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2012年11月21日 (水)

打ち上げ花火に終わったドコモ

夏商戦で見事に散ったドコモ。既存加入者の機変需要でいっぱいいっぱいでした。ドコモの敗因を今更ながら多角的に見てみます。

■LTEにこだわり過ぎた
2012年冬春モデルでFOMAに適したチップセット、MSM8260を採用した国産端末はN-05Dが唯一。同じSnapdragon S3ではLTE対応を目論んだモデムなしのAPQ8060(+MDM9200)の採用例が多かったです。春にようやくLTEモデム内蔵のチップ、MSM8960が出荷されましたが、実はMSM8260でも北米で発売のXPERIA ionのように紐付けでLTEに対応できるようになってました。ところが、各社はMSM8960をかき集めることで力を使い果たしてしまったのです。全ては性急なLTE対応のためでした。

サムスンとLGはスケールメリットがものをいう調達のしやすさに恵まれました。一方でパナソニックや、一時的にOMAP4へ浮気した富士通とシャープは不利に立たされました。このため、SH-09Dの早期販売終了などのトラブルが起こることに…。APQ8060+MDM9200でXiに対応するか(実際にL-06Dはこの組み合わせ)、Xi対応を諦めてMSM8260(A)搭載にしてもよかったのでは、と思われます。

XPERIAシリーズですら、後のSO-01E/SOL21の台数に余裕を持たせるためにSO-04D/SO-05Dの台数を絞るほどでした。後述のSC-06DやL-05Dは安定して供給できたのに、P-07Dは元々台数が少なくてもまだ残ってる、という状態です。

■あからさまなメーカー贔屓
今夏のドコモを制したのはサムスンのSC-06Dと富士通のF-10Dでした。というのも、MSM8960の需給が不安定で「売りたい機種が足りない」状態になったため、ドコモでは奇策に走ってました。ふっきれたように、あからさまに富士通とサムスン推しに走っていたのです。

その結果、迷ってる客やスマートフォンを知らない客につけ込み、この2機種を売り付ける販売店が目立ちました。契約者も契約者で、カタログスペックだけでこれらを選ぶ人が相次ぐ始末です。

SC-06Dには電池容量などで好意的意見が多く見られたものの、F-10Dは実際に低温やけどの被害が報告されるほど発熱の激しい端末で、工夫しないと使い物にならない代物でした。同じく低温やけどで大目玉をくらった機種としてはN-07Dがあり、あちらは発売から3ヶ月もしないうちに高頻度でパッチ当てが入る始末で詰めが甘かったです。

■愚策「トゥギャザー」
iPhone不在、高騰する端末価格…そのためにドコモは月々サポートの増額で夏を乗り切ろうとしました。が…皮肉なことにちょうど2年前にXPERIA(SO-01B)を買った契約者が夏商戦で番ポでどんどんiPhone 4Sへと流れる結果になり、焼け石に水でした。

そこでドコモがとったのが、2台持ち契約者や家族契約者狙いの「家族セット割」やスマートフォンユーザー向けの「Xiスマホ割」。同時に複数台機変する契約者やスマートフォンを一定年数使ったユーザー向けに1台あたり10,500円の割引をする、というものでした。

本来は8月30日に終了するはずでしたが、まずいことに現在も続いています。これがドコモの利益を圧迫しており、株主からも批判が絶えない状況です。

■逃げ道を作れなかったドコモ
iモード携帯はよほど在庫がだぶついていたのか新機種発表せずに既発の機種の在庫さばきに終始。その結果、新機種はAndroidだけになりました。しかしこのAndroidも、市場が成立した2年前から使ってきた機種ユーザーからはネガティブに見られ、前述のように先行ユーザーからiPhoneへ逃げられるなど、性能面、快適性で進化しているもののなかなかに古参ユーザーの敷居を高くしていました。また、初心者からも「iPhoneのないドコモでスマホは使い辛い」と認識されていたようです。

メーカーがLTE対応に追われてチップの確保に失敗、それで売る機種が限定、仕方ないので値引きして客寄せ、それでもかつてのAndroidを知るユーザーから嫌われ者にされる…この悪循環でドコモは夏商戦の攻略に失敗してしまいました。

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コメント

>>たけぞ~さん
ドコモの契約者は昔から良くも悪くもハイスペック至上主義に走る傾向がありました。しかし夏のドコモは両極端なラインナップだったのが残念でしたね。

デュアルコア以上の端末は新旧ともに比較的脚光を浴びてましたが、シングルコア端末は悲しいことに見向きもされてなかったです…。ドコモでは夏モデルでSO-05DやP-06Dが、秋冬モデルでSH-01EやSO-01E、F-03Eが初級者向けと言えますが…やはりAndroidはある程度スマホに慣れてないと手を出すべきではないでしょうなあ。

どうしても、スマホ初心者には現状iPhoneしか勧められる機種がないので、それが扱えないドコモは自ら敷居を高くしてしまったのです。

しばらくの間かなりの割合のDSで『当店人気No.1』とか『当店売上No.1』ってPOPにSC-06やDF-10Dが書かれてました。
そりゃそうでしょう、他機種に比べて在庫はたんまりあるし、スペック的に素人にも薦めやすいし…

SC-06Dはまあ良いとしても、あの不具合まで豪華フル装備の富士通端末をフツーのユーザーに薦めちゃダメですよね。
ましてや何も知らないガラケーからの機種変や初スマホの人に売るなんて言語道断です。
『高スペック、フル装備』でいつエンジンが止まるかわからないじゃじゃ馬高級スポーツカーなんて若葉マークの初心者には乗りこなせません。
スマホ初心者には『そこそこスペック、最低限の装備』のスマホを超格安の利用料金で半年~1年くらい提供するのも良いんじゃないでしょうか。もちろんガラケーとの2台持ちを前提で。

>>パナ好きっこさん
それはありそう。初期のソフトバンクiPhoneユーザーとドコモのAndroidユーザーを中心に、主に快適性の悪さを理由にauへ番ポする人々が後を絶たないです。前者は通信環境の、後者は使い勝手の悪さが原因でしょう。

Flashはねえ…Playストアからインストール出来なくなったので、Adobeのアーカイブから頑張ってダウンロードしてインストールに成功しました。後ほどこれについて記事を書くことにします。

ドコモからauのiPhone5&4GLTEスマホに 移った人 多いのかなぁ(;^_^A


こちらも Xperia AXに Flash playerが プリインしていなかった為に ググって 最新版のFlash playerを インストールしました(;^_^A
auの2012年の冬モデルのスマホは、Flash playerが プリインしているのに ドコモの冬モデル(11月発売のスマホから)から Flash player プリインされていない(>_<")

これだと ますます auへのMNPが、ふえるなぁ( ̄▽ ̄;)
ソフトバンクは ないと 思います(;^_^A


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