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2017年1月

2017年1月15日 (日)

霧の摩周湖(違)

2017年初の更新です。年初に感冒性胃腸炎を患ってしまい、結果として1週間強も休む羽目になりました…。やっとこさ養生できました。今年もよろしくお願いします。

今年はパソコン買い替えが課題となってきました。オンボロと化したMG75Xも限界に差し迫ってきました。モバイルを謳っているのにバッテリーが数時間しか持たないとか、横幅ギリギリのベゼルに期待して使っていたら筐体が割れたとか、もはや満身創痍です。それに、Windows Vistaも今春でサポート終了ですからね…。

インテルからKaby Lake[カビーレイク]こと第7世代Core iシリーズの本命、デスクトップ向け(S系統)と標準電圧版モバイル向けCPU(H系統)が発表されました。まずは歩留まり向上のため、低電力のモバイル向け(U/Y系統)から発表されていたからです。14nmプロセスになって以来、パソコン用CPUの性能進化は凄まじいですね…。i7-7700Kはただでさえ常用クロックでも4.00GHzを越えられるのに、7.00GHz程度までクロップアップ可能とか、かなりのオーバークロック耐性を持っているとのことです。

ちなみに、Kaby Lakeでは、Skylake[スカイレイク]こと第6世代Core iシリーズからは4K動画エンコーダーとデコーダーの強化が図られています。その代わり、Windows 10のみ正式サポートすることとなり、SkylakeのようにWindows 7/8.xで運用することが公式にはできなくなりました。といっても、SkylakeでのWindows 7/8.xのサポートそのものも猶予期間としてのものですが…。

筆者はメインノートPCをクアッドコアのCore i7搭載機にしたいと思っています。しかし…肩身狭いことにBroadwell[ブロードウェル]世代以降、i7であっても低電圧版のCPUを搭載するメーカーが増えてしまいました。当時、本来なら第2四半期に追加発表されたi7-5700HQが搭載できることになっていたはずですが、東芝までi7-5500Uで妥協することになり、結局大手メーカーでクアッドコアCPUを搭載し続けてきた国内メーカーは富士通とVAIOのみになってしまいましたね…。なお、低電圧版iシリーズはすべてデュアルコアで、本来の設計思想から乖離しています。モバイルノートならデュアルコアのi7でもやむを得ないと思いますが、中型ノートでそれをやられると本当に本末転倒ですね…。

※富士通はまだクアッドコアCPUの搭載へこだわりを持っていたようで、i7-5700HQの出荷が遅いことにしびれを切らし、2015年夏モデルのAH77/UでHaswell[ハズウェル]世代にて追加発表されたi7-4722HQを搭載したほどでした。

本来なら、Core iシリーズはこのような差別化を図っていたはずです。ノートパソコン向け標準電圧版CPUでもSkylake世代でようやくそのような差別化を図れるようになっていました。もちろん、低電圧版はi5/i7でもデュアルコア4スレッドになってしまいますが。低電圧版でもクアッドコアCPUを用意しないとはなかなかセコいですな。

Core i7: クアッドコア8スレッド、ターボブースト対応
Core i5: クアッドコア、HT非対応、ターボブースト対応
Core i3: デュアルコア4スレッド、ターボブーストなし


※ターボブーストとはMerom[メロム]世代のCore 2シリーズから採用された機能で、高いコンピューティング性能を求められた時のみ最高クロックにすることで電力効率を上げるもの。一方、HTはハイパースレッディング・テクノロジーの略で、Pentium 4にてパフォーマンス改善のために採用された機能。CPUの余力を活かして仮想マルチコア駆動とするものである。実は、第1世代Pentium 4であるWillamette[ウィラメット]の地点で実装されていたが無効化されていたそうな。

実は、大手メーカーがノートパソコンへクアッドコアCPUの搭載を渋るようになったのは訳があります。それも我々からすると信じられないことですが、なんとクアッドコアCPUにしてしまうとグリーン購入法対象外にされてしまうということです。複合理論性能(MTOPS)が判断基準とされていますが、今ではクアッドコアCPU搭載にするとそれが20万メガ演算(=200億演算、20GFLOPS)を超えてしまうため、省エネ基準法対象外にもせざるを得ないそうです。逆に、富士通やVAIOなどはそうなることを覚悟してでもi7-6700HQ/i5-6300HQを搭載したパソコンを生産、出荷しているわけです。

つまり、CPUの性能進化が霞が関の役人たちが想像した以上に凄まじかったわけです。誤解されかねないですが、あくまでも法令上の基準以上に高性能かつ高効率なだけで、こうしたCPUを搭載したパソコンを生産、導入しても罰せられるわけではありません。どうも、CPUの性能進化とグリーン購入法の絡みがメーカー製パソコンの設計思想に悪影響を及ぼしている可能性が否めません。最近はボードPCであってもわざと性能を落として省エネ法対象となるべく、デスクトップ用CPUではなくモバイル用低電圧CPUを搭載するふざけた設計の機種が急増しています。

そうした意味では、メインで使うにはLAVIEとdynabookは非常に選びにくくなってしまいました。強いて言えば、dynabookもあの不正会計による業績不振さえなければ、店頭モデルでもクアッドコア機を用意できたはずですけれどねえ…。やはり、そのdynabookも2015年夏モデルから方針転換してしまったらしく、「低電圧版CPU搭載で省エネ」と謳っていました。クアッドコアCPUモデルもあるにはありますが、Web限定モデルになっています。dynabookならこうした路線でクアッドコアノートに含みを残してくれると期待しています。

一方のLAVIEは論外です。ロゴからしてソニーの生産終了マークそのものだ…というわけではなく、せっかく中型ノートで低電圧版CPUを搭載しているのにバッテリーが持たないという本末転倒な設計をやってのけています。何のために省エネ目標を達成してグリーン購入法対象商品になったのかが見いだせないです。かつてのライバルだった富士通とはいろいろな意味で対照的な設計で、モバイルノートとして支持を集めているLAVIE Hybrid ZEROですら周回遅れの設計が目立ちます。前述のふざけた設計のボードPCもやはりLAVIEです。

そこで検討しているのがFMVのAH77/Yまたはその後継機。AH77/Yと似たスペックのパソコンならAH53/A3AH90/Xがありますが、AH53/A3はNFCに対応していないし、AH90/Xは割高なうえに入手性が悪いため、結局バランスのとれたAH77/Yまたはその後継機しかなくなってしまいます。AH77系は店頭に並べられるようになった時には既に型落ちになってしまうというほどの量販店泣かせですが、その一方で中型ノートとしては比較的軽くちょいと外で使うには向いてそうだし、スペック上も悪くはないです。タッチパネルも搭載しているので、時々マウスやトラックパッドでは億劫になる操作も惑わずできそうです。

店頭での印象も非常によく、クアッドコアのハイパワーCPU、i7-6700HQを搭載している割にはかなり発熱が少なく、キーボードの打鍵性能も最近のノートパソコンにしては頑張っているほうです。それに、最近のFMVは買ってすぐに憧れのATOKが使えるのもいいですよね。

昔はアテにならなかったバッテリー稼働時間も今はカタログ値が近似値のようで、4.5時間も稼働できればよしとします。画面解像度を下げればGPUへの負荷も下がるので、もう少し長く稼働できそう。(富士通ではAH53/A3と共通設計でWXGA解像度にしてバッテリー稼働時間を稼いだAH50/A3も敢えて用意しています)

さて、次世代モデルのAH77系は確実にi7-7700HQを搭載してきそうです。というのも、Kaby Lake-HのCPUパッケージはSkylake-Hを踏襲してBGA1440のままなので、今のハードウェア設計のままそっくりCPUを差し替えるだけで済むからです。欲をいえばUSB Type-Cへの対応も望みたいところですね…。そこで、筆者はメインノートPC買い替えにあたり、以下のいずれかにしようと思っています。

・i7-7700HQを搭載してくるだろうAH77/Yの後継機を待つ
・現実的に店頭で買えるAH77/Yを買って、Anniversary Updateを適用する
・他社でi7-7700HQ搭載のノートPCが出るのを待つ(VAIO、東芝など)


一方で、サブPCも確保しておきたいです。現在のモバイル向けCPUはBGAパッケージなので、それに伴うはんだボールの熱疲労(※)に起因する動作不良が生じる可能性も否定できません。それが起こった際に予備で使えるPCも確保又は動作できる状態にしておきたいです。具体的にはSkylake機か、今なお根強い人気があり、値ごろ感が増してきたIvy Bridge機を狙っています。いずれもWindows 10にして運用することが前提になります。

(※)発熱と冷却を繰り返すことではんだボールも膨張・収縮を繰り返すが、これが度を過ぎると遂に割れてしまう。つまり、急激な発熱と冷却に耐え切れず、はんだボールが割れて基板との接続不良が生じてしまう現象が熱疲労である。往時のXbox 360のRed Ring of DeathやPS3のYellow Light of Deathは大方、これが原因。

きょう(2017年1月15日)現在、家電量販店のパソコン売場を見に行きましたが、NECではいよいよ新機種が発売するとのことで、それに向けて準備に入っていたようです。富士通のほうは先日、ようやくSH90/Wが品切れになったようで、i5-7200Uを搭載するだろう後継機にも期待が持てます。

果たして、メーカー製ノートPCに明るい未来はあるのか? もうすぐ発表されるだろう新機種に期待しつつ、詳報は後ほど。あ、そうだ。Windows 10のパッケージ版(DSP版ではない)とOffice 365は是非とも確保しておきたいですね。

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