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2016年3月10日 (木)

毒林檎を盛られ、ヒカリ・リセッションへ

株式会社NTTドコモが2016年3月9日にWebサイトをリニューアルしました。これまでは各デバイス専用サイトにリダイレクトされていましたが、リニューアル後はマルチデバイス対応となり、たとえばスマートフォンからアクセスする際にリダイレクトされた[smt/]のパスがきれいさっぱりなくなっていました。これによって、やっとtwitter上に引用してつぶやく際に[smt/]のパスを削除する手間がなくなりましたよ…。

変更点はこれだけにとどまらず、dアカウントを紐付けした端末ならばそれに対応した回線情報が提示されるようになりました。dメニューから直接my docomoへアクセスできるようにもなり、ネットワーク暗証番号を入力して認証するだけでオンライン手続きができるようになりました。ホント、こうした細々とした使い勝手の改善といい、ドコモの気遣いの良さに惚れぼれします。なお、iPhoneを含めた指紋認証対応端末ではそれを使ってログインできるようになっています。最新機能がこうして活きていくのって素晴らしい。

[株式会社NTTドコモより]
ドコモウェブサイトをリニューアルします

ドコモウェブサイトリニューアルのお知らせ

閑話休題。ソフトバンク株式会社も、2016年3月8日にAndroid 6.0バージョンアップ対象機種を発表しました。これで大手キャリアのAndroidバージョンアップへの対応が一通り発表されたことになります。が…

ごらんの有り様だよ!

対象機種ですが…以下、たったの3機種のみでした。それ以外の機種は未定か、バージョンアップを行わないことになります。

Galaxy S6 Edge (32GB/64GB) 404SC
Xperia Z4 402SO/Xperia Z5 501SO

一方で、今回のOSバージョンアップ対象から外れたAndroid 5.x機は以下の通りです。筆者は、間違いなくソフトバンク版Xperia Z3には2度目のバージョンアップが配信されると思っていたのですがねえ…。これはドコモ版(SO-01G)の結果次第、かもしれません。わずかな可能性に賭けるしかありません…。
なお、Android 4.4以前の機種に関しては当然のごとく放置プレイ状態です…。

Lenovo TAB2 501LV
AQUOS ACRYLCRYSTAL 2 402SH/AQUOS Xx 404SH
AQUOS Xx2 502SH/AQUOS Xx2 mini 503SH
Xperia Z3 401SO


この凄惨たる有り様を見ていると、ドコモを別とすればスマートフォンユーザーにおけるiPhoneとAndroidの比率が2:1のauもまだまだマシなほうだなあ、と思います。一説によれば、ソフトバンクのスマートフォンユーザーに占めるiPhoneユーザー率はなんと9割! つまり、ソフトバンクの全契約のうちわずか数百万契約しかAndroidユーザーがいないことを意味します。ソフトバンクはプリペイド契約やモジュール契約の比率も高めなので数百万とは簡単に言いますが、実際のAndroidユーザー数は200万契約を超えるのがやっとでしょう。筆者の身近にもAndroidユーザーのソフトバンク契約者がいるんですが…。やはり、Androidユーザー数が少なかったからこそバージョンアップしにくかったのでしょう。

それもさることながら、全般的にシャープ機の扱いが酷すぎます。auにおける京セラ機よりも酷い有り様です。auはG'z Oneに代わるスマホとして根強い需要があった耐衝撃スマホ、TORQUE G02 KYV35に対してのみながらもAndroid 6.0バージョンアップを実施すると発表して良心を発揮したのに、ソフトバンクはシャープ機のバージョンアップをほとんど拒絶しています。ここまで来ると確信犯だろと思わずにはいられません。

ソフトバンク向けのシャープ機に対しAndroidバージョンアップが実施されたのは2012年冬に発売のPANTONE 6 SoftBank 200SHが最後だったと記憶しています。あちらは発売から4か月ほど経ってからと、異例の早さで実施されていました。一方、同時発表で2013年春発売のAQUOS Xx SoftBank 203SHはバージョンアップされることなくあっさりと捨てられました…。

J-PHONEやボーダフォン時代はシャープ王国と呼ばれたのも今や昔の話になってしまいました。iPhoneを優先して販売しながらもAndroidユーザーに一定の理解があるauとは異なり、ソフトバンクは完璧にiPhoneに毒されているようです。ソフトバンクはiPhoneを使わない奴は客じゃないとでも思ってるのでしょうか? きっと、ソフトバンクはiPhoneが売れなくなってきたらAppleと心中するつもりでしょうね。そして、(主にシャープの)Android機をわざとバージョンアップさせないことでソフトバンクのAndroidユーザーに最新機種への変更を強いる…本当にThis is not good for the marketです。

それに拍車をかけるように、ソフトバンク株式会社はシンプルスタイル(プリペイド契約)やY!mobileを通して売れ残ったAndroid機の在庫処分を進めています。Y!mobileで扱った途端に売れるようになったとの話も聞いたことがあるので、ソフトバンクのAndroid機の売り方がいかに下手くそなのかが伺えます。上記のAQUOS ACRYLCRYSTALシリーズに加え、フラッグシップ機のはずのAQUOS XxまでY!mobileで処分に遭っています。そうです…

ソフトバンクでiPhoneしか売れない
→販売店がAndroid機を売る気がなくなる
→どこも取り扱わなくなるので在庫がダブつく
Y!mobileやプリペイド契約で投げ売りするしかなくなる
→OSバージョンアップも放棄される


という悪循環に陥ってます。実際、国内メーカー各社はどんどんソフトバンクから離れていき、端末の納入を休止または中止するようになってしまいました。目立ってきたのが海外メーカー製端末になってきました。ブランド変更当初から国内勢に色眼鏡で見られていたソフトバンクでしたが、それにますます拍車がかかっています。

実はソフトバンク、Nexus 6Pの日本における独占販売権を獲得しています。そのNexus 6Pは5.7型WQHD(2,560×1,440pixel)有機ELディスプレイ、Snapdragon 810 MSM8994を搭載と贅を尽くしたスペックで、弟分でY!mobileおよびNTTドコモも取り扱うNexus 5Xと同じくUSB Type-Cコネクターと指紋センサーを搭載しています。実は筆者、ソフトバンクもNexusスマホを扱うようになったらAndroid勢への対応が、特にシャープ機の待遇がいい方向に変わると思っていましたが…

やっぱりソフトバンク。ちっとも変わってませんでした。

Nexus 5X発売後に発売機種のAndroid 6.0バージョンアップに向けてGoogle本社との連携をとったり、きちんとキャリアアプリのAndroid 6.0対応に向けた動作検証をやっていたドコモに対し、ソフトバンクはNexus 6Pを発売してもただ売りっぱなしで、キャリアメールへ対応するにとどまっています。元々自社で展開しているサービスが少なめなのか、キャリアアプリのAndroid 6.0対応も疎かにしているようでした。これはいくらなんでもNexusスマホを扱えないながらもある程度バージョンアップ対象機種のあるauとはえらい違いです。

シャープは経営再建案として、いくら作っても売れ残る上にバージョンアップの対象から外されるソフトバンク向けスマートフォンの開発から完全撤退すべきではないでしょうか、とも思いました。が…それでもシャープが完全にソフトバンクとの関係を断ち切るのは非常に困難を窮めます。というのも、35年前(1981年)のソフトバンク創業時から自動翻訳機に関する特許を買い取ってもらう、LCR回路を採用してもらうなど「利用」されてきたことや、この2社の裏で取引関係のある株式会社光通信とともに鉄のトライアングルを作って強引に結束させられているようなので、この2社による優越的地位の濫用さながらの取引によってシャープは不利な立場に立たされているのも事実ですから…。

つまり、シャープはソフトバンク向け携帯電話の納入から撤退しようにも、こうして取引先から束縛されているためにできなくなってしまっています。それどころかソフトバンクはシャープを道連れにするつもりでしょう。大船…いや、泥船に乗ったつもりで。

この有り様じゃ、「スマホたのしい」に矛盾するのではないでしょうか。あからさまなiPhone優遇にAndroid冷遇など、多くの取引先や契約者をコケにしたツケは既に契約者純減などの形でソフトバンクに表れてきています。この頃は得意の広告戦略でも、三太郎シリーズにお株を奪われてしまいましたからね…。それでもなお、ソフトバンクは不利に立たされていることをなかなか認めようとしていません。孫社長も自身の頭髪の危機…ではなく、ソフトバンクグループが借金漬けになっていることによるリスクを自覚してほしいです。

後ほど、各社のAndroidバージョンアップの考え方についてまとめてみたいと思います。

[ソフトバンク株式会社より]
Android 6.0 へのバージョンアップ予定のご案内

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