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2016年3月 4日 (金)

越えられないMの壁

2016年3月4日、KDDI株式会社からAndroid 6.0バージョンアップ対象機種が発表されました。やはり、ドコモに歩調を合わせるように発表してきましたが、auのほうはどうもやっつけ感が否めないチョイスになっています。対象機種は同日現在で以下の通りです。それ以外の機種はバージョンアップ提供時期が未定か、バージョンアップを行わないことになります。

赤字の機種は2度目のバージョンアップが提供される機種を意味します。

HTC J Butterfly HTV31
TORQUE G02 KYV35
isai Vivid LGV32
Galaxy S5 SCL23、Galaxy Note Edge SCL24、Galaxy Tab S SCT21
Galaxy S6 Edge SCV31(32GB/64GB)、Galaxy A8 SCV32
AQUOS SERIE SHV32
Xperia Z4 SOV31、Xperia Z5 SOV32、Xperia Z4 Tablet SOT31


期待がいい意味で裏切られたドコモに対し、auは悪い意味で期待を裏切ってくれました。というのも、バージョンアップ対象機種はほとんど2015年夏以降に発売されたもの、肝心の京セラ機は一部を除きことごとく対象外、最新機種であるはずのAQUOS SERIE mini SHV33ですらあっさりバージョンアップから弾いてしまうというユーザーを小バカにすることを平気でやってのけてます。

ドコモ版で2度目のバージョンアップが決まったXperia Z3のau版、SOL26までバージョンアップ未定です。この機種は2015年夏商戦で売れまくった機種なのですが、それなのにこのザマです。KDDI株式会社の上層部はなぜZ3が夏商戦で売れたのか分かってないですね。au版Xperiaではかなり売れた部類なんですがねえ…。忌々しきStagefright問題への対策をきちんとやってくれたとはいえ、SOL26のAndroid 5.0バージョンアップが大幅に遅れてしまったことも惜しまれます。

なお、今回のOSバージョンアップ対象から外れたAndroid 5.x機は以下の通りです。青字は工場出荷時、Android 4.4以前だった機種です。以下の機種の中でもバージョンアップの可能性がわずかながら残されている機種がないわけではないです。

HTC J Butterfly HTL23
Qua Tab 02 HWT31
URBANO V02 KYV34、DIGNO rafre KYV36
Qua Phone KYV37、Qua Tab KYT31

isai FL LGL24、isai VL LGV31
Galaxy Note 3 SCL22
AQUOS SERIE SHL25、AQUOS SERIE mini SHV33
Xperia ZL2 SOL25、Xperia Z3 SOL26、Xperia Z2 Tablet SOT21


auとしては一部の例外を除きSIMロック解除に関するガイドラインがまとまってから発売した2015年夏モデル以前の機種に関しては原則的にバージョンアップを行わないことで計画的に陳腐化させたいようです。買い替えサイクルが長期化しているのに、それを全く考慮していません。

2015年夏以前のVoLTE対応端末はSIMフリー化ができないし、auがVoLTE商用サービスを開始する前に発売していたスマートフォンは音声通話にCDMA2000を利用していることもあり、CDMA2000を将来的に停波することが既定路線になっているauとしてはVoLTE回線への切り替え及び対応端末への変更を促したがっているようです。2011~12年に発売された3Gスマートフォンが+WiMAX対応機を含め、結局Android 4.1以降へバージョンアップされなかったことを思い出します。

何をトチ狂ったのか、今更HTC J Butterfly HTL23Android 5.0へのバージョンアップを提供すると予告していますしねえ…。これは本当に遅すぎました。「今更かよ…」との声が上がっている一方で、やらないよりはマシだったという意見もあります。実は、これに関しては草の根レベルで署名活動が繰り広げられていたので、それが実を結んだといえます。しかしながら、それを待たずして手放してしまった契約者も少なくないですし…。

auのLTE回線は従来の回線とVoLTE回線との間ではiPhone/iPad以外SIMカードの互換性が全くなく、従来のLTEスマートフォンからVoLTE対応スマートフォンに機種変更するとSIMカードを交換されてしまいます。従来のLTE回線を契約していない場合、旧機種にSIMカードを入れ換えて使う、ということができなくなっています。そのため、アクティブユーザー数が著しく減っている旧機種に対しては更なるOSバージョンアップを提供しにくかったのでしょう。

これだけ、ドコモとauでAndroidバージョンアップに対する考え方が違っていることに驚きました。ドコモはNexus 5Xを取り扱えるようになったことでGoogleへの協力を請うことができたため、電撃的な速さで提供できるようになったのですが、一方のauは国内キャリアで唯一Nexusスマホを扱っていないこともありGoogleの協力を得られず、従来とほぼ同じやり方で行わざるを得なくなっています。

それに、auはスマートフォン契約の6割程度がiPhoneなので、auはAppleに完璧に足をすくわれてしまってAndroid陣営への対応を疎かにしてしまっているのかもしれません。さらに言えば、ドコモはこれによりAndroid重視に傾いてXperiaユーザーへのサポートも盤石にできた一方、auは2015年秋冬モデルとして先にXperia Z5 SOV32を発表するほどXperiaの日本市場における重要性を理解しているにもかかわらず、売りっぱなしでその後のサポートをおざなりにしています。OSバージョンアップを提供するとその傾向にさらに拍車がかかります。

筆者は同じ機種を使う2年間は安心してスマートフォンを使えるよう、可能な限りバージョンアップを提供すべきだと思っていますが、これを確約できそうなのはドコモぐらいになってしまいそうですね…。筆者の手持ちではXperia Z5 SOV32のバージョンアップ提供が決定している一方、果たしてXperia Z3 SOL26もドコモ版とそろって無事にAndroid 6.0にバージョンアップできるのか、わずかな可能性に賭けてみたいと思っています。そう、他機種より半年以上遅れながらもAndroid 5.0バージョンアップのあったHTC J Butterfly HTL23のように…。

[KDDI株式会社より]
Android 6.0へのOSアップデート予定製品について

HTC J butterfly HTL23 OSアップデート情報

[ITmediaより]
Android 6.0は「超特急で」対応
――ドコモに聞く、OSバージョンアップの取り組み

※なぜドコモがAndroidバージョンアップを早急に提供できたのかがこの記事でわかります。

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コメント

>>パナ好きっこさん
確かに、HTL23はAndroid 5.0バージョンアップでトグル部がLollipop風に変わってしまうようです。
Googleの提唱したMaterial Designがメーカーやキャリアの考える理想的なUIデザインに程遠いこともあるようですね。

HTV31はバージョンアップによってコア制御がどう変化するか興味があります。
実は、S810搭載機種では唯一、8コア同時駆動を実現していましたから。

au HTL23のOS 5のバージョンアップ見送りの理由が
 操作方法が 大幅に 違うから 見送りましたってんだけど Z3のOS 5のOSバージョンアップしたら 結構 操作方法が 違っちゃったんですけどねぇ(;^_^A

HTV31で マシュマロに バージョンアップして バッテリー持ち改善出来たら 良いのですけどねぇ(;´Д`)


ドコモのZ5 マシュマロに なって 良かったけど  
ドコモのメイン回線のH-02h マシュマロの相性は 
どうなんだろうか(;^_^A

>>パナ好きっこさん
auのZ3にマシュマロが降ってくるのはドコモ版の結果次第だと思ってますがねえ…。

Android 5.0バージョンアップの際は「操作体系の変化で苦情が多かった」ということでしたが、これがAndroid 6.0バージョンアップを未定にした理由ならば矛盾しているはずです。せめて無理だったとすれば5.1.1にでも…。

こちら auのスマホ OSバージョンアップに 対しては 全く期待していないので 予定通りですね(;^_^A

ドコモのXPERIA Z3 compactの マシュマロバージョンアップで より 使いやすくなるのが
楽しみです(*≧∀≦*)

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