも悪くもモバイル業界の転換点となりそうな1年でした。特に、日本におけるAndroid陣営への待遇改善はうれしかったですね。2015年夏モデル以降の機種は一部を除き、ほとんどがMarshmallowことAndroid 6.0を経てNougatことAndroid 7.xへバージョンアップできる見込みになったからです。2年使うにはこうでなきゃならないですね。これまではバージョンアップなしか、あったとしても1度きりって事が多かったんですから…。

さて、ここで2016年に発売された機種をおさらいしてみたいと思います。主にキャリア向けに納入された端末が中心になります。

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2016年10月11日 (火)

Note 7がなかった

長らく更新を休んでいましたが、その間に10万アクセスの大台を突破していました。苦節6年弱でここまで頑張ることができました。本当にありがとうございます。

iPhone 7/7 Plusが発売されてからiPhoneフィーバーも一巡してこれからAndroid機の新機種へ注目が集まる中で非常に心配なニュースが舞い込んできました。そうです、Galaxy Note 7関連の話題です。長年Android陣営の王者として君臨してきたサムスン電子でしたが、その名声と地位は一瞬にして失墜することになってしまいました。

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Galaxy Note 7は市場によって搭載されるチップセットが異なっていました。韓国や欧州市場向けにはExynos 8 Octaが搭載され、日本市場向けモデルは北米、中国向けモデルと同様にSnapdragon 820 MSM8996が搭載される予定でした。RAMは4GB、ROM(本体ストレージ)は64GB、大画面の5.7型WQHD(2,560×1,440pixel)有機ELディスプレイ搭載、バッテリー容量は3,500mAhと大容量なものを搭載した、まさに完全武装スペックといえる機種でした。日本市場で対応が渇望された防水仕様でもあります。Galaxyシリーズとして初めてUSB Type-C端子を搭載していました。

しかしながら、サムスン電子はGalaxy Note 7の生産・販売を発売からわずか2ヶ月で打ち切ることになってしまったのです。日本法人のサイトにもNote 7の製品紹介があった通り日本でも発売予定だったのですが、これにより幻の機種となってしまいました。株式会社NTTドコモではSC-01Jとして、KDDI株式会社ではSCV34としてそれぞれ当局の認証を取得したうえで発売予定でしたが、結局欠番にするか別の機種で穴埋めしなければならなくなったのです。

一体、Note 7に何があったのかというと…

電源周りの不具合が原因の
爆発炎上事故が多発したのです!

これはヤバい! ということで幾度となくサムスンからリコールが発令されましたが、依然として原因を突き止めることができず、最終的にはNote 7そのものの終売という苦渋の決断を下さざるを得なくなりました。しかもこの不具合、発売から間もない時から多発していました。

その原因は二転三転しています。当初はバッテリーセルの欠陥が疑われていました。サムスンはリスク軽減のため、自社グループ製と他社製のバッテリーセルを半々の比率で搭載していましたが、そのうち自社グループのサムスンSDI製のセルのほうが欠陥率が高かったとの分析結果が出ました。これを機に、Note 7へ搭載するバッテリーセルはすべて他社製となり、対策済みのバッテリーを搭載した端末への交換対応がとられましたが…

それでも解決することはありませんでした…。

解決に向かうどころか、対策品でも発火、爆発炎上が相次いだのです。しかも、対策品では新たに自然放電や発熱が目立つとの声も上がっていました。それに対しサムスンがとれる対応は対症療法的なものでしかありませんでした。充電によってエネルギーが増大するといけないからと電池容量60%で充電を止めるようアップデートを施すなどしていました。

原因究明の間、幾度となく販売が停止され、サムスンの機会損失も莫大なものとなってしまいました。一方で、販売停止中もなお消費者の購買意欲は冷めることなく、それがかえって火に油を注ぐこととなってしまいました。実際、韓国市場では対策品が販売再開された際に2日間で3万台も売れたそうです。

遅々として進まぬ原因究明とそれに伴う事故の多発…こうしてサムスンは八方塞がりの状態に陥ってしまいました。最終的に、Note 7の終売と他機種への交換対応及び返金に追われることとなってしまいました。終売発表とほぼ同時に、新たにプリント基板の設計ミスが判明してしまったようです。結局、ヨーロッパ、北米市場で販売再開は叶わぬ夢となってしまいました。サムスン側はユーザーに対し、「直ちに電源を切るように」と、緊急性の高い警告を発しています。

この悲劇を招いた要因として、iPhone 7に対抗するあまり発売日を強引に前倒ししてしまったことが挙げられます。もう少し設計が煮詰まっていれば、このようなことにはならなかったはずです。発表から発売するまでわずか2週間余りの間、スペックに欲張るあまり安全対策がおざなりになってしまった…のでしょう。特に、電源周りはバッテリーの大容量化を急ぐあまり、手抜き設計になってしまった可能性があります。

一方で、Galaxy Note 7と基本設計が同じGalaxy S7 edge SC-02H/SCV33は事実上唯一の完全武装スペック機としてキャリアショップを中心にかなりの台数が売れていたようです。そちらはNote 7の雛型になるようきっちりと設計されていたようで、発火報告はほとんどありません。Galaxy S7 edgeはSDカードに対応していないことや見慣れないエッジスクリーンが敬遠されたGalaxy S6 edge SC-04G/SCV31/404SCの買い控えの裏返しから、シリーズとしては日本市場でもまずまずの成功を収めた機種と言えます。筆者は関係ないはずのこれら概ね好評なGalaxy S7 edgeの型落ち後の売れ行きに風評被害がたたって暗い影を落とさないか、不安でなりません。

思い出してほしいのは、日本メーカーもかつては電源周りの不具合で評価を落としたことがあること、これによってユーザーからの信用を失ったメーカーもあったということです。シャープや富士通のように後年開発された端末で信用を取り戻せたメーカーもあれば、パナソニックのように評判が上がっても採算上の都合でキャリア向けの納入を中断したメーカーや、NECのように悪評が広がった中でAndroid端末開発を中断せざるを得なくなり、そのため最終的に携帯電話事業そのものからの撤退を余儀なくされた最悪のケースまであります。NECのケースは本当に修復不能なレベルまでイメージ失墜を起こしてしまいました。

筆者はスマートフォンを選ぶにあたり、必ずと言っていいほどGalaxyシリーズの操作感を確かめています。毎回Xperiaを選んではいますが、それでも必ず最終候補に残るシリーズでもありました。Nexusシリーズが出るまでは、事実上Galaxyシリーズが当時のAndroidの最先端だったわけです。GalaxyシリーズといえばAndroidの旗手であり、iPhone最大のライバルでもあります。なんだか、Note 7が日本市場で幻に終わったことで秋冬モデルにぽっかりと大きな穴があいてしまったような気がします。まあ、Nexusに代わるGoogle純正スマートフォン、Pixelシリーズがその穴を埋めてくれることにダメもとで期待してみたいですが…。

■参考

juggly.cnのGalaxy Note 7関連記事

2016年8月10日 (水)

ドコモ様、もう少しだけ

Xperia Z3 SO-01GXperia Z3 Compact SO-02GXperia A4 SO-04Gの3機種に対し、Android 6.0へのバージョンアップが提供されました。間もなくAndroid 7.0(Nougat)が正式にお披露目されるだけあって周回遅れ感が否めませんが、まあバージョンアップを受けられるだけよしとしましょう。これでドコモのXperiaはG型番以降、全機種Android 6.0で使えるようになりました。

Xperiaといえばスウェーデンをメインにコスモポリタンな開発体制を敷いているだけあってかつてのスマートフォンの在り方を偲ばせるPCを用いたバージョンアップも可能でした。しかし、本機種はPC Companionのサポート終了に伴いシリーズでは珍しくPCによるOSバージョンアップが提供されず、OTAのみによるOSバージョンアップとなります。つまり、LTEかWi-Fiでしかバージョンアップデータをダウンロードできません。但し、バージョンアップに失敗した際などは新たに提供されることになったXperia Companionにて復元可能とのことです。

今までグローバル版で幾度もバージョンアップが提供されたのに国内版は1度きりと、日本のXperiaユーザーは散々キャリアから愚弄され続けてきました。今回はドコモ版のみですが、ようやく国内ユーザーでも納得いくバージョンアップを受けられることになったのではないでしょうか。一方でau版のSOL26は通信方式との心中を、ソフトバンク版の401SOは多すぎる種類のSIMカードとの心中を余儀なくされた格好でしょう。au版は主に音声通話用にCDMA2000とのデュアル対応となっていたため、政策的にCDMA2000を全廃することになっていたau自身がとどめを刺したことになります。

今はSnapdragon 820を搭載したXperia X Performance SO-04Hもそこそこの売れ行きを見せており、実際にZ3からの乗り換え組も少なくないです。しかし、筆者も実感したこととして、XPはZ3と比較して、かなりの機能が割愛されています。そんなこともあり、敢えてXPの導入を見送ったユーザーも多いようです。筆者もドコモにおいてはそんな1人でした。やはりZ3ファミリーは未だに根強い人気があるようで、壊れてもなお修理して使い続けるユーザーが多いのがうかがえます。

ドコモのXperia Z3ファミリーと併せ、2016年8月8日にAQUOS ZETA SH-03Gに対するAndroid 6.0へのバージョンアップが提供されたことで、残るバージョンアップ対象機種はGalaxyシリーズの32bit機や韓国・台湾勢が中心となりました。具体的には…以下の通りです。

Galaxy S5 SC-04F/SCL23(MSM8974AC、RAM2GB、ROM32GB)
Galaxy Note Edge SC-01G/SCL24(APQ8084、RAM3GB、ROM32GB)
Galaxy S5 Active SC-02G(MSM8974AC、RAM2GB、ROM16GB)
Galaxy Tab S 8.4 SC-03G(MSM8974AC、RAM3GB、ROM32GB)
Galaxy Tab S SCT21(MSM8974AC、RAM3GB、ROM32GB)
Galaxy A8 SCV32(Exynos 5433、RAM2GB、ROM32GB)
HTC J Butterfly HTV31(MSM8994、RAM3GB、ROM32GB)
isai vivid LGV32(MSM8992、RAM3GB、ROM32GB)
TORQUE G02 KYV35(MSM8928、RAM2GB、ROM16GB)


ちなみに、TORQUE G02 KYV35は新色にていち早くAndroid 6.0をインストールした状態で出荷していますが、なかなかにバグ取りが捗らないようで残りのカラーへのAndroidバージョンアップ提供が延び延びになっているようです。先行してAndroid 5.1対応機として出荷されたカラーとAndroid 6.0対応機として出荷している新色に並行してアップデートを提供しなければならない点が負担になっているのでしょうか。とはいえ、WX04K以来3年ぶりとなる京セラ機へのバージョンアップ提供になるため、筆者はひそかに期待していますが。

さて、Android 7.0の話題に移りますが、NexusシリーズではNexus 5X/6/6P/9/Player、Pixel Cに対して提供されることが決まっており、ここでNexus 5/7(ME571)がバージョンアップ対象から外れることになりました。この線引きは、実はSoCに実装されたGPUではないかとみています。というのも、日本はその趨勢からやや外れていますが、海外ではより3Dゲームが快適に動かせる環境がスマホやタブレットに要求されています。

Nexus 5/7(ME571)はそれぞれMSM8974、APQ8064を搭載していますが、これらに実装されたGPUはOpenGL ES 3.0対応にとどまっているAdreno 300シリーズのため、GPUにかかる負荷を軽減できる次世代API、Vulkanに対応できない可能性があるようです。一方で、バージョンアップ対象となったNexus 5X/6PはVulkanサポートが正式に言及されたAdreno 400シリーズをGPUとしています。

こういった事情も勘案すると、Xperia Z3のAndroid 7.0へのバージョンアップは難しいか、有り得ないのでは…とみています。というのも、Androidはこれから徐々に32bit対応を切り捨てようとしていくのが目に見えています。既にSoC業界は64bit化も佳境になっており、中韓台の半導体メーカーの市場競争のおかげで64bit化されたSoCも非常に安価に供給できるようになっていきました。こうした事情から、実は将来性を考えるとかつてのフラッグシップ32bit機を使い続けているよりもそれと同等のスペックかつUXが期待できるミドルレンジ以上の64bit機に乗り換えてしまったほうが割に合っているという有り様です。

そのXperia Z3ですが、SIMカードを抜いた今では主にリオオリンピックをフルセグ視聴するために使っています。なるべくバージョンアップは余裕のある時間帯に行いたいので、やるとすれば祝日(山の日)の11日未明ですね…。バージョンアップによる変化は後日報告してみようと思います。

[追記]
バージョンアップデータ容量はXperia Z5シリーズのときと同じく約1.3GBです。もちろん、ドコモ回線でバージョンアップする際にXi経由でダウンロードしてもデータ通信料は無料となり、データ定額プランの影響を受けることがありません。なお、Xperia Z4/Z5より一足早く、Android 6.0.1へバージョンアップされるとのことです。一方、Linuxカーネルは3.4.0のままですが…しかし、このカーネルは2013年から長らく使われているにもかかわらず非常に安定してますね。なお、Android 6.0.1では電源ボタンを素早く2度押ししてもカメラを起動できます。

このバージョンアップで特筆すべきことはNOTTV機能が削除されることです。NOTTVは2016年6月30日をもってサービスを終了してしまったため、この機能を応用して番組を録画していたユーザーの皆さんはバージョンアップ前に録画番組を消去することを強くお勧めします。そのままバージョンアップを行うと、ファイラーアプリでの操作や端末の初期化でしか録画番組を消去できなくなってしまいます。

バージョンアップやアップデートではアプリの追加はよくあることですが、その逆はとても珍しいのではと思います。あとは、Xperia Z4/Z5系もセキュリティパッチの更新およびNOTTVアプリの削除を目的に、Android 6.0.1へマイナーバージョンアップが受けられることに期待したいのですが…。

2016年8月 3日 (水)

斗え! 僕らのミラーマン(違)

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[元箱からしてプレミアム!]

…ということで、既報の通りドコモのサブ回線をXperia Z5 Premium SO-03Hへ機種変更しました。月々サポートが減額になる分を料金プランの見直しによって吸収することにしました。実はこれ、現金価格そのものは93,312円と無印Z5(SO-01H)と全く変わっていません。ドコモ版は問題ないながらも、同じ画面サイズのiPhone 6s Plusもこの値付けを見習ってほしかったなあ。

実際の筆者は順当にXperia X Performance SO-04Hにすべきか、それとも変化球でこの機種にするかでかなり迷っていました。しかし、Xperia X Performance SOV33を使っているうちにコレジャナイ感が込み上げてきたために敢えて周回遅れのこの機種にしました。XPは悪くはないですが、やはり「次」に向けての布石といった色彩が濃い機種ですね。

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この機種、箱まで「プレミアム」感満載です! 普通なら厚紙で済ませるところを、なんと段ボールでしっかり作ってあります。そのために密着感が半端無く、開けやすくするためにフタの一部をトリミングしています。従来のXperiaとは別物の風格がありますね! キリッとしたフォルムになっています。

基本的にはZ5系を踏襲していますが、Z5との違いはこんな感じです。特に、バッテリー容量がXperia Z2 SO-03F(3,200mAh)を上回ってしまったことはインパクトがあります。

・背面ガラス加工(Z5はすりガラス、Z5Pは鏡面仕上げ)
・カメラ周りの細工(Z5はフラット、Z5PはZ3と同じくリング付)
・液晶サイズおよび解像度(5.5型4K液晶)
・バッテリー容量(Xperiaスマートフォン史上最大容量の3,430mAh)
・フレームシャーシ加工(ステンレスに見えるが実はアルミフレーム)

使用感はZ5とほとんど同じです。但し、排熱効率ではシャーシが大きい分、Z5Pに分がありました。やはり、Z5Pのほうが冷めやすいです。電源ボタンを押したときの感覚も少し違います。「プチッ」という感じのZ5に対し、Z5Pは「ポチッ」という感覚です。ニュアンスレベルなので分かりにくいとは思いますが。

手にした感覚は実はXperia Z1 SO-01F/SOL23に似ていました。あたかも「」に触れているような実感が湧いてきます。但し、ただの金塊のような感じだったZ1とは異なり、Z5Pはぎっしり詰まった塊といった感覚です。2年でこんなに進化するものなんですね…。その割には、片手操作もそんなに難しくなかったです。実はZ1、画面サイズの割にベゼルが太く、片手操作に難ありでしたからね…。

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[裏面。左からZ5P、Z5、XP]

なんといってもZ5Pのデザイン上の大きな特徴は鏡面仕上げのリアパネルでしょう。海外版ではゴールドやピンクも発売されていましたが、日本版はブラックとクロームの2色のみの展開になっていました。この写真では保護フィルムをはがす前なので分かりにくいですが、ちらっとはがしてみるとちゃっかり手鏡のようになってましたw リアカメラを使ったセルフィーの被写体合わせにぴったりだと思います。但し…あんなことに使うのはダメ、ゼッタイw

売りの4K液晶ですが、工場出荷時のAndroid 5.1.1の地点ではあまり恩恵が受けられません。普段はフルハイビジョン表示で、一部アプリを使用する際のみ4K表示になるのですが、じわーっとフルハイビジョンから4Kへ遷移していきます。最初はもやっとしていた表示が緻密になっていく様は必見です。なんだか、かつて使っていたN903i/N904iを彷彿させます。この2機種はとある目的で保管してあります。Z5Pをネイティブ4K表示に対応させるには、Android 6.0へのバージョンアップが必要です。

Z5Pはまだまだ余裕で手に入る機種なので、興味があるなら買いだと思います。オリジナルのZ5が品薄になってしまったため、Z5が買えず狼狽している方にも一応はお勧めしたいです。この4K大画面を生かし、動画・画像ビューアに使うにはうってつけでしょう。但し、4K動画は大量にデータ通信するため、IEEE802.11n/ac対応のWi-Fi環境を整えておくとなおさらいいですね。まさか、Z5Pがこんなに所有する喜びを与えてくれる端末だったとは想像だにできませんでした。

今月はほかにも、ドコモ、au双方のメイン回線で使っているXperia Z5のSIMフリー化、予備機として保管しているXperia Z3 SO-01GのOSバージョンアップなどが待ち構えています。おいおい記事にしたためていきたいと思います。ああ、Z3のバージョンアップを体験してからZ5Pにしたかったのになあ…。

2016年8月 2日 (火)

[予告]史上最強のあいつとは…

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おや、誰か来たようだ…。いや、なんでもないか。

詳細は後ほど更新。乞う御期待!

2016年7月24日 (日)

それでも私はXperia

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auサブ回線のVoLTE契約への移行を目的に、Xperia X Performance SOV33へ機種変更しました。手続き上の手違いで時間をかけてしまったと、「2,000円以内の好きなアクセサリーを贈呈する」と販売店側から提案され、「いつもの」を選んでみました。これでカバーを買う手間が省けましたw 本来はヘアライン加工が美しい白が欲しかったのですが、今回入手した販売店に在庫がなかったためにauが推していたライムゴールドにしてみました。ということはドコモでは買うとすれば白ですね…。後述のとおり買わないことになると思うけど。

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[Oh no! コンナ所ニsticker貼ル、良クナイ]

FeliCa/NFCアンテナの位置が画面側に移動しています。これは、アルミパネルによる電磁遮蔽の影響を避けるためでしょう。しかし、従来通り画面を上にしてFeliCa対応製品を裏面にかざしても、しっかりと信号をキャッチできています。それほどFeliCa/NFCの電波が強く出ているということでしょう。なお、FeliCaアンテナの位置変更については設定メニュー上にダイアログを設けたり、画面側にステッカーを貼るなどして注意喚起しています。多くのユーザーが貼るであろうフィルムや保護ガラスを用いる際は、もちろんそのステッカーをはがすように、とのことです。

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SIMカード/microSDカードトレイがキャップと一体化しています。これは地味にありがたいです。Z5まではキャップが邪魔になってトレイの抜き差しがちょっと厄介でしたからね。あらかじめXperia Z3 SOL26から吸い出したAPKが写真にあるmicroSDカード(4GB)に入っています。各々の鉄板アプリなどはこのようにして、APKファイルとしてバックアップを取ってSDカードに吸い出しておくことをお勧めします。これを活かせば一部アプリを除き、データ通信料を節約してセットアップすることができますよ。常用するなら32GBか128GBですね。

欲を言えば、後継機となるであろうX1 Performance(仮)ではmicroSDカードに加え、これから展開が予定されているリムーバブルUFSにも対応してほしいです。microSDとUFSは別々の端子を用いるので、物理的に排他利用が可能だからです。加えて、リムーバブルUFSはmicroSD以上に高速なデータ転送速度を誇りますし。

Galaxy S7 Edge SCV33/SC-02Hが完全武装スペックなので地味な存在ですが、こちらも手堅くできています。指紋センサーもZ5と比べるとすこぶる認識が速くなっています。若干指紋が湿っていても認識できるし、何よりスリープから復帰する際は押して即アンロックです。放熱設計もよくできている部類です。開発側曰く、Z5と比べてさらに太いヒートパイプを導入したとのことなのでアルミ製リアパネルも相まってZ5以上に放熱がCPUの発熱に追い付いている印象です。

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[通称「おむつ」]

一方で色々と中途半端な点があるのは否めないです。その最たるは、写真のようなキャリアからの注文によるデザインのデチューン。当初はグローバル版と同様のデザインで出る予定でしたが、電波が受信しにくくなるなどの問題でそうせざるを得なかったそうです。USB Type-Cに対応できてもよかったはずなのに今更USB micro-BMHL廃止…と、枚挙に暇がありません。ちなみに、USB Type-Cに対応できなかった理由として、ソニーモバイル側は防水対応にするための技術的問題があったことを示唆していました。

この頃本体ストレージにUFSを採用するメーカーが増えている中でeMMC採用だし、テレビの電波が入りやすくなった代わりにFMラジオ機能がなくなっています。FMラジオはradikoドコデモFM、LISMO WAVEなどでも代用可能ですが、通信が遮断した際はどうしても放送波受信頼りになってしまうので、これが割愛されてしまったのはいただけなかったです…。せっかくZ5系でFM補完局に正式対応できるようになったんですけどね…。

しかしながら、スマートフォンそのものとしては出来が良い部類です。お勧めしたいターゲットといえば、その性能を生かして3Dゲームを堪能したい方々でしょうか。この機種に搭載されたSnapdragon 820 MSM8996に内蔵のGPU、Adreno 530は正式にOpenGLの後継となる次世代API、Vulkanをサポートすることになっています。とはいっても、国内のソフトハウスで3Dゲームアプリを開発できるところが本当に限られてしまうのが惜しい。

やはり、Xperiaシリーズのロードマップ上ではTick-TockのTickに相当する機種だと思われます。そのため、Tockに相当するX1 Performance(仮)では大きく化けそうだと思ってますね。実際、Tickに相当するXperia Z3+/Z4を改良したのがTockに相当するXperia Z5でしたから。

本来は順当にドコモでもXperia X Performance SO-04H…と行きたいところですが、サブ回線はXperia Z5 Premium SO-03Hにしてみたいです。手のひらで4Kを体験してみたいんですよね。植草…いや、なんでもないw ドコモ版XPの導入はその後のau版XPの展開次第、ということにしようと思います。

2016年3月23日 (水)

そんなサイズで大丈夫か?

日本時間2016年3月22日未明、AppleからiPhone SEが発表されました。日本市場では2016年3月24日に予約受付を開始し、2016年3月31日から発売されます。キャリア版はいつも通りNTTドコモ、au(KDDI)、ソフトバンクで発売。それに加えてAppleストア経由でSIMフリーモデルも発売されることになっています。

で、そのデザインですが…

Iphone_se

iPhone 5sそのまんまじゃん!

大方の下馬評ではiPhone 6/6sのような曲面ガラスを採用するデザインになると思われていましたが、実際は見ての通り、5sと全く同じデザインになりました。これに伴い、2年半続いた5sの生産・販売は終了となり、iPhone SEへ引導を渡すことになります。なお、iPhone 5s専用アクセサリーもそのままSEに流用できます。

あまりにも売れず、日本市場でも中古のヌシと化してしまったiPhone 5cの反省は少なからず生かされていると思います。が…、筆者は後述の理由からiPhone SEがiPhone 5cに代わる新たな中古のヌシと化してしまいそうだと懸念を抱いています。iPhoneシリーズは同時期のスマートフォンに比べて下取り相場も高くリセールバリューも高めですからね…。

カラーバリエーションはiPhone 5sの3色にローズゴールド(ピンク)を加えた4色展開。SIMフリー版の現金価格はいずれも税別で16GBモデルが52,800円(税込57,024円)、64GBモデルが64,800円(税込69,984円)となります。キャリア版は(現金価格が)いくらになるのでしょうか…。

iPhone SEを一言でいえば、最新スペックになったiPhone 5sです。但し、iPhone 5sの設計やシャーシを流用しているためなのか、一部機能が5sと共通していたりします。大まかに進化した点は、実はチップセットとカメラ周りぐらいで、それ以外は適材適所の進化にとどまっています。また、通信機能は搭載しているモデムチップの仕様上5sより若干進化が見られる程度で、VoLTEに対応する一方でキャリアアグリゲーション(CA)などを応用したLTE-Advancedには対応していません。細かなところでは、auのWiMAX2+やソフトバンクグループのAXGPにも対応しています。

操作面でもiPhone 6sの特徴だった3D Touchへの対応は割愛されている一方で、これから日本でも展開が予定されているNFC決済サービスの一種、Apple Pay対応のTouch ID(指紋センサー)がホームキーとして搭載されます。チップセットはApple A7+M7からM9統合のApple A9に、カメラが8メガピクセルから12メガピクセルへ進化しています。これに伴い、このサイズのスマートフォンでは珍しく4K動画(3,840×2,160pixel)が撮れるようになりました。画面もiPhone 5sと同じく4.0型Retinaディスプレイで、1,136×640pixelとなっています。この解像度にしてはRAM容量が2GBもあるため、ユーザーエクスペリエンスの面ではiPhone 6s/6s Plusを上回るかもしれません。

Iphone_se_2

iPhone SEを投入するAppleの狙いとしては新興国市場での売上拡大が挙げられていますが、実際には副次的な効果として日本市場で巻き返さんとす下心が見え隠れします。実はノーマルモデルが4.0型から4.7型へ大型化した頃から日本市場では使いづらいとの声が挙がっていました。実のところ、日本のiPhoneユーザーには3.5型または4.0型でなければ欲しがらない保守的なユーザーも少なくないのです。一旦iPhone 6/6sにしたが、やっぱり使いづらく4.0型のiPhoneを切望していたユーザーも少なくないことでしょう。

また、iPhoneはバカ売れしていた当時は円高のあおりを受けていたのですが、円安に突入してしまった今では一部キャリアにて希望するバリアントを選択しても割賦販売法、つまり10万の壁に立ちはだかり審査で落とされて泣く泣くあきらめざるを得なくなる…そんな世知辛い世の中になってしまったのです。一応、ドコモだけ全機種同額に設定して月々サポートを変額させることで、全機種10万の壁をかわせていますが…。

今回の発表会は完全新設計の機種なら盛り上がったでしょうが、見た目はiPhone 5s、中身はiPhone 6sといったスマートフォンや見た目はiPad Air 2、中身はiPad ProのiPad Pro 9.7といったタブレットばかりでは冷や水を浴びせられるのはAppleも判っていたはずです。それを承知で発表したのはやはり、高級路線ではハイコストパフォーマンスを売りにしている中国メーカーにかなわなくなってきて焦燥しきっているからでしょう。それほどAppleは焦りを隠せずにいられなくなっています。

今となってはシャープのAQUOS Compact SH-02Hなど、iPhone SEより一回り大きめで4型台のフルハイビジョン機が手に入ってしまう時代なので、手が小さめなので最近の機種は使いにくいなど、どうしてもこのサイズにこだわりを持つ人でなければお勧めしにくい代物ではあります。本格的に使い倒すのであれば64GBモデル一択になるでしょう。16GBモデルは本格的に使い倒すには不向きで、電話・ネット・メール・ソーシャル中心ならなんとか使えるだろうと思います。

そのため、キャリアにとってはとても扱いにくい案件になるかもしれません。なぜなら、16GBモデルがiPhone 6sとの共食いに発展しかねないためです。64GBモデルもやはり同じことを懸念しています。禁じ手とされる実質0円又は一括0円案件の餌食にされるようでは身も蓋もありません。これでは何のために当局が議論してきたのかが水泡に帰してしまいます。キャリアが販売する際は、ぜひとも適正な価格で取り扱ってもらいたいものです。

今回の発表でAppleはすっかり守りの姿勢に入ってしまったわけで、いつもの攻めのAppleは鳴りをひそめてしまっていました。らしくないですね。一体どうしちゃったのでしょう? 鬼才スティーヴ・ジョブズ氏を失った代償は余りにも大きかったのかもしれません。

[2016.03.23更新]
実は、AppleのiPhone/iPad新機種発表は今回の発表会に付随したもので、実際はAppleの将来のビジョンを明かす発表会となっていました。詳細は以下を参照。

[Impress Watchより]
iPhone SEとiPad Proから見える「アップル40年目の変化」

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