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2017年12月27日 (水)

筆者の選ぶケータイ・オブ・ザ・イヤー2017

さあ、本日、2017年12月27日正午に投票を締め切った本家大元に先立ち、筆者の選ぶケータイ・オブ・ザ・イヤー2017を選出したいと思います。今年はこの機種がその栄冠に輝きました!

■大賞
AQUOS R SH-03J/SHV39/604SH
(シャープ株式会社)
―THE FLAGSHIP SMARTPHONE OF JAPAN
"かくて、日本勢もスマートフォンの将来を捉えた。"

Shv39

[画像はSHV39]

AQUOS sense SH-01K/SHV40
AQUOS sense lite SH-M05
(シャープ株式会社)
―ミドルレンジなのに長く使えそうな欲張りスペック!

Sh01k

[画像はSH-01K]

今回、大賞に輝いたのはシャープのハイエンドスマートフォン、AQUOS Rの3機種とミドルレンジスマートフォン、AQUOS senseシリーズでした! シャープとしては2年連続の大賞受賞になります。おめでとうございます!

[選評]
鴻海資本のもとで事業撤退をほとんどすることなく未曾有の経営危機から立ち直ったシャープ。いよいよ今年から、鴻海傘下としてスマートフォン開発の仕切り直しを図らんとしました。その手始めとして発表したのが、今回大賞に輝いたこのAQUOS Rでした。AQUOS ZETA/SERIE/Xxシリーズと各社でバラバラになっていたフラッグシップ機の一本化を狙って開発された端末です。

元々シャープはキャリアごとにラインが分かれていた非効率な端末開発方針でしたが、2015年秋冬モデルから徐々に基本設計を一本化してきていました。2016年夏に発売したフラッグシップ機ではキャリアモデルごとの差異がかなり少なくなっています。AQUOS Rのスタイリングは、このAQUOS ZETA SH-04H、AQUOS Xx3 506SH、AQUOS SERIE SHV34を継承しつつ、更に丸みを帯びたものになっていました。具体的に言うと、2016年度のフラッグシップモデルで目立った角が取れて柔和なラインを描いています。

AQUOS Rの「R」には以下の意味が込められています(参照)。

Reality…臨場感のある映像美
Response…なめらかで俊敏なレスポンス
Reliability…長く使える信頼性
Robotics…人工知能が賢くサポート

SoCとして採用されたのはクアルコムのSnapdragon 835 MSM8998です。Snapdragon 835はKryo 280をアーキテクチャーとしていますが、その実態はARM Cortex-A73をクアルコムが最適化したものでした。2.45GHz×8コアという凄まじく高性能なCPUを搭載していますが、この機種では約1割クロックダウンしたうえで2.27GHz×4コア+1.90GHz×4コアの2クラスターによる疑似big.LITTLE処理としていました。インテルに先んじて、最先端の10nmプロセスを採用しています。元々、Snapdragon 835は実用する上でほとんど発熱しない優秀なSoCでしたが、AQUOS Rでは本体シャーシや各種センサーを通して熱ダレによるパフォーマンス低下を防ぐ温度管理システムを具備していました。

RAMは4GBのDDR4 SDRAM、本体ストレージは今までのembedded MMCから一転、これから普及が期待されている64GBのUFSと、いずれもAQUOS史上初搭載になりました。ディスプレイはシャープのお家芸である5.3型IGZO液晶クアッドHD解像度(2,560×1,440pixel)を誇り、フロントカメラもSelfieが綺麗に撮れ4K動画にも対応した16メガピクセル、リアカメラは様々なモード撮影や4K動画撮影に対応し、光学式手ブレ補正にも対応した23メガピクセルカメラとなっていました。USB端子もmicroUSB-BからUSB 3.1 Gen1 Type-Cとなり、高速なバス速度と充電を実現していました。

ここまで説明すると普通のスマートフォンと一緒ですが、シャープは日本メーカーでいち早くAndroid端末を手掛けていたこともあって、技術の積み重ねがかなり豊富でした。そのため、様々な気配りのきいた機能や自社技術が活かせる独自機能を実装していました。特に、液晶のシャープと呼ばれているだけあってディスプレイへのこだわりは尋常ではありませんでした。スクロールしても残像が出ないハイスピードIGZOや、4Kテレビの技術で培ったHDR表示にも対応していました。2016年度のフラッグシップ機ではSHV34を除き本体横にあった指紋センサーも、画面下に移動しました。

また、エモパー[emopa]というAIテクノロジーを活用したアシスタント機能を本体に搭載していました。これはAQUOS ZETA SH-01Gなどで先行して対応したもので、以前は端末スペックの関係で処理が追い付かないことも多々ありました。しかし、それも度重なるアップデートや端末スペック向上で最近になって実用に堪えうるものになっていきました。

Aquos_r_roboqul

この機種ではエモパーを積極的に活用してもらう狙いにより、au版とソフトバンク版に限りロボクル[ROBOQUL]と呼ばれる充電台が付属しており、これにセットすることで手を触れずに情報を目にできるよう自動的に顔を検知して端末が回転するといった機能も具備していました。ドコモ版や後に発売された対応機種では付属していませんでしたが、家電店ルートで市販されたことにより、別途手に入れることで対応機種でもエモパーのさらなる機能拡張ができるようになっていました。

筆者もAQUOS Rの設計思想に大変共感した1人です。特に、下馬評では供給に不利とされていたSnapdragon 835の調達に成功したことに驚き、鴻海傘下になったことでEMS業者ならではの品質改善のノウハウ導入、当面の間OSバージョンアップやセキュリティパッチ配布が約束されるなど、安心して使える設計であることがメーカーからの発表でうかがえたのです。実際、筆者にとってもAQUOS SERIE SHI16(ISW16SH)以来となるシャープ機導入を後押しすることになった1台でした。決してベゼルレス設計などの時代の潮流に便乗していなかったものの、その分手堅い設計により非常に使いやすかった端末です。間違いなく、筆者の今年のベストバイガジェットといえる1台でした。

Android 8.0バージョンアップがキャリア端末としてはいの一番で配信されたこと、特にその一番乗りが大方の予想を裏切りau向け端末のSHV39だったことがいい意味で我々の期待を裏切ってくれました。悪い意味で裏切られてしまったISW16SHの時代があったのが信じられないほどです。その後、順当にドコモ向けのSH-03J、ソフトバンク向けの604SHとOSバージョンアップが配信されていました。

Shm05

[画像はSIMフリー版、SH-M05]

一方で、この頃電器店で注目の的になっているAQUOS senseシリーズも忘れてはなりません。ミドルレンジモデルなのに5.0型フルハイビジョンIGZO液晶搭載、カメラも実用やSelfieに堪えうるフロント5メガピクセル、リア13メガピクセル、モデルグレードの割に容量が大きめのRAM3GB、ROM32GBと、この層の割には欲張りなスペックでした。SoCはSnapdragon 430 MSM8937(Cortex-A53 1.40GHz×4コア+1.10GHz×4コア)とそこそこのスペックにとどまっていますが、実態としてはSnapdragon 617 MSM8952に近いスペックでした。

このAQUOS senseはシャープ発売のAndroid Oneシリーズの設計思想を継承しつつ、AQUOS Rシリーズに匹敵する機能を実現しようとした努力の賜物でした。こちらもやはり、OSバージョンアップや定期的なセキュリティアップデートがメーカーによって保証されています。NTTドコモではdocomo withシリーズとしてサブ端末需要を狙っていましたし、ユーザーの要望にこたえる形でSIMフリーモデルも販売されました。価格、機能、スペックのバランスがとれていることから、これからSIMフリースマートフォンが欲しい方へ、いの一番でお勧めしたい端末といえます。年明けにはソフトバンク版も発売されるため、尚更お勧めしたくなること請け合いです。

現在、日本市場ではiPhoneがやや優勢ということもあり、Android陣営は全体的に不利に立たされています。その中で、シャープはいかにユーザーから飽きられず、心変わりさせない端末を作っていたのかがうかがえます。機能、スペックの双方で飽きずに使える設計を心掛けていたことがシャープ機のこの2台をケータイ・オブ・ザ・イヤー2017に選出する決め手となりました。

このような努力を怠らなかったシャープ株式会社こそ、まさにケータイメーカー・オブ・ザ・イヤー2017にふさわしいといえるでしょう。追記にて、惜しくも次点入りにとどまった端末を紹介します。

[惜しくも次点入りした端末たち]

■フューチャースペック賞
SONY Xperia XZ Premium SO-04J
(ソニーモバイルコミュニケーションズ株式会社)
―手のひらサイズの4Kがパワーアップして帰ってきた!

So04j_r

筆者が2016年夏に購入したXperia Z5 Premium SO-03Hの事実上の後継機。当時は4K対応するのがやっとだった印象だったが、2年弱の間のブレークスルー克服により、更なる進化を遂げた。新デザインコンセプトのループサーフェスデザインの完成形といえる。FeliCa/NFCのかざし位置も裏面に戻り、おサイフケータイが使いやすくなった。カメラも画素数を減らしつつDRAM内蔵とし、スローモーション撮影を強化している。画面のほうもHDR表示に対応し、より迫力ある映像美を堪能できるようになった。

話題のベゼルレス設計やデュアルカメラなどのフィーチャーを持たない、手堅いコンサバ系の設計の端末ではある。Snapdragon 835 MSM8998搭載機種の中でも数少ない、フルクロック稼働できるコアを持つ端末であり、それでありながら常用時は本体の発熱がほとんど見られないという凄まじいワットパフォーマンスの良さを誇っていた。シャアやスーパーカーを連想させる赤が追加色として発表されたことは多くの契約者から驚きをもって迎えられた。Android 8.0へのバージョンアップの早さも特筆に値できるだろう。

■キング・オブ・ファブレット賞
SAMSUNG Galaxy Note8 SC-01K/SCV37
(サムスン電子ジャパン株式会社)
―ペンでも操作、創造できるスマホの王者が奇跡の復活!

Sc01k

[画像はSC-01K]

Galaxy Note7はバッテリー発火問題で終売になってしまった不運の端末だった。既にSC-01JSCV34として日本向けモデルの認証を通過させており、NTTドコモやauで発売される予定だった。リファービッシュされた上でGalaxy Note FE[Fan Edition]として海外市場で発売されたものの、肝心の日本市場へは投入されず、どうしても欲しいがためわざわざ海外へ渡航して技適認証付きの端末を入手して使う猛者までいた。そんなGalaxy Noteユーザーにもたらされた吉報こそ、Galaxy Note Edge SC-01G/SCL24以来3年ぶりとなる日本市場でのGalaxy Noteシリーズ復活だった。

先に発売されたGalaxy S8+の技術をフィードバックさせた、まさにハイエンドスマートフォンの到達点といえるほどの凄まじいスペックを誇っている端末だった。本体いっぱいに収まったベゼルレス設計の有機ELディスプレイ、よりスマートなデザインかつ収納法になったシリーズのアイデンティティたるSペン、広角と望遠をワンタッチで切り替えられるデュアルレンズカメラとこの頃のスマートフォンのトレンドは一通り抑えてある。凄まじいのはそのスペック。Snapdragon 835 MSM8998搭載だが、RAM容量はDRAMチップ最大手でもあるサムスンの意地なのか、6GBと非常に余裕あるものになっていた。

この頃のハイエンドスマートフォンは価格高騰が著しいが、この機種に限って言えば実用する上で10万円以上払ってでも使う価値があるといえるスマートフォンだろう。なぜなら、別売のDeX Stationにドックインさせることであたかもパソコンのように振る舞わせることができるからである。Snapdragon 835はWindows 10も動作させることができる凄まじいスペックを誇っている上、RAM容量に余裕があるからこそできた芸当だという。

■ガラホ・オブ・ザ・イヤー2017
KYOCERA TORQUE X01 KYF33
(京セラ株式会社)
―みんな待ち焦がれていたタフネスガラホ!

Kyf33

Androidフィーチャーフォン、いわゆるガラホのオリジネーターたるauが京セラのタフネスライン、TORQUEブランドにて初めて発売した機種。京セラはシャープに次いでガラホの開発に積極的で、様々なユニークなガラホを世に送り出している。シニア向けガラホ、ワイドFMも聴けるMARVERA KYF35などだが、それらの典型例こそ、このTORQUE X01といえよう。

基本スペックこそこれらと同じだが、TORQUEならではの耐衝撃性能、耐候性が特徴だ。アウトドアユースを意識した電子コンパス、気候ロガー、歩数計などに加え、グローブをはめていても押しやすいキー形状や外光反射の影響を抑えたディスプレイなど、徹底徹尾していた。G'zOne TYPE-X CAY01以来不在だったタフネスフィーチャーフォンが約6年ぶりに登場したとして大きな期待を集めることに成功した。

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コメント

>>マグマ大佐殿
ドコモのAQUOS Rも別売りのロボクルが使えますよ。
カラバリ的にはソフトバンクが色香たっぷりです。
SB版以外は品薄になること必至なので、「今」が買い時じゃないかな?

私もXZPとAQUOS Rは買って後悔しなかった機種でした。

年1台の縛り(予算)でRossoは外せなかったけど大当たりで悔いはないです。
しかしながらAQUOS Rだけは使ってみたかった。
ロボなんとか同梱じゃないと楽しみ半減なのでauかソフトバンクになっちゃうんですよねぇ。
来年なんとか出来ないか考えてます。
契約予定回線使って手に入れようかなとかね。

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