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2013年12月31日 (火)

筆者の選ぶケータイ・オブ・ザ・イヤー2013 (番外編)

さて、筆者の選ぶケータイ・オブ・ザ・イヤー2013も佳境を迎えました。趣向を変えて印象に残った端末たちを紹介したいと思います。

■NEC MEDIAS W N-05E (NECカシオ モバイルコミュニケーションズ株式会社)
―撤退目前、一か八かの賭けに出た個性派

N05e

とうとう、スマートフォン市場からリタイアを表明してしまったかつての携帯電話の雄、NEC。しかし、その前に2つ折りの意欲的な端末を出していました。それがMEDIAS W N-05Eでした。ある意味「折りたたみのN」やMEDIASを象徴する機種でした。

まず、この機種は折りたたむと外側が液晶画面になるよう設計されています。「逆でしょ?」という方もいるかと思います。しかし、これは閉じたときにスマートフォンとして、開いたときはタブレットとして使えるようにした設計でした。本体はほっそりとしたデザインで重量級にならないよう配慮されていました。これにはMEDIASが本来得意としていた、薄型ハイスペック志向が影響しています。

N05e2

開いた状態ではこのように、960×540pixelsの画面が2つつながった、960×1,080pixelsのタブレット状の画面になります。Androidはマルチタスクに対応しているので、この状態にすると非常に自由度が高くなっていました。具体的には…

・ネットを見ながらメールを打つ
・カメラが内側に来るので自分撮りできる
・横にしてフルキーボードで快適に文字入力

…などなど。この折りたたみ画面は意外なところでも役に立ちました。なんと、本体そのものをスマホスタンドに見立てて少し開いて机に置くことで、YouTubeやdビデオなど動画を手で持たずに楽しめるようになっていました。

スペックも過不足なく、Android 4.1に対応、チップセットはMSM8960(デュアルコア1.5GHz)、1GBのRAM、16GBのROM、バッテリー容量は2,100mAhと実用上問題ありませんでした。日本独自機能や防水への対応はほとんど対応していませんでしたが、そのストイックさに惹かれていった人も少なからずいました。

N05e3

この機種は2013年に「ドイツのグッドデザイン賞」と呼ばれるレッドドットデザイン賞のプロダクトデザイン部門賞を受賞しました。それだけに、NECのスマートフォン撤退で後継機への望みが潰えてしまったのが残念です…。

なお、スマートフォン撤退後のNECカシオは大幅に企業規模を縮小しながら経営再編を進め、NECの完全子会社になりました。来年は大幅に減資される予定です。噂によれば、その後はNEC本体やNECグループへ転属になったり、残ってアフターサービスに専念したり、海外の某社に引き抜かれたりした社員がいたそうです。Androidタブレット事業は継続するとのことでしたが、未だに連想集団の中華パッドみたいなもののバッジエンジニアリング品しか出していません。自社開発の次期MEDIAS Tabが出ることを祈りたいと思います。

■KYOCERA DIGNO R SoftBank 202K (京セラ株式会社)
―小さなボディに秘めた大きなポテンシャル

Sbm202k

今年は大型の端末が勢ぞろいした中で、100gを切る軽さが話題になったのがこのDIGNO R SoftBank 202Kでした。京セラはウィルコムとの縁もあってソフトバンクに2011年から参入しており、その中でHONEY BEEシリーズなど個性的なスマートフォンを出してきましたが、これがソフトバンク初となるDIGNOシリーズでした。AXGP方式の高速通信、SoftBank 4Gに対応しています。この軽量化は様々なブレイクスルーが結実した結果でした。

Sbm202k2

部品の配置や狭小ベゼル化、そしてスマートソニックレシーバーの搭載、バッテリーの筺体との一体成型…などで、94gもの軽さを実現。昨年発売していたXperia SX SO-05D95gをさらに1g下回りました。性能面でも十分実用的で、4.3型のHD液晶、1.5GHzのデュアルコアチップMSM8960、RAM1.5GB(約1,536MB)、ROM16GB、そしてMSM8960搭載機種では珍しくAndroid 4.2に対応していました。その一方、ワンセグはヘッドホン接続で視聴可能になる、外部メモリーは外付けのメモリーカードアダプターが必要など、小型化のために犠牲にされた点もありました。しかしながら当時の上位機種に負けず劣らないパフォーマンスを実現していました。

■SONY Xperia Z1f SO-02F (ソニーモバイルコミュニケーションズ株式会社)
■SHARP AQUOS PHONE si SH-07E (シャープ株式会社)
―より小さく、よりハイスペックに。

フラッグシップ機からパフォーマンスを落とすことなく小型化を実現してしまった快作といえる機種たちです。やはり今年もソニーモバイルとシャープから発売されていました。

So02f

[写真はSO-02F]
まず、ソニーモバイルのXperia Z1f SO-02Fは2014年に新年早々、Xperia Z1 Compactとして海外で発売される端末の日本版です。つまり、日本で発売されたこのXperia Z1fがXperia Z1 Compactの世界デビュー機となります。筆者がケータイ・オブ・ザ・イヤー2013大賞に選出したXperia A SO-04Eも同じで、Xperia ZRに先行して2013年5月17日に日本で世界デビューを果たしていました。何をトチったのかドコモがXperia Z1 SO-01Fを差し置いておすすめ機種に間違えてチョイスしてしまいましたが、Xperia Z1に負けない高性能ぶりです。

Xperia Z1と比べて赤外線通信やフルセグ、ROMが16GBに、バッテリーが2,300mAhと減量、4.3型HD液晶など大きさゆえのスペックダウンはありましたがZ1譲りのハイスペックは健在です。チップセットはクアルコム初のLTEモデム統合型クアッドコアチップSnapdragon 800 MSM8974(2.2GHz)ですし、カメラも1/2.3型20メガピクセル裏面照射型CMOSセンサーとF2.0の明るいレンズ、画像エンジンBIONZを搭載しています。ユニークなところでは有効にした後にいったんスリープ状態にし、ロック解除を行うことでタッチパネルの感度を変えて手袋をはめた状態でも楽に操作できる手袋モードを採用していました。

Sh07e

[写真はSH-07E]
一方、AQUOS PHONE si SH-07EAQUOS PHONE ZETA SH-06Eの姉妹機種ですが、スペックを落とすことなく小型化を実現していました。超狭小ベゼルを採用することで4.3型HD液晶を採用しながらこの小ささを実現しました。SH-06Eと同じくクアッドコアチップ、Snapdragon 600 APQ8064T(1.7GHz)を採用しています。性能的にもSH-06E譲りの良好なパフォーマンスを誇っており、SH-06Eと異なり電池パック(容量は2,100mAh)をユーザーが着脱できる点も評価に値するものでした。なお、IGZO液晶ではありませんがS-CG Sillicon液晶を搭載しており、液晶側にも電池持ちを良くする工夫がなされていました。

■SHARP AQUOS PHONE es WX04SH (シャープ株式会社)
―LTE全盛期でも3GもPHSも捨てたもんじゃない

Wx04sh

LTE全盛期の中、突如誕生した3G+PHSデュアル端末。本体そのものはAQUOS PHONE ss SoftBank 205SHの兄弟機で、チップセットがMSM8960からMSM8260Aへ、対応ネットワークがUMTSとAXGPからUMTSとPHSに置き換わったこと以外はほとんど同じでした。ウィルコムではPHSデュアル端末として、その他にもAXGPに対応したDIGNO DUAL 2 WX10Kを発売していました。スペック的には205SHよりも若干落ちていますが、基本性能はほぼ変わりありません。

Wx04sh2

この機種もAndroidスマートフォンでおなじみのテザリングに対応していますが、この機種は珍しく、なんとPHSのデータ通信で行うようになっています。つまり、普段はスマートフォンとしてソフトバンクのUMTSネットワークにつなぎ、テザリングを行う際はウィルコムのPHSで、ということです。なお、PHSデータ通信の特徴として、帯域制限の影響を受けないというものがありました。前述のWX10KではPHSはあくまでも通話専用で、テザリングをAXGP/UMTSで行っていたのと対照的でした。普段使うにも、携帯とPHSのどちらをメインにするかを選べるようになっていました。

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