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2016年8月10日 (水)

ドコモ様、もう少しだけ

Xperia Z3 SO-01GXperia Z3 Compact SO-02GXperia A4 SO-04Gの3機種に対し、Android 6.0へのバージョンアップが提供されました。間もなくAndroid 7.0(Nougat)が正式にお披露目されるだけあって周回遅れ感が否めませんが、まあバージョンアップを受けられるだけよしとしましょう。これでドコモのXperiaはG型番以降、全機種Android 6.0で使えるようになりました。

Xperiaといえばスウェーデンをメインにコスモポリタンな開発体制を敷いているだけあってかつてのスマートフォンの在り方を偲ばせるPCを用いたバージョンアップも可能でした。しかし、本機種はPC Companionのサポート終了に伴いシリーズでは珍しくPCによるOSバージョンアップが提供されず、OTAのみによるOSバージョンアップとなります。つまり、LTEかWi-Fiでしかバージョンアップデータをダウンロードできません。但し、バージョンアップに失敗した際などは新たに提供されることになったXperia Companionにて復元可能とのことです。

今までグローバル版で幾度もバージョンアップが提供されたのに国内版は1度きりと、日本のXperiaユーザーは散々キャリアから愚弄され続けてきました。今回はドコモ版のみですが、ようやく国内ユーザーでも納得いくバージョンアップを受けられることになったのではないでしょうか。一方でau版のSOL26は通信方式との心中を、ソフトバンク版の401SOは多すぎる種類のSIMカードとの心中を余儀なくされた格好でしょう。au版は主に音声通話用にCDMA2000とのデュアル対応となっていたため、政策的にCDMA2000を全廃することになっていたau自身がとどめを刺したことになります。

今はSnapdragon 820を搭載したXperia X Performance SO-04Hもそこそこの売れ行きを見せており、実際にZ3からの乗り換え組も少なくないです。しかし、筆者も実感したこととして、XPはZ3と比較して、かなりの機能が割愛されています。そんなこともあり、敢えてXPの導入を見送ったユーザーも多いようです。筆者もドコモにおいてはそんな1人でした。やはりZ3ファミリーは未だに根強い人気があるようで、壊れてもなお修理して使い続けるユーザーが多いのがうかがえます。

ドコモのXperia Z3ファミリーと併せ、2016年8月8日にAQUOS ZETA SH-03Gに対するAndroid 6.0へのバージョンアップが提供されたことで、残るバージョンアップ対象機種はGalaxyシリーズの32bit機や韓国・台湾勢が中心となりました。具体的には…以下の通りです。

Galaxy S5 SC-04F/SCL23(MSM8974AC、RAM2GB、ROM32GB)
Galaxy Note Edge SC-01G/SCL24(APQ8084、RAM3GB、ROM32GB)
Galaxy S5 Active SC-02G(MSM8974AC、RAM2GB、ROM16GB)
Galaxy Tab S 8.4 SC-03G(MSM8974AC、RAM3GB、ROM32GB)
Galaxy Tab S SCT21(MSM8974AC、RAM3GB、ROM32GB)
Galaxy A8 SCV32(Exynos 5433、RAM2GB、ROM32GB)
HTC J Butterfly HTV31(MSM8994、RAM3GB、ROM32GB)
isai vivid LGV32(MSM8992、RAM3GB、ROM32GB)
TORQUE G02 KYV35(MSM8928、RAM2GB、ROM16GB)


ちなみに、TORQUE G02 KYV35は新色にていち早くAndroid 6.0をインストールした状態で出荷していますが、なかなかにバグ取りが捗らないようで残りのカラーへのAndroidバージョンアップ提供が延び延びになっているようです。先行してAndroid 5.1対応機として出荷されたカラーとAndroid 6.0対応機として出荷している新色に並行してアップデートを提供しなければならない点が負担になっているのでしょうか。とはいえ、WX04K以来3年ぶりとなる京セラ機へのバージョンアップ提供になるため、筆者はひそかに期待していますが。

さて、Android 7.0の話題に移りますが、NexusシリーズではNexus 5X/6/6P/9/Player、Pixel Cに対して提供されることが決まっており、ここでNexus 5/7(ME571)がバージョンアップ対象から外れることになりました。この線引きは、実はSoCに実装されたGPUではないかとみています。というのも、日本はその趨勢からやや外れていますが、海外ではより3Dゲームが快適に動かせる環境がスマホやタブレットに要求されています。

Nexus 5/7(ME571)はそれぞれMSM8974、APQ8064を搭載していますが、これらに実装されたGPUはOpenGL ES 3.0対応にとどまっているAdreno 300シリーズのため、GPUにかかる負荷を軽減できる次世代API、Vulkanに対応できない可能性があるようです。一方で、バージョンアップ対象となったNexus 5X/6PはVulkanサポートが正式に言及されたAdreno 400シリーズをGPUとしています。

こういった事情も勘案すると、Xperia Z3のAndroid 7.0へのバージョンアップは難しいか、有り得ないのでは…とみています。というのも、Androidはこれから徐々に32bit対応を切り捨てようとしていくのが目に見えています。既にSoC業界は64bit化も佳境になっており、中韓台の半導体メーカーの市場競争のおかげで64bit化されたSoCも非常に安価に供給できるようになっていきました。こうした事情から、実は将来性を考えるとかつてのフラッグシップ32bit機を使い続けているよりもそれと同等のスペックかつUXが期待できるミドルレンジ以上の64bit機に乗り換えてしまったほうが割に合っているという有り様です。

そのXperia Z3ですが、SIMカードを抜いた今では主にリオオリンピックをフルセグ視聴するために使っています。なるべくバージョンアップは余裕のある時間帯に行いたいので、やるとすれば祝日(山の日)の11日未明ですね…。バージョンアップによる変化は後日報告してみようと思います。

[追記]
バージョンアップデータ容量はXperia Z5シリーズのときと同じく約1.3GBです。もちろん、ドコモ回線でバージョンアップする際にXi経由でダウンロードしてもデータ通信料は無料となり、データ定額プランの影響を受けることがありません。なお、Xperia Z4/Z5より一足早く、Android 6.0.1へバージョンアップされるとのことです。一方、Linuxカーネルは3.4.0のままですが…しかし、このカーネルは2013年から長らく使われているにもかかわらず非常に安定してますね。なお、Android 6.0.1では電源ボタンを素早く2度押ししてもカメラを起動できます。

このバージョンアップで特筆すべきことはNOTTV機能が削除されることです。NOTTVは2016年6月30日をもってサービスを終了してしまったため、この機能を応用して番組を録画していたユーザーの皆さんはバージョンアップ前に録画番組を消去することを強くお勧めします。そのままバージョンアップを行うと、ファイラーアプリでの操作や端末の初期化でしか録画番組を消去できなくなってしまいます。

バージョンアップやアップデートではアプリの追加はよくあることですが、その逆はとても珍しいのではと思います。あとは、Xperia Z4/Z5系もセキュリティパッチの更新およびNOTTVアプリの削除を目的に、Android 6.0.1へマイナーバージョンアップが受けられることに期待したいのですが…。

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