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2013年10月11日 (金)

たった0.1の差で大事に

Androidの世界シェアもJelly Beansが幅を利かせるようになりました。現時点ではAndroid 4.1のシェアが最多になっています。さて…、筆者が以前このblogで紹介したとおり、Android 4.0から4.1または4.2へのバージョンアップを予定または配信している機種がありますが…。

2013年10月11日現在、Jelly Beanへのバージョンアップの実施状況は以下の通りです。

■Android 2.3→4.0→4.1へバージョンアップ
サムスン電子: SC-05D(GALAXY Note、Android 2.3でも飛び級でバージョンアップ可能)

■Android 2.3→4.1へバージョンアップ
京セラ: WX04K(DIGNO DUAL)

■Android 4.0→4.1→4.2へバージョンアップ
サムスン電子: SC-04D(GALAXY Nexus、数日かけて配信して更新)

■Android 4.0→4.1へバージョンアップ
富士通: F-05E
LGエレクトロニクス: L-05D、L-01E、L-02E
モトローラ・モビリティ: SoftBank 201M
パンテック&キュリテル: PTL21
サムスン電子: SC-06D
シャープ: SH-10D、SH-02E、SHL21、SHT21、SoftBank 200SH
ソニーモバイル: SO-04D、SO-05D、SO-01E、SOL21

■Android 4.1→4.2へバージョンアップ
HTC: HTL22
ソニーモバイル: SO-04E

そのほか、タブレットも含めるとARROWS Tab Wi-Fi FAR70BがAndroid 4.0→4.1へ、Xperia Tablet Z(Wi-Fiモデルが対象)がAndroid 4.1→4.2へ、Nexus 7(2012年モデル)がAndroid 4.1→4.2→4.3へとバージョンアップ出来ています。ところが…たとえバージョンアップが配信出来てもなお、苦労が尽きないようです。

ソニーモバイルのXperia Vベースのローカライズモデル、Xperia AX/VL(SO-01E/SOL21)はFelica/NFCが正常に使えないなど数々の不具合を抱えていたことで有名でしたが、特にSOL21はファームウェアにも重大なバグを抱えていたことが判明した致命的なケースでした。一方の、目立った不具合も少なくMSM8960搭載機種としては非常に良機種だったXperia GX/SX(SO-04D/SO-05D)もバージョンアップ後にフリーズや再起動が頻発し、その対策に追われることになりました。

さて、日本メーカーの動きですが、真っ先にSH-02Eへのバージョンアップを配信したシャープによるSH-09Dへの、NECカシオによるN-03Eへのバージョンアップをめぐる動きから(特にドコモ勢を中心に)慎重論に転じ、ズルズルと先送りされてしまっています。

SH-09Dをバージョンアップしたユーザーからの印象はおおむね好評でしたが直後に正常に電源が入らない不具合が発覚し、その後、2ヶ月以上も放置されています。姉妹機種であるSoftBank 106SHやISW16SHのバージョンアップもこの一件がなければとんとん拍子で配信できたのでは、と思われるのでこの3機種をバージョンアップさせるべく不具合解消に時間をかけすぎている、と思います。

また、N-03EではATOKが正常に機能せず日本語入力できなくなる場合があるとして9月30日に配信したバージョンアップを翌日の10月1日に停止してしまいました。何らかの不備によってATOKが認識しないか、ATOKそのものが入っていなかったためらしく、10月4日からジャストシステムによってN-03E向けの対策モジュールが配信されました。AndroidはiOSと異なってIMEを自分で選べるのがメリットですが、かつて使っていた機種でATOKを使っていたユーザー以外には要らぬ苦労を強いてしまう不具合だったのではと思います。

さて、ドコモでは上記以外でまだバージョンアップを提供できていない機種があります。それが以下の機種。中断中ながら提供実績のある機種は除外してあります。

■Android 4.0→4.1へバージョンアップ予定の機種
富士通: T-02D、F-03E
NECカシオ: N-07D、N-02E
シャープ: SH-01E

■Android 4.0→4.2へバージョンアップ予定の機種
富士通: F-10D、F-04E

■Android 4.1→4.2へバージョンアップ予定の機種
ソニーモバイル: SO-02E(参考)

その巻き添えを食らう形か、何らかの事情でバージョンアップが先送りされている他社キャリアの機種が以下の通り。括弧内にある機種は相当するドコモの機種を示しています。

■Android 4.0→4.1へバージョンアップが期待される機種
富士通モバイル: SoftBank 101F(⇔T-02D)、FJL21(⇔F-03E)
LGエレクトロニクス: LGL21(⇔L-01E)
NECカシオ: CAL21(⇔N-02E)
サムスン電子: SCL21(⇔SC-06D)
シャープ: SoftBank 106SH、ISW16SH(⇔どちらもSH-09D)

■Android 4.0→4.2へバージョンアップが期待される機種
富士通モバイル: ISW13F(⇔F-10D)

■Android 4.1→4.2へバージョンアップが期待される機種
ソニーモバイル: SOL22(⇔SO-02E)

本来、AndroidスマートフォンもiPhoneのように何度もバージョンアップできるよう設計されていたはずです。日本国内では特に、ソニーモバイルを中心に日本向けモデルのバージョンアップ断念が伝えられる度にユーザーを落胆させてしまった前科があります。その度に、有志によって解析されては更なるバージョンアップを試みる動きがありました。

(例)
SO-01B(Xperia X10)
海外向けモデルではAndroid 2.3までバージョンアップされたが、日本向けモデルはカメラの顔認識機能や笑顔認識機能や、誰得の著作権保護機能が失われるという理由で見送り。

SO-01C(Xperia arc)、SO-02C(Xperia acro)、SO-03C(Xperia ray)
arcやrayは海外モデルでAndroid 4.0にバージョンアップされたが、ROM1GB、RAM512MBでは明らかに日本独自機能に対応するには非力すぎた。どちらかといえばスパゲティなソースコードでアプリを作っていたキャリア側の怠慢が原因。

SO-02D(Xperia NX)、SO-03D(Xperia acro HD)
それぞれの海外モデルにあたるXperia SやXperia acro SではAndroid 4.1までバージョンアップできたが、こちらもアプリの軽量化ができなかったキャリア側の怠慢により却下となってしまった。

2013年10月11日現在のAndroidの最新バージョンは4.3で、これからキットカットことAndroid 4.4が発表されようとしています。つまり、今からAndroid 4.1へバージョンアップすることになると、1~2周も遅れてしまうことになります。特に、Android 4.1以降で受けられる恩恵といえばGoogle Nowによる検索機能や通知トレイの強化が挙げられます。このバージョンアップをAndroid 2.3から4.0へバージョンアップできた機種でももう1度できればなあ…と思いましたが…。

今までの端末展開を見てみますと、やろうと思えばできたシングルコアモデルのAndroid 4.0までのバージョンアップデュアルコアモデルのAndroid 4.3へのバージョンアップもできたはずです。しかし、その期待をことごとく踏みにじるのが重い重いキャリアアプリ。それに対し、キャリア各社はアプリの冗長さを認めることなく無視して、端末メーカーにとびっきりハイスペックな端末の開発を強制してしまいました。その結果による完成度の低さもバージョンアップへの障壁になり、実際にNECカシオやパナソニックはバージョンアップ前後の動作検証にだいぶ時間を費やしてしまいました。特に、P-02D/P-04Dの姉妹機種だったSoftBank 101P/102Pは可能だったはずのバージョンアップが放棄され、101Pにいたってはプリスマで最終処分をかけられる最悪の末路をたどることになってしまいました。

こうしたことから筆者はキャリア各社がメーカーにAndroid端末を開発してもらうにあたり、フィーチャーフォン同様の買い替え前提のモデルデザインではなく何度もバージョンアップを続けられるよう、キャリアサービスを使うためのアプリが軽量化していればなあ…と思っています。spモードアプリ、あれはあきまへんです。メールをするためだけなのに50MBも使うのは反則じゃないでしょうか…。

[2013.10.22更新]
・SO-02Eに関しては、2013年10月15日からAndroid 4.2へバージョンアップできるようになりました。なぜかPCを使ったバージョンアップはできないため、無線LANのある環境で本体操作にて行ってください。
・N-03Eも何とか不具合の修正が完了し、既にバージョンアップ済みのユーザーを対象にソフト更新で対策が行われることになりました。バージョンアップがまだの方は10月23日からできるようになるのを待ちましょう。

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