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2015年12月24日 (木)

筆者の選ぶケータイ・オブ・ザ・イヤー2015

お待たせいたしました。本日、2015年12月24日はクリスマス・イヴですが、みなさんはいかがお過ごしでしょうか? いよいよ、筆者の選ぶケータイ・オブ・ザ・イヤー2015の発表です。本日の正午に投票を締め切った本家大元に先んじて発表したいと思います。

■大賞
Google Nexus 5X
(グーグル株式会社/LGエレクトロニクスジャパン株式会社)
―"未来"がぎっしり詰まった、"最先端"を常に体験できるスマホ

Nexus5x

今回大賞に輝いたのはGoogle純正のAndroidスマートフォン、Nexus 5Xでした。Nexusシリーズとしては初めての大賞受賞となります。

[選評]
2010年より主に開発者向けに販売されていたスマートフォン、Nexusシリーズ。Google純正のスマートフォンとして、キャリア独自の脚色を嫌う一部の一般消費者から熱烈な支持を受けていました。時にはタブレットとしても展開されたこともあり、特に2013年モデルのNexus 7(ASUS ME571T)は7型タブレットの代名詞となるほどの大ヒットを遂げました。時にはメーカーとのコラボレーションで発売されることもあり、日本でGalaxy Nexus SC-04Dとして発売された端末が日本におけるNexusシリーズ初上陸となりました。

このNexus 5XはLG G2と兄弟関係にあるNexus 5の事実上の後継機種です。また、Nexus 5X自身もLG G4の兄弟機という位置づけになっています。つまり、現在auで発売されているisai vivid LGV32とも兄弟関係にあります。スペック上はG4やLGV32とほぼ共通しています。近年のスマートフォンとしては非常に軽く、5.2型フルハイビジョンIPS液晶を搭載しているにもかかわらず136gと軽量化を果たしていました。カメラはイメージセンサーが大判化した代わりに12メガピクセルとなっており、4K動画の撮影にも対応しています。RAMは2GB、G4で着脱可能だった電池は内蔵型と仕様変更されています。なお、Nexus 5に採用されたワイヤレス充電(Qi)への対応は見送られました。

チップセットはSnapdragon 810(S810、MSM8994)の弟分と言える、Cortex-A57デュアルコア+Cortex-A53クアッドコアという変則的なbig. LITTLE処理を採用したヘキサコアチップ、Snapdragon 808(S808、MSM8992)を搭載していました。S810がCortex-A57クアッドコア+Cortex-A53クアッドコアのオクタコア構成で「理想」を求めたのに対し、S808は現実的なスペックとなっており、少ない発熱と安定した動作が期待できました。モデム統合型チップなのでLTE-Advancedに新たに対応しており、キャリアアグリゲーションを応用することで最高で262.5MbpsとヘタなWi-Fiよりも高速に通信できるようになっています。

Nexusシリーズは常に最新のAndroidのユーザーエクスペリエンスを実感できるのが売りですが、Nexus 5Xには工場出荷時からMarshmallow(マシュマロ)のコードネームで知られるAndroid 6.0がインストールされています。Nexus 5/6ユーザーならお分かりでしょうが、毎度提供されるアップデートを適用することで、徐々に完成度を増していくのです。可能な限りAndroidバージョンアップが受けられることは国内キャリア向け端末では容易ならざることなので、なおさらNexusユーザーの特権と化しているわけです。

Nexus5x2

この端末はスマートフォンの未来を示す、非常に重要なマイルストーンとなっています。カメラの下にある指紋センサー、充電や周辺機器接続に使うUSB type-C端子など、今後普及が期待されるデバイスや機能に標準対応しています。また、標準ランチャーとして採用されているGoogle Nowランチャーでは検索バーをタップすることなく「OK, Google」と発声することで音声検索が簡単にできます。筆者も展示機で試してみましたが、音声検索がより身近になった感じがしました。

指紋センサー、USB type-CともにAndroid 6.0で正式対応できるようになった機能です。指紋センサーは今まで独自に対応してきた機種がありましたが、Android 6.0以降では生体認証の手段として正式に採用されました。USB type-CはUSB 3.x相当のインターフェイスですが、USB 3.0 micro-B端子を小型化したものです。USB 2.0(最大転送速度480Mbps)の20倍以上を誇る最速10Gbpsもの超高速転送が可能なUSB 3.1に対応できることと、端子がリバーシブル構造になっているため、誤挿入のトラブルと無縁になっていることが特徴です。

日本では従来通り、SIMフリー版をGoogleから直接購入可能になっていますが、キャリア経由では入手から半年後にSIMロックを解除できることを前提にSIMロックがかかった状態で販売されています。これまで、NexusシリーズはY!mobile独占でしたが、この独占は脆くも崩れ、NTTドコモも本格的に取扱うこととなりました。これも驚きをもって迎えられた一方、キャリア独自カスタマイズが施されるのではないかという不安が付きまとっていましたが、それは杞憂に終わったようです。ドコモがこれまでの方針から一転し、Androidに全力投球できるのか期待したいところです。

続いて、惜しくも次点にとどまった端末を紹介したいと思います。

[次点]

■プレミアム賞
Panasonic LUMIX DMC-CM1
(パナソニック株式会社 AVCネットワークス社)

―手にできた方は本当に幸運に恵まれているかも…

Dmc_cm1

日本にて2,000台完全限定販売された端末。あくまでもデジタルカメラとして販売されていたが、かつてキャリア向けに展開していたパナソニック製端末とは何もかも次元が違う、パナソニックの本気が伺えるスマートフォンでもあった。SIMフリーモデルだが、あくまでもドコモ回線での利用を推奨している。Android 4.4.4の状態で出荷された後、Android 5.0.2へバージョンアップされた。

スマートフォンの常識では考えられない1.0型20メガピクセルCMOSイメージセンサーを搭載し、カメラレンズ周りのコントロールリングによりフルモード露出制御が可能。また、スマートフォンとしては珍しくRAW画像の撮影にも対応しており、画質にこだわるスマートフォンファンをうならせること請け合いであろう。レンズはもちろんライカの眼。35mm換算で28mm/F2.8のDCエルマリートを搭載している。近年のLUMIXでは廉価機を中心にライカのライセンスを受けていないレンズを搭載するようになってしまったため、これだけでも価値ある逸品である。

まさに、この頃ありきたりになってしまった「プレミアム」を正しい意味で使っている希少価値の高い端末でもあった。実際、主にヨーロッパ市場では国産機としては珍しく称賛の嵐だった。

■ハイコストパフォーマンス賞

ASUS ZenFone 2 ZE551ML
(ASUS JAPAN株式会社)
―「話題のスマホ」の半値でモンスター級のスペックが手に入る

Zenfone2_ze551ml


Nexus 7 ME370T/ME571T
の実績を糧にSIMフリー市場でも存在感を見せつけているASUS。スマートフォンでは珍しくx86系の64bitチップセット、Intel Atom Z3580を搭載している。そのため、長らくインテル製CPU向けマザーボードを開発してきたASUSの技術の蓄積により、安定した機能及び性能が期待できる。SIMフリーだがau回線での運用ができず、デュアルSIM対応を謳っているものの日本国内ではもう片方のGSM用スロットは役に立たない。

大きな売りになっている点はストレージ容量とRAM容量が選択できることで、最小構成ではROM32GB/RAM2GB、最大構成ではROM128GB/RAM4GBとまさに泣く子も黙るモンスター級のスペックにすることも可能。その構成でも、価格は5万円強と非常にお買い得な点がモバイルファンから注目を集めた。ディスプレイが5.5型フルハイビジョン液晶であることから、iPhone 6(s) Plusのほぼ半値でこのスペックというすごい時代がやってきたのである。

■モンスタースペック賞
SONY Xperia Z5 Premium SO-03H
(ソニーモバイルコミュニケーションズ株式会社)
―手のひらサイズに4Kを! ファブレットファンの受け皿となり得るか?

So03h

小さな端末が美徳とされている日本にて突如放たれた5.5型ファブレット。日本においてGalaxy Note5の発売がキャンセルされてしまったため、敢えてこの機種への乗り換えを検討することになったNoteユーザーも少なくないだろうと思われる。5.5型でありながら4K液晶を搭載していることが大きく話題になった。なお、一部アプリのみにおいて4K画質で表示するため、通常は画素補完によるフルハイビジョン表示となる。

ハードウェア面で共通点の多いXperia Z5/Z5 Compactと同じくカメラも大刷新されており、Xperia Z1以降使いまわされていた20メガピクセルカメラから23メガピクセルカメラに進化。これにより、いわゆるメシマズと評されていた発色を脱し、専用機と遜色ない画質のカメラとなっていた。また、4K表示のために増える発熱に対しても入念な対策がされており、2本のヒートパイプをフレームシャーシに接触させるなど、効率よく排熱する工夫もみられた。これは、Xperia Z4で熱ダレによる弊害が生じた反省によるもので、Xperia Z5でも入念に熱対策が図られている。

日本ではゴールドが発売されずブラックとクロームの2色展開となったが、そのカラーリングからクレジットカードを、クロームのほうは色々な意味でミラーマンを連想した方も多かったに違いないだろうw ユーザーはブラックカードプラチナカードを手にしたような気分に浸れること請け合いだが、それでもバリエーションにとっては10万オーバーになってしまうiPhone 6s Plusとは異なり現金価格が93,312円に抑えられていたことも見逃せない。

■日本賞
SHARP AQUOS K SHF32
(シャープ株式会社)
―高すぎる完成度を誇る唯一無二のVoLTE対応ガラホ

Shf32

維持費の安さから未だに根強いファンを抱えるフィーチャーフォンが危機に立たされている。これを打開すべく折りたたみ型スマートフォン、いわゆるガラホが開発されたが、その中でも格別に高い完成度を誇ったのがシャープのAQUOS K SHF32であった。ローエンド機の設計を活かすことでフィーチャーフォンの持ち味である安価な端末価格を実現した。フィーチャーフォン時代の技術の蓄積もあり、電池パックの大容量化や省電力化による電池持ちの改善にも挑んでいる。日本初のガラホにして完成度の高さが話題になった初代AQUOS K SHF31がVoLTEに対応した端末でもある。

VoLTE対応、おサイフケータイ対応、タッチパネルを疑似的に再現できるタッチクルーザーEX、LINEやtwitterなどのソーシャルメディア連携機能の重視、テザリング親機としても運用可能など、ガラホの需要に全方位で対応できる唯一の端末だった。かつてシャープはソフトバンク株式会社向けに納入していたAQUOS THE HYBRID SoftBank 007SHがとんでもないクソケータイだったため苦い経験を味わったのだが、これら2機種の開発によって汚名返上、名誉挽回することができた。

シャープはその後、SHF31/SHF32の開発経験からソフトバンク株式会社向けにAndroid 5.1.1で動作するAQUOSケータイ 501SH/504SHを納入することになる。

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