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2012年10月

2012年10月30日 (火)

パーなソニック (中編)

大不振によりモバイル事業縮小を余儀なくされたパナソニック。主な要因は以下にあると思います。

・自社チップ(UniPhier)へのこだわりによる高性能化への立ち遅れ
・オペレーターパックによる没個性化と快適性の低いタッチパネル操作
・後発ゆえのスマートフォンの詰めの甘さ
・既存ブランドを捨てたために不利に立たされたマーケティング
・通信方式の違うauとの対立によるクアルコムチップ搭載実績の薄さ

ドコモの携帯メーカーはルネサスのSH-Mobileかテキサスインスツルメンツ(TI)のOMAPを主に採用しています。NECのようにMedity2に切り替えたものの結局OMAPにとんぼ返りした例もありました。

パナソニックはP903i以降で完全にUniPhier搭載になりましたが、それが裏目に出ました。確かにUniPhierはマルチメディアに強いチップではありましたが、純粋にプロセッサーとしての高性能化、モデムとしての通信高速化に不利だったのです。そのために、ハイエンドになればなるほど粗が目立つ結果になりました。また、オペレーターパックを十分活用できていない、詰めの甘い機種が目立ちました。タッチ操作とボタン操作を別々のUIで対応させる、快適性を欠く仕様に苦しめられたユーザーも少なくないはずです。

極めつけはスマートフォン参入の遅さ。シャープは先行して自力で、富士通やNECはそれぞれ東芝やカシオといったクアルコムチップ採用実績のあるメーカーと事業統合したためにスマートフォンへ比較的早く参入できました。しかしパナソニックは端末納入条件をめぐり、auとの関係が決裂したことでクアルコムチップ採用実績を積み重ねる機会を失い、結局P-01DとP-07D、P-08Dへ搭載されるに留まったのです。これが災いして、ドコモの2012〜13年冬春モデルでスマートフォンが出せませんでした。

また、端末自体の出来が微妙だったことが災いして(特にP-07CやP-04D)、P-06DやP-07Dは評判が上々ながら、売れ行きも鈍かったです。スマートフォン向けに立ち上げた新規ブランドにしても、ELUGA(エルーガ)はあまりにも国内展開が遅すぎ、その上に先行した海外市場での大苦戦から見えてる地雷扱いされてしまったため浸透は容易ならざるものでした。前述のP-04Dは実は初代ELUGAベースでした。

次回でパナソニック携帯への雑感を締めくくりたいと思います。

[2012.11.19訂正]
P-08Dのチップセットは、正しくはOMAP4460でした。

2012年10月26日 (金)

パーなソニック (前編)

やはりと言いますか…携帯電話市場で孤立していたパナソニックが端末事業を大幅縮小することが明らかになりました。

原因は、国内的にはVIERAやLUMIXなどのブランドを捨ててゼロから立ち上げたELUGAがXPERIAやARROWS、MEDIASのように浸透しなかったこと、海外的には再参入しても中韓台勢やモトローラ、iPhoneに圧倒されてしまったことにあります。

具体的なリストラ策は海外市場から完全撤退、国内生産から撤退するために静岡県掛川市の拠点を閉鎖し、マレーシア工場へ移管したというもの。しかし、取り巻く環境も厳しく、テキサスインスツルメンツがモバイル用チップ(OMAP)の生産から撤退の準備を進めたとか、クアルコムのSnapdragonの調達に失敗して新機種の開発が出来ず、ドコモ主要メーカーなのに秋冬にフィーチャーフォンしか新機種を準備できなかった、というお粗末な現実に見舞われています。

現在はP-02D、P-04D/05D、SoftBank 101P/102PのOSバージョンアップに向けて準備中ですが、これが終わったら、最悪は携帯電話事業から完全撤退に向けて準備を始めることになるでしょうねえ…。1968年にポケットベルを電電公社に納入して以来45年近くモバイルに携わるメーカーの苦境は看過できないです。

次回は、パナソニック低迷の背景について言及しようと思っています。

2012年10月25日 (木)

どうやって本を読む?

紙の本の影響力が未だ根強い日本。いよいよ電子書籍普及の切り札となる端末が出揃いました。AmazonのKindleが日本解禁となります。

Appleからは新型iPadとiPad miniが2012年10月24日に発表。Android勢からはNexus 7を始めとした7型タブレット。専用機はソニーのReaderにRakutenのkobo touch、そしてKindleと出揃いました。

果たして本を読むために専用機を買う意味はあるのか。はっきり言うと、ありません。誰得です。

何故なのか。全てAndroid機やiPhone、iPadにアプリを入れることで対応できてしまいます。実際、筆者が持っているSO-04DにもReaderアプリが入っています。つまり、既にスマートフォンやタブレットを持ってるならばこれらを使って電子書籍を読めばいいことになります。

実際、シャープはGALAPAGOS専用機の大失敗に懲りて、マルチプラットフォーム展開へ路線転換しています。今ではシャープ製スマートフォン以外でも、Android機やiPhone、iPadにアプリを入れることでGALAPAGOSを利用できるようになりました。

iPadファミリーのように電子書籍以外の使い道があるなら擁護する余地はありますが、Reader、Kindle、koboの各専用機はいずれスマートフォンやタブレットのおかげでお払い箱にされるでしょう。各社には、シャープを反面教師にして電子書籍の展開をしてもらいたいですね。

2012年10月17日 (水)

112の衝撃

2012年10月17日、KDDI株式会社から新機種発表会がありました。いい意味でベタな展開になりましたよ~。大方2012年11月2日発売。翌日はauショップも混雑するでしょうなあ。

事前情報で出ると予想したメーカー全社から発売です。富士通、HTC、京セラ、LG、NECカシオ、パンテック、サムスン、シャープ、ソニモバ…各社1機種に絞ったおかげでいずれも全力投球でした。

シャープがSHT21でタブレット市場に参入することになっています。しかもNECカシオはG'z one! MEDIAS U(N-02E)から姉妹機種を予想した結果が見事に的中しました。予想外だったのは富士通。クアッドコアのTegra 3搭載になると思いきや、デュアルコアで妥協しています。MSM8960でしょう。

今季からauでは型番を製造型番に一本化することになりました。確かにISW16SHよりSHI16のほうが言いやすいので正しい判断と思います。全機種LTEとCDMAのデュアル端末。どの機種もCDMA網とLTE網の待受時間の差が非常に少ないです! それは、iPhone 5でも採用されたeCSFBによるもののようです。

筆者のお気に入りは消去法でいえばやはり、いちばん軽いSOL21(XPERIA VL)になります。SHL21はどう見てもSHI16とかぶるし(MSM8660AはMSM8960からLTEを割愛したもの)、一部機種を除きバッテリーの大容量化でデカブツばかりになってしまっています。また、クアッドコアモデルはLTEモデム内蔵チップがラインナップされるだろうSnapdragon S5世代待ちにしたいと思います。

auではLTEに切り替えるにあたり専用のmicroSIMに交換になりますが、LTE NETでどうにかEZweb携帯も使えるようになって欲しいです。今までの資産を無駄にして欲しくないのです。なんとかEZwebやIS NETとの整合性まで考えてもらいたいです。これ以上回線を増やしたくないのと、フィーチャーフォンが使えなくなってしまうのは嫌なので…。

ソフトバンクの苦悩

日本の電機メーカーが円高・株安・技術流出にあえぐ中、ソフトバンク(9984)は2,000~3,000円台という株高になっています。しかし株主利益重視、投資家・顧客軽視の経営をしている実態がとうとうあらわになってしまいました。

…ソフトバンクさん、2009年のコミットメントを反故にしてませんか?

そうです。あれほど有利子負債を完済する2014年頃までは大型投資はしないと言ったのに、とうとうやらかしてしまったのです。イー・アクセス(9427)の買収は以前からの業務提携の延長線なので、友好的買収としてまあ大目にみましょう。問題はスプリント・ネクステル(NYSE:S)の買収です。

アメリカではベライゾン、AT&Tに次ぐ三大キャリアの一翼で、しかも多くの企業の憧れとも言える1文字ティッカーシンボルの上場企業。しかも、UMTS主体のソフトバンクなのにCDMAキャリアを買収しようとしているのです。支離滅裂にも程があります。当然、マーケットでは大ブーイング。2ヶ月でソフトバンク株が1,000円も暴落してしまいました。

なぜ、ソフトバンクがこの奇行へ走ったのか。それは日本法人を買収してからWIN-WINの関係だったボーダフォンとの関係に亀裂が入ったからと筆者は見ています。昨年、ボーダフォンが提携先にNTTドコモを指名したニュースは驚きを持って迎えられました。そのため、ソフトバンクは今や、海外メジャーとの提携関係が皆無と言っても過言ではありません。

買収することでLTEローミングの足掛かりを築く、端末やメーカーのバリエーションが増えるメリットがあるようです。そうした意味でソフトバンクが世界との提携相手を模索する第一歩なのでしょう。しかし、国内ではメリットはほぼ皆無。まさに誰得買収です。

報道ステーションに社長自ら出演してスプリント買収のメリットを説いてましたがあまりにもツッコミどころ満載で禁句までやってのけてしまいました。もっとも孫社長が強烈な電波を発し始めたのは例の震災が起こった後からですが。

2012年10月11日 (木)

なに、気にすることはない。

なに、気にすることはない。
[無茶をしたが間違った判断ではなかった3台機変]
ソフトバンクモバイル、NTTドコモと相次いで新機種の発表会がありました。結論からすると、なかなか興味が持てなかったです…。

ソフトバンクはどうせAndroidを蔑ろにし、iPhoneをあからさまに優遇して販売するでしょう。一方のドコモは海外メーカー以外、見えてる地雷だと思うんです。先に出してしまったSH-01EやL-01E、HW-01Eの存在感が半端じゃなかったこともあります。

ドコモからはiモード携帯が各社1機種ずつ出ましたが…うーん、微妙ですね。確かにF-01Eはハイスペックなんですが、どのメーカーからもXiのiモード携帯を出さないんですね…。というか、正確にはiモードをXi通信で利用するメリットがないわけです。

最大の原因は、筆者がSO-04D、ISW16SH、F-02Dに満足してしまったことですw いずれもサクサクしていて、特にISW16SHやSO-04Dの神がかった無線LANの快適さにはひたすらびっくりです。横手駅のフリースポットで実測してみたら、なんとアップダウンで最高で30Mbps以上出てました。それでいてF-02D以外電池持ちも良好とかもうね…。一応フォローしますと、F-02Dは電池持ちそのものは良好ですが、残量表示が不安定過ぎるのです。

これなら、ISW16SHやSO-04Dも4.1でも楽々に動作できるんじゃない、と思った次第です。また、フィーチャーフォンへの機変はF-02Dで打ち止めにします。これ以降、フィーチャーフォンの動態保存やコレクションを徹底していこうと思います。

もうすぐauの新機種発表会。筆者はこまねち…いや、こまちことSO-05DがでっかくなったようなSO-01Eとの姉妹機種、SOL21に注目していますが、興味深い機種がいっぱい噂になっています。auではiPhone 5がバカ売れしていますが、それ以上に面白い機種が出揃いそうで楽しみですね。

2012年10月 6日 (土)

親が変わった雛鳥

親が変わった雛鳥
IS03の再ロッククリアをしてまいりました。

ケータイアップデートをしようとしてISW16SHに差し込んだmicroSIMをアダプターをあてがって差し込み、電源を入れるとどうしてもロックがかかってしまったのです。あれ…機変の際に同時に解除してもらったはずなのに…ということでそばにauの基地局がある、いつも世話を焼かせてもらっているauショップで手続きしました。

原因は十中八九、筆者にありました。手続きの後で古いSIMを挿したまま電源を入れてしまったため、それが新しいSIMをはねてしまう原因になったそうです。実は電源を入れるまではどのSIMも受け付けますが、電源を入れた地点で挿入されたSIMだけしか認識できなくなる仕様なんですね、au電話…。まるで生まれてから最初に見た対象を親として認知する、鳥類の「刷り込み」みたいです。

店頭にmicroSIMを持ち込んだ地点でちょっと白い目で見られましたが、無事に手続きができたため、「今度こそ…!」と電源を入れたらバッチリ電波マークが出ました。しかし手数料2,100円はきっちり取られることに。

自宅に戻ってケータイアップデートをしておきました。内容は

・microSDXCカードを差し込んでしまった時の対策(対応にはならない)
・Wi-Fi接続の改善
・アプリのインストールに必要な容量の縮小

でした。早々にさじを投げられたIS01に比べれば、IS03(と、IS05)はずいぶん待遇がよかったです。やはりOSとRAMの問題でしょうなあ。

IS03、良く見ればドコモのSH-10Dにデザインがそっくりで、偶然にも同じ重さ(約138g)なんです。これは気付いた地点でビックリしました。カメラモジュール周りが盛り上がってるところまで同じです。

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