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2013年8月 1日 (木)

かつてのツートップが危ない!

N06e
日本電気株式会社NECカシオモバイルコミュニケーションズ株式会社より、スマートフォン事業からの撤退が正式に発表されました。これにより、スマートフォンとしてのMEDIASの最終機種はN-06Eになりました。

2013年7月31日付でスマートフォンの開発事業を終了しており、N-06Eの生産終了を以て市場から撤退することになります。今後はスマートフォンに関してはアフターサービスに専念し、新機種開発はフィーチャーフォンとタブレット端末に絞って継続することになります。なお、NECカシオの生産拠点である埼玉の事業所は一部をほかの事業に転用しながら、引き続き携帯電話端末の生産拠点として稼働していく予定です。

撤退に至った要因としては、様々な情報を鑑みつつ端的にまとめるとこうなります。

・決して参入は遅くなかったが差別化や独自色の打ち出しに失敗
・N-04Cの発表時に「防水モデルを出す」と発表し、買い控えさせるなどグダグダした機種展開
・N-01Dおよびその姉妹機種(IS11N、SoftBank 101N)を発売するもマルチキャリア展開に失敗
・とりわけN-04C、N-04D、N-07D、N-03Eに見られた突貫工事的な機種開発
リストラによる開発力、企画力およびサポートの脆弱化

とはいえ、MEDIASの多くの機種がN905iμから続く薄型ハイスペック機種からの乗り換えを想定したラインナップであった通り、スマホシフトに対しては積極的な姿勢を見せていたシリーズでした。タッチパネルの欠点を解消するためのタッチフィードバックやフィーリングタッチなど、初めてスマートフォンから乗り換えるユーザーに配慮した機種作りに力を入れていたはずでした。また、日本メーカーとしていち早くBluetooth 4.0へ対応したことで携帯子会社に出資しているカシオ計算機のG-SHOCKや各社スマートウォッチ、ヘルスケア製品との連携を想定した機種もあり、NECならではのスマートフォンの活用法を模索していたはずでした。

しかし、そんな中でMEDIASの評判を押し下げたのはやはり杜撰な品質の機種たちでした。N-04DとN-07Dがよく取りざたされます。どちらも熱暴走による再起動が頻発するなど、端末としての評判がよくなかったものでした。特にN-07DはNECのスマートフォン撤退の戦犯といえる機種で、初期ロットである2012年6月~7月製造分において日本製なのに中華パッドを彷彿させるずさんな品質という茶番をやらかしてしまいました。microSDカードのデータが勝手に複製される、着信してもブラックアウトを起こして通話できない、タッチパネルの配線が断線して操作できなくなるか、いわゆる空気タップ(またはお化けタップ)と呼ばれる誤動作を起こす…など、使うのが苦痛といえるほどの不具合の塊だったようです。

このような欠陥機種をばらまいてしまったためか、そののちに発売された機種の販売にも深い影を落としています。N-02EではONE PIECEモデルも用意されたにもかかわらず、未だに店頭在庫が残っている店舗も存在します。また、N-07Dの影響かはさておき、ドコモの逆鱗に触れたのは確かでツートップ戦略から外され、せっかくの起死回生を狙って開発したN-06Eですら端末の出来自体はよかったのにも関わらず、主要メーカーの中ではパナソニックの発売したP-03Eにすら圧倒されてしまう結果になってしまいました。

そのパナソニックもパナソニックで、ツートップ戦略から外された影響で厳しい戦いを強いられています。ELUGA X P-02Eは久々のヒットになり早々と在庫がなくなったものの、ELUGA P P-03Eでは各地のドコモショップに専用のコーナーを設けるなど必死のPR活動を行ったにもかかわらず売れ行き不振になってしまいました。そのため、年末商戦向けの新機種の開発を見送り、結局はスマートフォン事業の仕切り直しを迫られる結果になりました。

一方、NEC本体が手掛けているタブレットに関してはそこそこの好評を得ています。N-06Dは国産初の7型タブレットでありながら、FeliCaや通話口を設けた「ほぼスマホ」でしたし、N-08DはちょうどN-05Dを大きくしたような外観により超薄型タブレットとして支持され、生産終了を惜しむ声が出たほどでした。

NECとパナソニックはどちらもmovaやiモード時代のツートップだったことが共通していますが、その当時の成功体験にふけっていたことにスマートフォン開発へ積極的に力を入れられなかった原因がありそうです。筆者もN503iで携帯デビューして以来、歴代のNの機種に触れてきた経験があるので、この撤退劇は非常にやるせない思いでとらえた一方、「自業自得じゃないか」と一方では思っていました。やはり、一度欠陥だらけの機種を発売してしまったからには、失った信用は二度と取り戻せなかったのです。

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コメント

>>通りすがりさん
どのような機種を使っていたかは存じかねますが、ちょうど2年前の機種では今も満足に使えるか、といえば疑問符のつく機種ばかりでした。これでは解約したくなった気持ちもわからなくもないです。

それに、せっかく端末がXiに対応しておきながら、遅々として進まなかったエリアの拡大。これも残念に思いましたね。もう少し75Mエリアが充実してくれたなら、サクサク感を多くの人に体験してもらうことができたはずでした。

昨日、ドコモ解約してきました!

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