« ゼリー豆祭りの裏で… | トップページ | 今年も懲りず… »

2013年12月 8日 (日)

筆者の選ぶケータイ・オブ・ザ・イヤー2013外伝 (第1回)

筆者の選ぶケータイ・オブ・ザ・イヤー2013外伝
EPISODE I: My First Mobile

予告通り、思い出に残った携帯電話を紹介するケータイ・オブ・ザ・イヤー外伝をお送りしたいと思います。まずは、筆者が初めて使った携帯電話を紹介しないわけにはいきませんね。

■デジタル・ムーバ N503i HYPER (日本電気株式会社)
―21世紀最初の「全部入り」

N503i


もう、これは説明不要の名機だと思います。なんといっても、折りたたみ型端末が21世紀の携帯電話のデファクトスタンダードになるきっかけになったためです。筆者が高校に入学した当時、これを持っていた同級生が多かったほどでしたね。

昔からNECはドコモの契約者の中で「折りたたみのN」で通っていたほど折りたたみ型端末のパイオニア的存在でした。本来、折りたたみ型はスピーカーと受話口がしっかりと耳元と口元にフィットすることがメリットでした。しかし、それが大きく変わったのが1999年。NTTドコモはiモードをスタートします。これにより、画面の大型化に有利な折りたたみ型端末の人気が高まっていくことになり、iモード端末の中でもNの人気が突出し始めることになります。

そして2000年、ドコモはiモード開始までの主力シリーズだった2シリーズも、209iシリーズでついにiモードに対応させます。今まで2シリーズでストレート型と折りたたみ型を用意していたNECはとうとう、N209iの発売で折りたたみ型に一本化することになりました。当時の直接のライバルだったパナソニックも後出しでP209iSを発表して対抗するほどでした。沖縄サミットのオフィシャル携帯電話にN502itが選ばれるなど、当時のNECは折りたたみ旋風に気を良くしていた節がありました。

2001年、当時のiモードのフラッグシップを担っていた5シリーズの503iシリーズが発表されました。16和音の着メロやiアプリへの対応が大きなセールスポイントでした。特にiアプリは主にゲーム用として使われることが多く、携帯電話のコンテンツビジネスに大きな変革をもたらすことになりました。中でもN503iは筆者に鮮烈な印象を残したものです。背面にはiモードのイルミネーションだけ。これがデザインアクセントになっていて、非常にスタイリッシュなデザインでした。

機能的にも当時としては先進的でした。画面解像度が160×120pixelsだったため、VGA画像の縦横のサイズを1/4にするだけで待受画面に出来たのです。当時では珍しいJPEG画像表示にも対応していた端末でした。また、ヤマハの16和音のFM音源も高品質で、「ポケメロJOYSOUND」でサルのように高音質メロディを聞いていたいい思い出があります。

メニュー画面も使いやすくまとめられており、まずメニューキーを押下すると良く使う6つの機能が出てきます。筆者はそこからテンキー入力でメニュー設定を直接呼び出して設定メニューを開いていました。待受画面に自分の好きな機能を登録して、そこから直接サイトを呼び出したりアプリを立ち上げるなんてことも可能でした。操作性は若干癖がありましたが、おおむね良好でした。

しかし難点がないわけではありません。日本語入力はまだ発展途上で、予測変換すらついていません。すでに三菱電機がATOKを、ソニーがPOBoxを採用していたのとは対照的でした。また、TFD液晶搭載だったため、とにかく晴天時は画面が見づらくなったものです。それに当時のmovaはいわゆるハーフレート化により通話音質も決していいものとはいえませんでした。今のauの音声通話も相応に音質が悪いですが、それよりもさらに悪かったと思います。

さて、ここからは2001年当時の携帯事情について少し説明したいと思います。今とは違って、個人情報や信用情報に大らかだった世の中だったので、売る側も敷居が低く携帯が欲しければどこでも手に入る、そんな時代でした。その中で筆者は念のため、当時のデンコードーで開通させていました。

当時の携帯電話のお値段ですが、ドコモだけが新規契約で約3万円、機種変更は現在の機種の利用期間に応じて変動する方式でした。他社は本当に新規0円で、機種変更でも長く使っていたら1万円いくかいかないかとか、かなり安い部類でした。もちろん一括払いです。今のような2年縛りもなく、「いちねん割引」により、利用年数に応じて徐々に安くなっていく1年縛りを採用していました。違約金は3,150円で、某社のような解約の際に2万円とかいう法外な違約金を求められることもありませんでした。こうしてみると当時の携帯屋はは実にいい商売の仕方でしたね。

最初はプランAで利用していました。これはNTTドコモ発足当時からあった料金プランで月々4,725円かかり、630円の無料通信分が付いているものでした。しかし、筆者は主にiモードで利用していたためすぐに無料通信分を使いきってしまったため、月々4,305円で1,365円の無料通信分のつくおはなしプラスMへほどなく変更してしまいました。そのあと、料金繰越システムが導入された際はこれが大きくプラスに働いていました。

当時は基本セットに卓上ホルダー(N007)ACアダプター(N003)が付いていました。今とは違い、メーカーごとに電源アダプターのコネクター形状が違ったため、わざわざメーカー純正品を買わなければならなかったのです。当時の電源アダプターは何があっても壊れることがなかったです。

結局、筆者は2005年までN503iでやり過ごすことになりました。そのためか、その間はパケ死とは無縁でしたね。もし高機能化していったmova端末にしていたら家計が傾いていたと思います…。というのも当時、なかなか携帯電話を買い替えることがままならなかったためです。というわけで、結果的に筆者としてはN503iがmovaとしては孤高の存在となることになりました。

そして2005年。大学に入学する際にFOMAへの契約変更でデュアルネットワークの紐付け機として第一線から退くことになり、2008年にドコモショップで廃棄するまで使っていました。続いては、そのFOMAに契約変更した当時に買った端末についてです。

[My First FOMA]

■FOMA SH901iC (シャープ株式会社)
―やっぱり目の付けどころがシャープだった

Sh901ic


2005年。一浪後、大学に入学するということで携帯電話を一新することにしました。その当時、FOMAでは901iシリーズが発売されており、パケ・ホーダイが提供されたことで当時問題になっていたパケ死からも解放される、と。実は筆者が携帯電話を持った当時から横手市ではFOMAのエリア内でしたが、当時は電波と端末の双方に問題があり思いとどまったため、本格的に考え始めたのは2004年。N900iがデザイン的に、SH900iが機能的に好みでしたが、ちょっと物足りないという感じでしたね。

当時は三菱電機、富士通、NEC、パナソニック、シャープから901iシリーズが発売されていましたが、最後までF901iCと悩んだ末、SH901iCを選ぶことになりました。まるでフェラーリのスポーツカーのような美しいカラーリングだったカーディナルレッドにしました。ポイント云々の割引を適用した結果、本来は3万円台だったのが2万円でお釣りができる程度で手に入れることが出来ました。

この機種ですが、SH901iSと並び901iシリーズで貴重なRTOSで動作する端末でした。そのために全体的にサクサクとした動作で快適でした。しかし、それが災いして当時のシャープの技術力ではマルチタスクまで手が回らなかったようで、かろうじて「アシスタントビュー」として搭載されていました。カメラとしてもポテンシャルが高く、ノイズが多いながらも当時の携帯電話にしては良好な画質でした。さすがはカメラ付携帯の先駆者、シャープさまさまです。

しかし、850mAhもの大容量バッテリーを搭載しておきながら勢いよく段減りしてしまうのが難点でしたね…。さらに、この大きさで148gと重量級だった点も残念です。これは一長一短でしたが、着メロの音源が64和音のPCM音源になってしまったので、若干線の細い音色になってしまった印象はぬぐえませんでした。

Sh901ic2


当時は少なかった本格的な2軸ヒンジ端末で、それまでにP505iS、P506iC、F900iT、P900iV、W21SAなどといった前例がありましたがヒットには至っていませんでした。この機種の大ヒットでその後の多くの携帯電話でも2軸ヒンジが採用されるきっかけとなったといえます。まだまだ2軸回転型端末の利用スタイルが定まっていなかったのか、シャープでは画面を表にした際のスタイルを「ビューアスタイル」と呼んでおり、画面側にも主だった操作ボタンを搭載していました。これで閉じたままiモードやメールが読めるのがよかったですね。SH902iでも踏襲されましたが、ボタン数の削減で使いやすいとは言えなかったです。なお、同時期の2軸ヒンジ端末はVodafone 902SH/802SHとW21CAがありました。

この機種は何度か外装交換に出していました。その後、シャープ機の出来のよさからSH902iに機種変更した後も、引き続きSIMカードの入れ替えで使っていましたが、後に「かぜがなおりかけた」を変換しようとするとフリーズする不具合が発覚し、それを修正してしばらくSH902iとともに携帯していました。結局2006年9月ごろ、何者かによって自転車ごと盗まれてしまいました…。なお、この機種から筆者の「機種変更後の端末を外装交換に出して労を労う」ことが儀式になっていきました(笑)。

903iシリーズ発売後、再びNにカムバックしてN903iを選ぶことになります(別回線を使って機種変更)。というのも、最初のSH901iCの外装交換で代機として借りたN900iSのデザインと出来の良さに惚れていたためです。当時はSH903iもいいね、と思っていたのですが、最終的にはデザインのよさでこれになったのです。N901iSからN902iSまで、Nの携帯は本当にデザインで損をしていたと思います。

その後、このドコモ回線はN905iの機種変更を最後に、2008年11月ごろに料金未納のため強制解約となりました。この8年の間で、日本の携帯電話のスタイルに影響を与えた2台を経験できたことはとても刺激になったと思います。そして筆者名義の別回線もほどなく強制解約となり、P-02Aでドコモにカムバックするまでドコモ空白期が9ヶ月生じました。

« ゼリー豆祭りの裏で… | トップページ | 今年も懲りず… »

NTT/ドコモ」カテゴリの記事

携帯・デジカメ」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1429845/54159836

この記事へのトラックバック一覧です: 筆者の選ぶケータイ・オブ・ザ・イヤー2013外伝 (第1回):

« ゼリー豆祭りの裏で… | トップページ | 今年も懲りず… »

Other Accounts

2017年3月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  

最近のトラックバック

無料ブログはココログ