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2014年4月

2014年4月24日 (木)

アク多す

シャープ株式会社は2014年4月24日のプレスリリースにてソフトバンクモバイル株式会社へ納入するスマートフォンの新機種、AQUOS Xx SoftBank 304SHの開発を発表しました。2014年5月1日に予約受付を開始し、5月下旬以降に発売されます。予約して6月8日まで購入しますと、Google Playのコンテンツが5,000円分購入できるプロモーションコードがもれなくもらえるキャンペーンもあります。

Sbm304sh

2013年冬モデルとして発売されたAQUOS PHONE Xx SoftBank 302SHのマイナーチェンジ版で、本体側面をアルミ製のメタルフレームとしたものです。また、工場出荷時にKitKatことAndroid 4.4を採用したメーカー製スマートフォンとしては日本で初めての発表となります。チップセットはクアルコムのLTEモデム統合型クアッドコアチップ、Snapdragon 801 MSM8974ABへ変更されています。302SHへ搭載されたSnapdragon 800 MSM8974と比べて少しだけクロックアップ耐性に強いチップとのことです(※)。それ以外の主なスペックはRAMが2GB、ROMが32GB(ユーザーエリアは約25GB)で、302SHとほぼ変わりありません。強いて言えば、ディスプレイが待望のIGZO液晶となったことです。302SHでは極小ベゼルのEDGEST技術が煮詰まっていなかったのか、S-CG Silicon液晶搭載でした。

Sbm304sh2

こうしてみますと、304SHはインパクトに欠ける機種と言えます。特に致命傷なのはRAMとバッテリー容量の少なさ。3GBのRAMと3,000mAh以上のバッテリーを積んだ機種がこれから発表される中で、304SHは2GBのRAMと容量2,600mAhのバッテリーとちょっと心もとないです。基本的にスマートフォンはカタログスペックよりもユーザーエクスペリエンスが評判の良さにつながるのですが、一般消費者はカタログスペックを見る傾向が強いのでもっと頑張ってほしかったです。

ここで注目すべき点はシャープのスマートフォンもAQUOSブランドとして展開されることになったこと。本来、AQUOSはシャープの映像プラットフォームのブランド名でしたが、スマートフォンでもフルセグ(地デジ)が視聴できるようになったことやファミリンク対応端末として振る舞えること、ネット動画に本体機能で対応できることから、ブランドが再定義されたのでしょう。そのため、これからは以下のようにAQUOSシリーズが展開されることになりました。

薄型テレビ本体: AQUOS
ブルーレイレコーダー: AQUOSブルーレイ
シアターシステム: AQUOSオーディオ
ドコモ向けスマートフォン: AQUOS ZETA/EX/si
au向けスマートフォン: AQUOS SERIE/SERIE mini
ソフトバンク向けスマートフォン: AQUOS Xx/Xx mini
タブレット: AQUOS PAD


もう1つ。これは筆者がtwitterのTLで少し前に把握していたことでしたが、ソフトバンクモバイルが2014年夏モデルの発表会開催を見送ったことが明らかになっています。故に、304SHは発売時期の関係上、便宜的に夏モデルとされるかもしれませんが、実際はその限りではない、ということのようです。おそらく、これからも新機種が出るとしたら、その都度プレスリリースに流して、全部出揃った地点でスペシャルサイトを開く方針ではないでしょうか。決して304SHだけが新機種と言い難いので、数機種が未発表のはずです。

・発表できる機種が少ない?
ドコモの新機種でも、一部を除きまともに使えないAndroidスマートフォンを乱発していた2011~12年冬春とは打って変わり、2013年は各社とも各シーズン1台に全力投球のスタンスを取っていました。そのため、NECやパナソニックが撤退した2013年秋冬モデルは品揃えに乏しい印象があります。

ソフトバンクはさらに少なく、2013年秋冬モデルとして発表された機種はスマートフォンに限ればSoftBank 302SH/303SH/301Fの3機種だけ。元々iPhoneを強力に推していただけに、ソフトバンクとしてはAndroidを積極的に売れる雰囲気ではなかったのでしょう。実際、ここ最近のソフトバンクでは売れたスマートフォンの9割がiPhone、という統計もあるほどです。集客をiPhoneに頼るあまり、ソフトバンクモバイルはAndroid陣営からいい目で見られていないようです。そのため、昔からの伝手を頼ってシャープ、富士通モバイル、京セラの3社のみが何とか納入を続けているのが現状です。

・孫社長、どうしちゃったの?
どうもきな臭いのが孫正義社長の動静です。ここ数日、表舞台から姿を消して雲隠れしているようです。さまざまな憶測が飛び交っており、いずれも過信は禁物ですが、

・買収した携帯電話キャリア、スプリント社の業績が低迷しており、テコ入れを図るために首脳陣との協議のため渡米中
・上記に加えT-Mobile US買収のため、ロビイスト活動に徹するべく北米を奔走中
・なんと、某国に狙われてしまい命の危機に繋がりかねない事態になっているため身動きが取れない

…という説が有力っぽいです。これで新機種発表会が開催できない理由は合点がいくでしょう。何らかの理由で身動きが取れないか、多忙を極めているために孫社長が登壇できないかのどちらかでしょうなあ。

さて、今回発表された304SHをはじめとして、最近発売されているスマートフォンはほとんど、バッテリー内蔵型になっています。一応、画面がフリーズしたり操作を受け付けなくなったときの対策はどの機種も用意されてはいますが、筆者はそれにいつ遭遇するかが不安で未だに電池内蔵のスマートフォンに及び腰になっています。どうしても電池が着脱できなければ不安なんだよなあ…。そこでどうするか…これは後ほど。

■参考
[ソフトバンクモバイル株式会社より]
メタルフレームに5.2インチIGZO搭載のスマートフォン
「AQUOS Xx 304SH」を開発


[シャープ株式会社より]
ソフトバンクモバイル株式会社向け
「AQUOS Xx(ダブルエックス) SoftBank 304SH」を製品化


[Impress Watchより]
ソフトバンク、2014年の夏モデル発表会は開催せず

2014年4月11日 (金)

Xi 2.0

まず、日本時間の2014年4月9日にWindows XPのサポートが終了したことをお伝えしなければなりません。後ほどコラムとして述べたいと思います。とはいえ、XP後期(2005年以降)のパソコンは辛うじてWindows 7/8がそのまま運用できるスペックになっています。また、UbuntuなどでLinuxマシンとして引き続き延命させることもお勧めしたいと思います。

さて本題。株式会社NTTドコモが新しい料金プランを発表しました。これに伴い、既存のXi料金プランは全て、2014年8月31日をもって申し込みを終了することになりました(※)。一方、FOMAの料金プランのみ存続されることになりました。これは夏に商用サービスを始めることになるVoLTE(Voice over LTE)を見据えたものとなっております。ドコモはLTEで全プランの料金体系変更という大鉈を振るうことになりました。2014年5月15日より申し込み予約が開始され、2014年6月1日より本格的に運用開始となります。

(※)それ以降も変更の申し出がない場合は既存プランのまま運用できます。また、以下の料金は全て消費税別です。

■基本料金
タイプXi(にねん)に代わり、音声契約はカケホーダイプラン(以下、カケホ)として提供されることになりました。今までXiにて提供していたドコモ携帯同士の定額通話プランがついに基本料金プランとして出世したことになります。データ契約はデータプラン(以下、データ)として、スマートフォン・タブレット向けとドングル・ルーター向けの2本立てになります。通信モジュール向け契約はデバイスプラスとして提供されることになりました。

それぞれの料金は以下の通り(税別)。デバイスプラスを除き、2年縛りがない場合は1,500円増しになります。なお、デバイスプラスは単体で契約することができません。カケホやデータに付随して契約する形を採ります。

カケホ・スマホタブ: 2,700円
カケホ・ケータイ: 2,200円
データ・スマホタブ: 1,700円
データ・ルーター: 1,200円
デバイスプラス: 300円、500円、1,000円

※デバイスプラスの1,000円プランは500円プランの縛りなし版

大きなポイントとして、カケホで国内同士の通話が完全に定額になったことが挙げられるでしょう。後ほどソフトバンクの新料金プランと比較することにしますが、定額対象の通話時間制限も通話回数制限もなく、本当に定額です。但し、海外への発信やナビダイヤル、テレドーム、テレゴングなどはその対象外になります。一方で、電話をほとんどしない人にとっては損をするプランともいえます。

■定額データプラン
ISP契約(iモード、spモード、mopera U)がある場合、Xiでは0.6円/KB(1,024Bytes)、FOMAでは0.08円/パケット(128Byte)の従量制になります。一方、長年パケ・ホーダイ(パケホ)として提供されたパケット定額プランは個人向けのデータSパック/Mパックとなり、パケホとしての提供は2004年のFOMA携帯への提供以来、事実上10年で幕を閉じることになりました。これにより、スマートフォンやタブレットと、データ端末向けに分かれていた定額データプランを統一することができたのは注目に値するでしょう。もっとも、Xiではデータ契約でもスマートフォンやタブレットが使用可能になっていたので、必然の回帰と言えるかもしれません。

一方で、ファミリー割引(ファミ割)を組んでいるとシェアパックが利用可能になります。パケット通信量の分配に関係なく10回線までで一定通信量まで定額で利用可能、というものです。一応、同一名義でファミ割を組んでいるという複数台持ちでも適用可能になっています。適用条件は要相談ですが、親回線は所持している回線で最も利用期間が長いものとなります。

なお、通信量制限に達すると、デフォルトでは128kbpsへ帯域制限されるリミットモードになりますが、1GBあたり1,000円単位で累積していく従量制プランに移行するスピードモードにすることも可能です。また、1,000円上乗せして1GBずつ通信量を増やしていく1GB追加オプションも選択可能です。従来と比べると、通信量超過後の従量課金が少しゆるくなっています。現行プランでは2GBあたり2,500円で、新プランに移行したほうが1GBあたり250円お得になります。

これを踏まえて、定額データプランをまとめてみましょう。通信量シェアには別途、月額500円のシェアオプションが必須です。

・基本定額プラン
※同一名義回線間で通信量シェアが可能。
データSパック: 3,500円/2GB
データMパック: 5,000円/5GB


・シェアパック
※これを包括して契約した際はシェアグループと呼び、自動的にシェアオプションとデータSパックが契約されます。但し、データSパックはシェアグループから離脱した際の高額請求を防ぐための保険として適用されているため、そこを離れない限り課金されることはありません。
シェアパック10: 9,500円/10GB
シェアパック15: 12,500円/15GB
シェアパック20: 16,000円/20GB
シェアパック30: 22,500円/30GB


・らくらくスマートフォン専用プラン
らくらくパック: 2,000円/200MB

1人で使うことが前提のデータSパック/Mパックだと、パケット代が割高になってしまいます。しかし、スマートフォン2台持ち、またはスマートフォンとタブレットを併せ持っているユーザーがシェアパック10に移行すると、事実上Xiパケホフラット(7GB上限)+Xiパケホライト(3GB上限)の組み合わせと比して400円割安にすることができます。実は、データ定額プランにはプレミアクラブのステージに応じて一定額が割り引かれるずっとドコモ割が適用可能になっています。つまり、長く使えば使うほどデータ料金が割安になっていきます。

■まとめ
このドコモの料金体系の刷新は前述の通りVoLTEへの備えだけでなく、spモードによってiモードから15年後に迎えたモバイル通信の新たなるパラダイムシフトに対応するためのもの、と筆者はとらえています。一方で、ずっとドコモ割にみられるような長期ユーザー優遇と、シェアパックにみられる一括請求を応用した料金の仕組みを根本から変化させたことには賛否が分かれそうです。

ずっとドコモ割は一言でいえば長くドコモを使うべきだ、というドコモの公式見解です。確かにこのごろのドコモは料金体系の複雑さで長期ユーザーから、端末の品質問題や低いUX(ユーザーエクスペリエンス)により若年層から嫌気されて番ポ(MNP)転出超過状態や純減傾向が長らく続いていました。以前からドコモはプレミアクラブなどで長期契約者を優遇するなど、何とかして契約を永らえさせたいとしている様子がうかがえます。

シェアパックやシェアオプションも、寝かせ回線を何とかして活用させたいというドコモの思惑があります。これも賛否両論ですが、筆者としてはこれでようやくサブ回線の使い道が見えそうなのでむしろ歓迎したいと思います。現在、サブ回線はXiパケホダブルにして事実上寝かせてありますが、いずれ適用可能であればシェアパック10などで本格的に運用してみたい、と思っています。

これを踏まえますと、ドコモは短期解約をさせないための策を時間をかけて練っていたことがうかがい知れます。その反面、こうしたプランの策定は番ポによる集客に事実上とどめをさすものになることでしょう。確かにこの頃は旧機種の不良在庫やだぶついてきたiPhone 5cの処分のため、キャッシュバックなど特典てんこ盛りでこれらを投げ売りしていました。しかし、これは業界を疲弊させたと同時に総務省を辟易させたのも事実で、如何にしてフェアプレイで市場に挑むのか、それに対するドコモらしい回答ではないかと思います。

先に申した通り、ソフトバンクの新料金プランとの違いを後ほど追記したいと思います。

■参考(NTTドコモより)

新たな料金プランおよび割引サービスを提供開始
※ここでは紹介しなかった、法人向け新料金プランに関する説明もあります。

新料金プラン 「カケホーダイ&パケあえる」
※簡単な料金シミュレーションもこちらでできます。

現行のXi料金プラン / FOMA料金プラン
※一定のフィーチャーフォン需要があるという理由から、前述の通りFOMA料金プランは存続が決まりました。一方で、2014年8月31日を以て現行のXi料金プランは申し込みが終了となります。

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