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2012年11月 7日 (水)

パーなソニック (後編)

パーなソニック (後編)
[見えてる地雷、P-01E]
軽薄短小な機種が得意ながら市場の流れで強みを活かせなかったパナソニック。その悪い予感が的中してしまいました。2012年冬モデルとして11月3日発売のP-01E。発売前に恒例のモック配分が行われましたが…

…それ本当にパナソニック製ですか?

というよりは本当に日本メーカーの製品なのか、思わず目を疑うちゃちな作り込みでした。販売価格は2万円台。同時発表のフィーチャーフォンでも富士通やNECと比べれば雲泥の差です。そしてドコモショップで実際にトライできましたが、ますます往年のパナソニックとは程遠い出来で、見えてる地雷として看破できる結果になってしまいました。

2009年以降、パナソニックの得意分野がどんどん富士通へ奪われてしまったこととは無縁ではないでしょう。このところの富士通はフィーチャーフォンにおいてワンプッシュオープン、UD丸ゴシック、薄型ハイスペック…と、本来パナソニックが得意な分野にどんどん切り込んでいったのです。

なお、P-01Eは事実上P-07Bの後継機です。実はP-07Bの売上台数はあのP905iよりも多かったそうで、その成功経験から出来てしまった機種に違いありません。誰が望んだかわからない、大画面の低価格端末になってしまいました。大画面化とコストダウンのしわ寄せが外装まで及んでいるようです。

一方のスマートフォン。P-07CやP-01Dは場の空気でとりあえず出してみた感が強く、P-04Dはどうするとデュアルコアなのにガクガクになってしまうのか理解に苦しむ作り込みです。最近ではP-06D/P-07Dで若干持ち直してきましたが、これまで出してきた機種の悪評が災いして売れ行きが伸び悩む結果になりました。

2013年4月1日に10年ぶりの新旧分離による再編が待ち構えていますが、今のパナソニックではP905iのような魅力的な機種の提供はなかなかに難しいことでしょうなあ、と思っています。一応、日本国内で事業拡大を目論んでいるようですが、スマートフォンで傷付いた信用を取り戻すことすら難しいとも懸念しています。

やはり、携帯電話の肝であったソフトをNECベースにされ、進化の難しい自社製チップを採用したツケが今のパナソニックを苦しめているような気がします。仮にFOMA端末の協業関係を築いた時代にNECと事業統合していたならば、今のような苦境には陥らなかったはずです。これからパナソニックの携帯電話事業がどう転ぶか見守りつつ、シリーズを締めくくることにします。

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コメント

>>たけぞ~さん
スマート家電(笑)は本当にスマートとは言えないですね~。

そんなパナソニックも上層部がパーなソニックな会社になってしまいましたから。ああ、前任者の大坪文雄時代や中村邦夫時代が恋しくてたまらないです。

スマホの欧州撤退を発表したあたりから『スマート家電』のCMを良く見かけるようになった気がします。
このCMを見るたびに思わず苦笑してしまいます。
パナソニックはスマホの開発や海外進出と自社製品との連携やタイミングがあまりにもちぐはぐすぎた気がしますね。
大きくなった会社の縦割りの弊害でしょうか…

やっぱり『スマート』じゃないよなぁ~(;´∀`)

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