« 筆者の選ぶクソケータイ・オブ・ザ・イヤー2013 | トップページ | 筆者の選ぶケータイ・オブ・ザ・イヤー2013 (番外編) »

2013年12月29日 (日)

筆者の選ぶケータイメーカー・オブ・ザ・イヤー2013

いよいよ、筆者の選ぶケータイ・オブ・ザ・イヤー2013のメーカー部門を発表したいと思います。ここまでを振り返ってみますと、

・大賞: SONY Xperia A SO-04E / Xperia UL SOL22
・特別賞: LG Google Nexus 5 / EM01L
・タブレット部門大賞: ASUSTeK Google Nexus 7 (2013)
・クソケータイ・オブ・ザ・イヤー2013: FUJITSU ARROWS X F-02E
・クソタブレット・オブ・ザ・イヤー2013: YAMADA EveryPad


でした。さて、今年はどのメーカーが大賞に輝くことになるでしょうか?

[選評]
■大賞: ソニーモバイルコミュニケーションズ株式会社
―ソニーグループの総合力をスマートフォンに凝縮


今年も大賞に輝いたのはソニーモバイルコミュニケーションズ株式会社。世界中に開発機能を残しつつも、本社機能を日本に移した最初の1年となりました。これで名実ともに日本メーカーになったとみなす方々はいますが、筆者はまだまだ開発機能が海外に分散されて残されていることを考慮してあくまでも未だグローバルメーカーであるとの見解を崩していません。

コードネーム的にいえば昨年は新幹線の乗り換えでしたが、今年は一部を除き温泉巡りでした。以下に、コードネームの由来になった温泉とともに2013年に発表した端末を発表します。岡山から長々と湯けむりを求めてたどり着いたのは大阪でした。

・由加温泉(岡山県): Xperia Z SO-02E
・道後温泉(愛媛県): Xperia ZR/Xperia A SO-04E
・峩々温泉(宮城県): Xperia UL SOL22
・穂波温泉(長野県): Xperia Z1 SO-01F/SOL23
・天見温泉(大阪府): Xperia Z1S / Xperia Z1f SO-02F

Xperia Tablet Z / SO-03EのコードネームはPollux、Xperia ULのベース端末Xperia ZLのコードネームはOdinであった。

昨年はXperia VがベースになったXperia AX SO-01E / Xperia VL SOL21の発売までLTE統合型チップMSM8960の確保が難しく、Xperia GX SO-04Dの販売が安定した頃には既に型落ちし、Xperia SX SO-05Dはその小ささから大人気機種だったためにすぐに販売終了する憂き目にあっていました。その反省から、今年発売の機種に関してはまず、モデムチップを外付けにすることで比較的調達のしやすいクアッドコアチップ、APQ8064を採用する方針になりました。

こうしてまず発売されたXperia Z新生ソニーモバイルのアピールにはふさわしい端末でした。日本版のSO-02Eも60万台以上を売り上げる大ヒットになりましたが、グラスファイバー樹脂製のシャーシに回路を装着し、両面ガラスを貼り付ける筺体設計の関係上、外装交換ができなかったことが不幸でした。そのために外装交換は本体交換扱いになり、売れすぎていたこともありリフレッシュ品不足を起こしてしまうほどでした。このXperia Zが後のシリーズのアイデンティティの礎となりました。

その次に発表したXperia A SO-04Eは見事にドコモのツートップに選ばれ、発売から1ヶ月もしないうちにハーフミリオンを、3ヶ月もしないうちにミリオンセラーを突破したAndroid界隈ではかつてないベストセラー機種になりました。その要因として

・多くのメーカーが大型化に走るなかでちょうどよいサイズにしたこと
・それでいてクアッドコア、100M通信対応など破綻ないスペックにしたこと
・カメラ、映像、音楽など、ソニーが得意なエンターテインメントに関する機能が強力
・ドコモによる長期利用者優遇による大幅値下げ

などが挙げられます。Xperia Aの陰に隠れた感もありましたが、Xperia UL SOL22もXperia Zの兄弟機種として一定の成果を収めていました。Xperia ULは今年の機種では貴重になったバッテリー取り外し可能な5.0型フルハイビジョン液晶搭載のスマートフォンで、パフォーマンスもXperia Z譲りといえる良好なものでした。

・3ヶ月でミリオンセラーを超えた
初音ミクとのコラボモデルが発売された
・発売前からAndroid 4.2へのバージョンアップを示唆し、
公約通り2013年9月3日に実施開始という、キャリア発売のAndroid端末としては異例のバージョンアップ対応

凄まじいエピソードを残して話題になったXperia Aの勢いに乗りながら、Xperia Zの後継機、Xperia Z1 SO-01F / SOL23Xperia Z1f SO-02Fも発売されました。これらはXperia Zからさらに進化してアンテナを兼ねた削りだしアルミシャーシを採用。最先端のLTEモデム統合型チップ、Snapdragon 800 MSM8974と1/2.3型20メガピクセルCMOSセンサーを搭載した凄まじいスペックの機種でした。もちろん、Xperia人気は健在で、ドコモとauでは「iPhone以外にはXperiaしか売れてない」といわれるほどの好調な売れ行きを見せていました。

2014年に入り、穂波温泉と同じく長野県にある戸狩温泉がコードネームの由来のXperia Z Ultraが、そしてSiriusのコードネームで発表が予定されている次期Xperia Zシリーズの発売が控えています。今年後半に入りようやく周回遅れを脱したソニーモバイルが日本市場でどれだけ存在感を維持できるかに期待したいところです。

[次点]
■日本賞: 富士通株式会社 / 富士通モバイルコミュニケーションズ株式会社
―過去の失敗から得たことはとても大きかった


発売機種
・ARROWS X F-02E
・ARROWS NX F-06E
・Disney Mobile on docomo F-07E
・らくらくスマートフォン2 F-08E
・らくらくスマートフォン プレミアム F-09E
・ARROWS NX F-01F
・ARROWS Tab F-02F
・Disney Mobile on docomo F-03F
・ARROWS Z FJL22
・ARROWS Tab FJT21
・ARROWS A SoftBank 201F / ARROWS S EM01F
・ARROWS A SoftBank 202F
・ARROWS A SoftBank 301F


今までミドルレンジ機種でしか採用していなかったSnapdragonをフラッグシップ機でも採用することになった新生ARROWS。日本の技術で開発されたLTEモデムチップを採用する方針から一転、現実路線に転じたことで可能になった。また、製品開発にあたり消費者の声に真摯に耳を傾けてきたその姿勢も評価すべきだろう。

商業的に成功したかはともかく、ドコモでもARROWSは過去の悪評を覆すほどの高すぎる完成度で「最初からこの出来だったら…」という声もあったほど。ARROWS Z FJL22に採用されたLTEとWi-Fiの同時通信機能はISW13Fで実現したWiMAXと3Gの同時通信が形を変えて応用されたものだった。

続いては、クソケータイメーカー・オブ・ザ・イヤー2013です。

[選評]
■大賞: HTC Corporation
―ひたすら玄人御用達。キャリアに翻弄された結果がごらんの有り様だよ!


なかなかキャリアとそりが合わずドコモやソフトバンクともうまく関係がいかなかったHTC。その中で、2011年から発売されたHTC EVOシリーズ以降、ようやくauに安住の地を設けましたが…。その後も端末を出してはひたすら玄人にしか売れないの繰り返しでした。今年発売した機種はINFOBAR A02 HTX21HTC J one HTL22の2機種でした。

HTCのスマートフォンの特徴として、HTC Senseと呼ばれるユーザーインターフェイスがあります。このSenseは新機種の発表やバージョンアップとともにがらりと形を変えています。特にHTC EVO 3D ISW12HTのAndroid 4.0へのバージョンアップではISW13HT相当に変化する大きな様変わりを見せていました。そのHTC J ISW13HT以降ではJapan(日本)の「J」と付いていた通り、日本向けのローカライズに力を注いでいました。

その中で、HTC J Butterfly HTL21はその後のスマートフォンの方向性にも大きく影響を与えた機種になり、昨年の本家大元のケータイ・オブ・ザ・イヤー2012に輝いた機種でした。しかし、完成度でいえば当時の同じAPQ8064搭載機種、Optimus G L-01E / LGL21AQUOS PHONE ZETA SH-02Eにも劣るもので、不具合や端子カバーの脱落など全体的な粗が目立ったものです。5.0型フルハイビジョン液晶の搭載はAndroid 4.1以降でなければ実現できなかったため、かなり無理をしていたのだろうと推察できます。

こうして迎えた2013年。HTCにとって実にガタガタな1年でした。シャープに代わって開発を担当したINFOBAR A02 HTX21は市場の読み違いで早期に販売が終了してしまい、ロクに根強い需要に応えられませんでした。その後に発売されたHTC J one HTL22は画面サイズを小型化させながらフルハイビジョン対応、前面ステレオスピーカー、メタルボディの採用などが大きなポイントでしたが…。

またしても大きく変わったUIに防水仕様でなかったこと、高感度撮影のための4メガピクセルカメラなどがとことん日本市場の傾向に迎合しないものとなってしまいました。カメラの色合いが変になることがあったり、通話不良を起こしたりするロットもあり、HTCの品質管理もガタガタでした。

2013年の夏商戦では本来、XperiaとHTCのツートップ戦略をとりたかったKDDIでしたが、皮肉なことに商業的にはXperiaとシャープのツートップになってしまいました。その結果、KDDIではHTCを切り捨ててLGと組む方針になってしまいました。

玄人向けの端末ばかりなのに幅広く売ろうとことごとくキャリアの戦略に翻弄された結果が不幸だったということで、筆者はクソケータイメーカー・オブ・ザ・イヤー2013HTCを選出させていただきました。そのHTCですが、2014年は5年ぶりにドコモに戻ることが噂されています。果たして、仮にそうであればHTCは新天地で成功できるのでしょうか…。

[次点]
■グローバル賞: Samsung Electronics Co., Ltd.
―新鮮味に欠ける機種展開


発表機種
・GALAXY S4 SC-04E
・GALAXY Note 3 SC-01F / SCL22
・GALAXY J SC-02F


2012年のベストセラー機種だったGALAXY S III SC-06Dの後継機、GALAXY S4 SC-04Eはドコモのツートップに選ばれるも、Xperia人気の前にひれ伏してしまう結果になってしまった。昨年までのように突出したスペックや斬新なコンセプトの機種がなかなか現れず、タブレットやbig. LITTLEによりオクタコアを実現したExynos 5搭載機種もなかなか日本市場に投入できず、ローカライズモデルとして発表されたGALAXY J SC-02Fも決して日本市場のニーズには合わず、多くのGALAXYユーザーから開発力の低下が嘆かれた。

« 筆者の選ぶクソケータイ・オブ・ザ・イヤー2013 | トップページ | 筆者の選ぶケータイ・オブ・ザ・イヤー2013 (番外編) »

携帯・デジカメ」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1429845/54404069

この記事へのトラックバック一覧です: 筆者の選ぶケータイメーカー・オブ・ザ・イヤー2013:

« 筆者の選ぶクソケータイ・オブ・ザ・イヤー2013 | トップページ | 筆者の選ぶケータイ・オブ・ザ・イヤー2013 (番外編) »

Other Accounts

2017年3月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

最近のトラックバック

無料ブログはココログ