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2014年6月27日 (金)

バージョンアップはきっとカット?

2014年6月26日より、ソニーモバイルコミュニケーションズ株式会社が株式会社NTTドコモへ納入しているXperia Z1 SO-01Fと、Xperia Z1 Compactの日本版であるXperia Z1 f SO-02Fの2機種に対し、Android 4.4へのOSバージョンアップが実施されています。これによる主な改良点は以下の通り。

・ナビゲーションバーがXperiaホームで完全に透過するようになる
・カメラの画質改善、撮影サイズに16:9の15.5Mを追加
・ナビゲーションバーからスワイプすると検索のほかに「What's New」アプリが呼出可能に
・PlayStation Mobileに代わり、PS4との連携を見据えたPlayStationアプリをプリインストール
・通知トレイが仕様変更され、トグルが2本指スワイプで表示できるようになる
・電池が切れそうな時に最低限の機能だけ立ち上げられる緊急時長持ちモードに対応
・電源ボタン長押しでスクリーンショット、緊急時省電力モードへの切替が可能に
・Android 4.4における仕様変更でUnicodeにより絵文字へ対応
・専用アプリなしでWi-Fi Directによるワイヤレスプリントへ対応
・ステータスバーのカスタマイズが可能に
OpenGL ES 3.0により、さらに高品位なCGによるゲーミングに対応

バージョンアップはPCで行う方法と本体で行う方法があります。自宅にインターネット環境があり、かつWi-Fi接続ができる環境下でのバージョンアップが推奨されていますが、そのいずれもない場合はXiまたはUMTS網により所定の時間に自動的にパッケージをダウンロードします。Wi-Fi接続ではすぐにバージョンアップ出来ます。いかなる方法でも、ドコモminiUIMカードを挿入することをお忘れなく。

準備が整うと通知トレイにバージョンアップの準備が整った旨が表示されるので、あとは画面に従って操作してください。なお、Androidバージョンが「4.4.2」、ビルド番号が「14.3.B.0.288」になればバージョンアップ成功です。

詳しくは下記を参照してください。なお、本バージョンアップを適用してもSO-01F/SO-02FではVoLTEに対応できませんのであしからず。同じMSM8974AA、AB、ACでもVoLTEに対応できるロットとできないロットが混在しているそうです。

[株式会社NTTドコモより]
Xperia Z1 SO-01Fの製品アップデート情報
Xperia Z1 f SO-02Fの製品アップデート情報


[ソニーモバイルコミュニケーションズ株式会社より]
Xperia Z1 SO-01F [Android 4.4 OSバージョンアップ]
Xperia Z1 f SO-02F [Android 4.4 OSバージョンアップ]


このXperia Z1/Z1 fを皮切りに、NTTドコモとauからAndroid 4.4へのバージョンアップ対象機種が発表されました。対象となる端末は以下の通り。なお、下記は2014年6月26日現在のものですので、検証結果次第では対象機種が追加される可能性もあります。

[NTTドコモ]
Xperia Z SO-02E (4.1.2→4.2.2→4.4.2)
Xperia Z1 SO-01F (4.2.2→4.4.2)
Xperia Z1 f SO-02F (4.2.2→4.4.2)
AQUOS PHONE ZETA SH-01F (4.2.2→4.4.2)
ARROWS NX F-01F (4.2.2→4.4.2)
ARROWS Tab F-02F (4.2.2→4.4.2)
GALAXY S4 SC-04E (4.2.2→4.3→4.4.2)
GALAXY Note3 SC-01F (4.3→4.4.2)
GALAXY J SC-02F (4.3→4.4.2)

[au]
HTC J One HTL22 (4.1.2→4.2.2→4.4.2)
isai LGL22 (4.2.2→4.4.2)
Xperia Z1 SOL23 (4.2.2→4.4.2)
Xperia Z Ultra SOL24 (4.2.2→4.4.2)
GALAXY Note 3 SCL22 (4.3→4.4.2)

同じXperiaでも、Xperia A SO-04EXperia UL SOL22が当面見送りとなっています。いずれもオリジナルモデルであるXperia ZR(C5503)Xperia ZL(C6503)にはきちんとAndroid 4.4.2へのバージョンアップが配信されていますので、このタイミングでは残念ながら間に合わなかったようです。どちらも当時のAndroid機としてはかなりの売れ行きを見せたので、後出しでいいので是非ともバージョンアップをもう一度提供してもらいたいですね…。ソニー的には実働台数が少ないであろうXperia Z SO-02Eでまずは検証したい、ということでしょうか。

一方で、筆者が有力視していたXperia GX SO-04Dの再バージョンアップもオリジナルモデルであるXperia TXのAndroid 4.4.2へのバージョンアップが動作検証中ということもあり間に合わなかったのですが、ドコモとしてはNGとの裁決となりました。遅々として進まぬソニーモバイルによる動作検証にドコモが待ったをかけた恰好です。

よく「Android 4.4はRAM512MBでも動く」といわれていますが、これは必要最小限の構成にした場合の話であり、あれもこれもと専用アプリをねじ込む日本式のモデルデザインでは無理な話です。そもそもXperia TXの再バージョンアップは、実は北米で発売された兄弟機、Xperia Tユーザーの署名活動の結果からソニーモバイルが重い腰を上げたことでどうにかならぬかと熟慮を重ねることになったわけですし。

現時点ではドコモでは上記の9機種以外はバージョンアップを行わないと断言しています。これでは血も涙もありません。筆者を含めたおびただしい契約者が血の涙を流したのも事実です。返す返す、Xperia Aがミリオンセラーを突破していて、バージョンアップ後も特に目立った不具合を聞かなかったので、更なるバージョンアップが確実視されていたのですがねえ…。特に、2013年の春夏発売の日本メーカー機は不遇すぎます。

auのほうはグローバル端末を中心にバージョンアップを実施するようで、日本メーカーはほぼ全滅です。しかしながら、auからクビを切られていたと思っていたHTCですが、HTC J one HTL22がバージョンアップ対象になったことでなんとか首の皮一枚つながった感じです。この後、auからHTCの新機種が発表されることも示唆されていますので、明るい兆しが見えてきました。一方で専門誌のプッシュもあって売れ筋になったHTC J Butterfly HTL21は、端末自体の完成度の問題もあるでしょうがやっぱりバージョンアップしてもらいたかったですけれど。ドコモでは全滅に近かったLGも、isai LGL22売れ方がアレだったにもかかわらずかろうじてバージョンアップ対象機種に選定されています。

たとえ技術的に可能であってもバージョンアップが見送りとされた端末の多くはどうもART(Android Runtime)をランタイム環境とした際の挙動に難があったようです。Android 4.4の目玉とされているARTは今まで使われてきたDalvik VMとは排他的に使用可能ですが、アプリの実行速度が速まる一方で下手すれば電池消費が激しくなる諸刃の剣をはらんでいるランタイム環境といえます。なお、Google I/O 2014によれば、次期OSのAndroid L(仮)にてランタイム環境がARTへと完全に置き換えられることになっています。
ここまで来てお気付きかと思いますが、ソフトバンクモバイルのAndroid機に関してはバージョンアップの目途すら付いていません。シャープ、富士通、京セラしか現在も端末を納入しているメーカーがないことも拍車をかけていますし、取扱店でもどう泣いても売れないために在庫が売り切れた地点で入荷ストップをかけて展示品も店頭から撤去して、結局iPhoneへ集中する羽目になっています。ソフトバンクに関してはようやく6月26日から目玉プラン「スマ放題」の申し込みが始まったのですが、いろいろと迷走してるようで…。

P.S.
ドコモとauのサブ回線の機変についてはまた改めて更新したいと思います。
加えて、2014年6月27日にXperia Z2 SO-03FAQUOS ZETA SH-04Fに対して、VoLTE対応のバージョンアップが配信されることが確定しました。(参照)

■参考
[株式会社NTTドコモより]
Android(TM)4.4へのバージョンアップ予定製品について

[KDDI株式会社より]
Android 4.4へのOSアップデート予定製品について

[2014.06.28追記]
アテになるかどうかはさておき、2013年発売で当面Android 4.4へのバージョンアップ予定のない機種の今後の処遇をまとめてみました。全くもう、どのキャリアも端末を回線のおまけ扱いしているような気がして鼻持ちならないですね。

[Android 4.4へのバージョンアップ未定の機種はどうなる?]

まず、2012年発売の端末でAPQ8064搭載機種といえばLGのOptimus G L-01E/LGL21HTC J Butterfly HTL21、シャープのAQUOS PHONE ZETA SH-02E、NECカシオのDisney Mobile on docomo N-03Eがありました。Optimus Gに関しては韓国版でAndroid 4.4へのバージョンアップが提供されましたが、ドコモ版はグローバル版と同じくAndroid 4.1とどまり、au版はバージョンアップの機会すら与えられないまま1年半を経過してしまいました。その他の機種に関してもやはり、初期のクアッドコア機だったのでAndroid 4.1へのバージョンアップがやっとでした。一方、HTC J Butterflyは海外でもHTC Butterflyとして発売されましたが、そちらはなんとかAndroid 4.3までバージョンアップすることができています。

ここからが本題。果たして、お手持ちの機種はキットカットになれるのか? 筆者なりにその可能性を分析してみます。対象は2013年以降発売の機種です。

あくまでも筆者独自の予測ですので、過信は禁物です。

■Android 4.4へのバージョンアップの可能性が極めて高い機種
グローバルモデルまたは姉妹機種でバージョンアップの予定があるか、配信済みの機種が中心です。なお、対応する端末がある場合は括弧つきで右記します。

[NTTドコモ]
Xperia A SO-04E (Xperia ZR)

[au/KDDI]
Xperia UL SOL22 (Xperia ZL/SO-02E)

■Android 4.4へのバージョンアップの可能性が残されている機種
こちらもグローバルモデルまたは姉妹機種でバージョンアップ提供の予定があるか、配信済みの機種が中心です。なお、対応する端末がある場合は括弧つきで右記します。

[NTTドコモ]
ARROWS NX F-06E
Disney Moblile on docomo F-07E
Disney Mobile on docomo F-03F
Optimus G pro L-04E
LG G2 L-01F (CyanogenModによるカスタムROMでもバージョンアップ可)
ELUGA X P-02E
ELUGA P P-03E
AQUOS PHONE EX SH-02F (SH-01F)
Disney Mobile on docomo SH-05F (SH-01F)
Xperia Z Tablet SO-03E


[au/KDDI]
ARROWS Z FJL22 (F-01F/301F)
ARROWS Tab FJT21 (F-02F)
DIGNO M KYL22
LG G Flex LGL23
AQUOS PHONE SERIE SHL23 (SH-01F)
AQUOS PHONE SERIE mini SHL24 (SH-02F)


[ソフトバンクモバイル]
ARROWS A SoftBank 202F (F-06E)
ARROWS A SoftBank 301F (F-01F/FJL22)
AQUOS PHONE Xx SoftBank 302SH (SH-01F)
AQUOS PHONE Xx mini SoftBank 303SH (SH-02F)
Disney Mobile on SoftBank DM016SH (SH-01F/302SH)


■Android 4.4へのバージョンアップが提供されない機種
バージョンアップされることがないであろう根拠を型番に括弧つきで右記します。
(A)ハードウェアの仕様上の制約
(B)OSバージョンアップによりユーザーエクスペリエンスを損なう可能性がある
(C)メーカー側ではなくキャリア側の都合による計画的陳腐化などによる却下
(D)提供するとメーカーの企業体力が消耗するなど、経営戦略の都合
(E)そもそもメーカーがバージョンアップを提供する環境を整えていない

[NTTドコモ]
ARROWS X F-02E (B)
らくらくスマートフォン2 F-08E (E)
らくらくスマートフォン プレミアム F-09E (E)
Ascend D2 HW-03E (E)
Optimus it L-05E (C)
MEDIAS X N-04E (D)
MEDIAS W N-05E (A/D)
MEDIAS X N-06E (D)
AQUOS PHONE EX SH-04E (A)
スマートフォン for ジュニア SH-05E (E)
AQUOS PHONE ZETA SH-06E (A)
AQUOS PHONE si SH-07E (A)
AQUOS PAD SH-08E (A)
スマートフォン for ジュニア2 SH-03F (E)

[au/KDDI]
INFOBAR A01 HTX21 (C)
URBANO L01 KYY21 (E)
URBANO L02 KYY22 (E)
AQUOS PHONE SERIE SHL22 (A)

[ソフトバンクモバイル]
ARROWS A SoftBank 201F (C)
HONEY BEE SoftBank 201K (A/C)
DIGNO R SoftBank 202K (C/E)
AQUOS PHONE Xx SoftBank 203SH (A/C)
シンプルスマホ SoftBank 204SH (A/B/E)
AQUOS PHONE ss SoftBank 205SH (A/C)
AQUOS PHONE Xx SoftBank 206SH (A/C)
Disney Mobile on SoftBank DM015K (A/C)

[ワイモバイル]
ARROWS S EM01F (C)
STREAM X GL07S (E)
DIGNO DUAL2 WX10K (A/C/E)
AQUOS PHONE es WX04SH (A)
AQUOS PHONE ef WX05SH (A)

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コメント

>>パナ好きっこさん
富士通はともかく、シャープの2013年夏モデルまではROMのパーティション割りが特殊だったのでそこの問題があったのでしょう。ここには書かなかったですが、SDカードがぞんざいにされるリスクもあって却下にしたってこともありますから。

うーん、Z2は購入候補ですが、ちょっと当たり外れが激しい気がします。ZL2も検討中ではありますがね。それにZ1も手に入れねばならなくなってしまいましたし、後ほど私の葛藤を記事にします。

au 富士通とシャープのスマホが OS4.4に OSバージョンアップしない
のが 残念に 思いました(;゚д゚)

ソフトバンクとauのショップ お客さん 少ない(;゚д゚)

過去に 携帯ホッカイロスマホって 言われてた富士通スマホ  
F-01Fとか F-05Fとかの 新機種に なっても この暑い夏場
端末温度41℃の表示でも 温度警告が 表示されない(゜ω゜)
シャープスマホとソニーモバイルスマホ 温度警告表示されて
動作制限されますねぇ(・_・;)

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